5月10日の記事に以下のように書きました。
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言われてみるとみんな「当たり前」と思うようなことばかりなのですが、当たり前すぎて気づいていないということがあるのです。
当たり前でありながら気づいていないことに気づいていくと、少しずつ世界観・コスモロジーが肯定的に変化していきます。
コスモロジー教育の重要なポイントの1つが、当たり前のことに「気づく」お手伝いをするということです。
この続きは後日書くことにして、ネット受講生のみなさんも、よかったら考えてみてください。
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以下のレポート(3年生女子)でも報告してくれているように、私たちは自分のいのちの基本的な条件でありながら、気づいていない、忘れていることがいろいろありますが、それに気づくと、私たちの心は、大きく、肯定的に変化します(統計的にいえば変化する人が非常に多い)。
授業では、すでに宇宙カレンダーの全体が終わり、これから採点対象になるレポートを書いてもらうのですが、その前に途中段階ですでに大きく変化しつつあることがうかがわれる感想文を紹介しておきたくなりました。
彼女は、授業を受けて「目の前がパァッと明るくなるのを感じた」と表現してくれました。
今年度も、こういうすばらしい感想を書いてくれた学生がたくさんいます。これからもっと感動的なレポートを読ませてもらえるのではないか、ととても期待しているところです。
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今回の授業でそれなしでは生きられないもの、人間の生存の基本的な条件を学んだ。水、空気、食物などはすぐに思いついたが、私たち今を生きる人間の原点である親・先祖はなかなか思いつかなかった。先祖や親がいなければ今の私たちはいないのに、忘れてしまっていた。10代前の先祖は1024人もおり、ずっと続いてきた先祖たちからの愛情の連鎖があったから私がいる。つまり、先祖の愛情の結晶が私たちなのだと学んだ。事実として愛されていない人間なんていないという言葉を聞いた時に目の前がパァッと明るくなるのを感じた。私は一人ではない。たくさんの愛情によって存在しているのだと感じることができた。
次に、私たちに無償、無条件で与えてくれている空気や水の偉大さを学んだ。
空気は胎児のころから死ぬまで24時間無休で私たちが生きていることを支えてくれている。水は飲むと細胞の一部となり、人間は水との交流の中で生きているといえる。私ではなかったものが私となって私を支えてくれている。あたり前すぎて気付くことができなかったが常に私のそばにいてくれた水や空気の存在。感謝しなければならないと強く感じた。大自然が私を愛してくれているのだから。
食物の存在もかかせない。人間は自家発電ができないので植物や動物からエネルギーをもらっている。動物は植物からエネルギーをもらい、植物は光合成を行うことによって太陽エネルギーで生きている。太陽エネルギーは無差別・平等である。つまり太陽エネルギーは私たち全てのものを生かしてくれている命の源なのだ。だから昔の人は太陽を神として扱った。太陽は全てのものの母であり、私たち人間は太陽の子なのだと学んだ。
また、私たちが今立っている大地・地球があるから私たちは存在している。地球は太陽系にあり、太陽系は天の川銀河の中にある。天の川銀河は宇宙に存在している。遠い存在だと思っていた宇宙と私たちはつながっており、宇宙が私たちの存在を肯定してくれている。ちっぽけな自分が存在していることは本当はすごいことなのだと思える。
クォリティ・オブ・ライフ。人生を豊かにする考え方を学んだ。最初の授業でおっしゃっていた「この授業を受けると人生観が変わる」という意味が分かってきた。事実として愛されていない、何からも支援されていない人間はいない。そう思うと力がわいてくる。私たちはたくさんのものに支えられて生きている。決して一人じゃないのだと思える。存在することは肯定されることであり、一番スケールが大きいのは、宇宙が私を肯定してくれていることだ。宇宙があるから生きられる。もっと宇宙について知りたくなった。
また、以前と変わったことがある。それは日常の中にたくさんの愛を感じられるようになったことだ。本当に心が豊かになる。自分も誰かに、何かに愛を伝えたくなってくる。私のまわりにあるのは尊い存在ばかりだからだ。
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