今日のお天気曇りと雨。
登り窯の窯詰め作業初日の紹介です。
神奈川県厚木市下川入にある菁莪窯の焼成に、今回個人として参加させて頂いています。
陶工房くれいさんが主宰して、毎年行っているものです。
陶芸初心者の方でも参加できる形式なのはなかなか貴重だと思います。
トップ画像は胴木間。
窯の焚口に当たる部分で、炎ががっつり当たったり灰が沢山被る環境。
2018年に、花瓶を一つ焼いて頂いたときは、この胴木間に入れて頂きました。
焼き上がりはこんな感じで、とても良い雰囲気に仕上がってくれました♪
こちらの菁莪窯は、焚口の他三室ある形の登り窯です。
1の間は、火が通った跡に堆積物が溜まっています。
2の間になるとちょっと控えめで。
3の間になると、大分炉内の雰囲気がスッキリ。
こういう部分に目が行ってしまうのが自分の性格のオタク的な部分です。
自分が希望する間に基本いれさせていただけます。
今回は1の間が大人気な様子でした。
灰が多く被る環境なので、人気なのは納得。
今回自分の作品は胴木間以外の3間に入れさせていただく形に。
1の間に抹茶茶碗2個とぐい飲み2個。
2の間に抹茶茶碗1個とカップ一つ、ぐい飲み2個
3の間にその他のもの。
3の間は、備前焼の土を使ったものを中心に焼く間として扱っているそうです。
最高温度を低く仕上げることと、ゆっくり長時間加熱されるという特徴があります。
一部、中に藁を詰めて焼くことにしました。
こんな感じで、希望する作品を置いていきます。
作品には、墨汁で向き等を書いて置きます。
焼けば消えるので心配ないです。
長野から取り寄せたという赤松。
支柱。
棚板は、通常のものよりずっと厚みと重みがありました。
これを窯の中で組み立てていく作業はなかなか大変そうです。
敷き藁。
お皿の下に敷いたり、器に入れたり巻いたりして使います。
お皿の裏が棚板につかないように敷いておきます。
こんな感じに使ってみたりも。
赤貝やホタテの殻に土を詰めたものを台にする場合もあります。
貝に含まれるナトリウムなどの成分が土と反応して、独特の色合いを出してくれたりもします。
こちらは、お皿の上に塩水につけた藁と、道具土を丸めたものを乗せて焼く技法です。
ぼたもち等と呼ばれています。
1の間の状態。
後日追加で詰めていくため、まだ隙間があります。
2の間。
3の間。
窯詰めには知識と経験が必要です。
今回、じっくり見学させて頂きました。
使用している土の鉄分量や、サイズや形等それぞれを考慮して置き場所を工夫。
すべての作品が魅力的に焼きあがるような配慮をしている様子がしっかりと伝わってきました。
窯の内部も撮影させてもらったので、自分の作品、他の作品がどこに置かれてどんなふうに焼きあがったかも確認出来ます。
それもとても楽しみです。
今回1の間と3の間の窯詰めをしてくださった森屋さんから色々教えて頂きました。
通常の焼成とは支柱の立て方が違理由や、焼成時炎がどのように回っていくかとかも。
下から登った炎が壁にぶつかった反動や、他の作品をなめるように回った炎が当たった場所なども良い色になること等。
経験者の言葉は本当に貴重だなと思いました。
今回あちこちに作品をばらして置いて頂いたので、それぞれがどうなるかとてもワクワクしています。
21日の日曜日に本焼き開始です。
私は23日10時からお手伝い入ることになりました。
因みに窯出しは6月4日の予定だそうです。
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