「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

猿の惑星(PLANET OF THE APES)シリーズ観たよ!

2020年06月26日 | 映画・音楽

猿の惑星』って、子どもの頃に観たような観てないような?朧げな記憶と、なんとなくのストーリーしか知りませんでした。

 

先週、嫁さんがDVDを借りてきたのは、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の三部作でした。

前から興味はありましたが、「わざわざ借りてきてまで・・・」と思っていたんで観る機会はありませんでした。

まず嫁さんと長女が創世記、新世紀を続けざまに観たところ、「メッチャ面白かったよ!」と、話すもんですから、次女と二人で追いかけまして、一気に三部作を観終えました。

中々見応えがある作品で、どの作品もそれぞれに良さがあり、見どころも十分でした。

 

こうなったら、一応つながっているという約半世紀前の作品「猿の惑星」も観たくなりました!


読みやすい反面チープさも『握る男』by原宏一

2020年06月26日 | 小説レビュー

『握る男』by原宏一

 

~昭和56年初夏。両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年がいた。

抜群の「握り」の才を持つ彼の名は、徳武光一郎。その愛嬌で人気者となった彼には、稀代の策略家という顔が。鮨店の乗っ取りを成功させ、黒い手段を駆使し、外食チェーンを次々手中に収める。

兄弟子の金森は、その熱に惹かれ、彼に全てを賭けることを決意する。食品業界の盲点を突き成り上がった男が、全てを捨て最後に欲したものとは。異色の食小説誕生。「BOOK」データベースより

 

見出しだけを読むと、いわゆる、『成り上がり小説』、『サクセスストーリー』という予感がします。しかしながら、中身はどんよりと暗く、主人公の二人が成功への階段を登っていく様も決して格好よくはありません。

原宏一氏の小説は初めて読みましたが、大変読みやすい反面、描写やセリフにややチープさを感じますし、全ての登場人物に好感が持てず、読んでいて爽快感や高揚感はありませんでした。

鮨屋での修行生活のあたりには、「なるほど」と気付かされる点や、社会で生きていく為のスキルなど、参考になる箇所もありましたが、乗っ取りが成功し、「いよいよ日本の外食産業を席捲していくぞ!」というあたりから、やや荒唐無稽な感じがして、興ざめすることもありました。

クライマックスからエンディングにかけても、少し無理筋の感がありましたし、前評判ほどではないなと感じました。

★★★3つですね。