陶芸ブログ「ひとりごと」

マイペースに陶芸やっています。
委託販売や通販も行っております。

釉薬テスト他焼き上がり

2015-08-19 | Weblog
今日は少し気温が下がりましたが、蒸し暑さは感じますね。
ただいま素焼き中。



今朝窯出しした色サンプル&商品用の葉っぱパーツ。

購入したけど、好みに合わなかったり、思ったように焼きあがらなかった釉薬を整理してみました。

なるべく捨てる形の処分を避けるため、調整して使うことが多いのですが、暫く忙しかったときに放置していたのがたまっていました。

自分の場合は、乳鉢等による手作業なので、かなり手間がかかってしまいます。



色は綺麗なんですが、濃い目に調整しなおしてもさらさらすぎて厚くかかってくれない水均窯。
少しキブシ粘土を加えて調整。




藁灰白萩を購入したものの、藁灰のコンタミ色が思っていたより強すぎたもの。
銅を加えて乳濁した緑色釉薬に。



均窯釉を酸化焼成したエメラルドグリーンが好きなので、購入した釉薬。
還元剤が入っていたようで、酸化焼成しても赤紫色が混じってしまい、しかもかなり色味が不安定。

銅は、基本酸化だと緑系、還元だと赤系に発色します。
(よく見たら還元用という注記もありましたが、そういう意味だったのね)

酸化コバルトを加えて、綺麗な青い釉薬になりました。



こちらは、焼き方を数種類試しても、どうしてもピンホールが出てしまった黄瀬戸釉薬。
風合い的には、ビードロ釉薬にしか見えない雰囲気と流れ具合でした。

試作したけど、ほとんど使うことのなかった自家調合のカオリンマットを混ぜてみたら・・・

どちらの釉薬の持ち味も風合いも見事に残って・・・かえって使いにくそうな雰囲気?
こちらは、また調整してみるかも。



この黒天目っぽい色は、自家調合の釉薬。
天然灰を多く使用しているため、作るたび、また焼くたびに色合いが変わってしまう不安定な釉薬です。
明るい焦げ茶色になったりもするんですよ。

そのかわり、色味がとてもよく、見てて心地の良い風合いに仕上がるのでとても好きな釉薬です。

基本的に釉薬つくりはやめているつもりですが、これだけは今後も作っていく予定です。


と、久しぶりの釉薬いじり。

手間はかかるし大変だけど、自分でオリジナルの色を作れる醍醐味はやはりいいですね。



オーダーいただいている、〇て〇ーキューブは、本体が完成したところです。
これから絵付けに入っていきます。