スウェーデンの話をすると、しばしば出てくる言葉に「スウェーデンは小さい国だからできたので、日本の参考にはならない」というのがあります。
しかし、昨日の記事を読んで下さった方にはもうおわかりのとおり、スケールの問題ではなく、なによりも社会システムの問題であり、優れたシステムを創り出すことのできたスウェーデンの指導者の質-英知の問題であり、そういう優れた指導者を生み出すことのできたスウェーデンの優れた国民性の問題なのです。
まだ「エコロジカルに持続可能な社会」にはほど遠いところにいる私たち日本人にとって、今、一つの大きな問題・課題であるのは、いかにして優れた国民性と優れた指導者を育むかということです。
日本の伝統精神である「神仏儒習合」とその中核である仏教、そして神仏儒習合の精神による「和の国・日本」の創造を呼びかけた聖徳太子「十七条憲法」〔の再発見〕が、その基本的な教材になる、と私は考えています。
しかし日本人全体が、それらの意味を再発見するにはまだまだ時間がかかりそうです。
またしかし、授業を通して大学生たちに伝えていると、意外に早いかもしれないという期待も湧いてきます。
どちらにせよ、これからも根気強く伝える仕事を続けていくつもりです。乞御支援!
今日はこれから「持続可能な国づくりの会」の学習会に行ってきます。