
持続可能な国づくりは、これまで国家単位の政策の問題として論じられてきました。当学習会でも、「将来の目標を設定し、それに向け今すべきことを判断する」という、スウェーデンのバックキャストの手法に基づくエネルギー関連の長期的政策を提唱するなど、日本の国家政策をいかに変えるかに論点を集中させてきたように思います。
いま、これとは全く異なるアプローチで「持続可能性」に向き合おうという動きがあります。それは「リローカライゼーション」(地域回帰)と呼ばれる運動です。キーワードは「本物のしあわせ」で、その延長に「持続可能性」が見えてくるとします。「しあわせ」と「持続可能性」は根っこでつながっているというのです。
この動きの底流には、「近代」文明がはたして人間をしあわせにできたのかという大きな疑問があります。2010年の東日本大震災が、自分たちでコントロールできないエネルギーや、生産現場の見えない食糧に支えられた、「近代」の危うさをあらわにしました。いま、エネルギーと食糧を軸に、伝統を再発見しながら地域づくりに乗り出す限界集落が現れ、そこに「根っこのある暮らし」を求めて若者が移住しています。進行中のこの「おだやかな革命」の実例を見ながら、「しあわせ」と「持続可能な国づくり」との接点をジャーナリスト高世仁氏が論じます。
【発表者プロフィール】 高世 仁 (たかせ ひとし) 日本電波ニュース社報道部長を経て、現在は報道制作会社ジン・ネット代表。北朝鮮情勢、東南アジア裏社会等に詳しい。
著書 『自由に生きていいんだよ お金に しばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』『イスラム国とは何か』『金正日「闇ドル帝国」の壊死』 『娘をかえせ息子をかえせ 北朝鮮拉致事件の真相』他
●日時 7月6日(金) 19:00〜21:00
●場所 ◆四谷地域センター 11階 集会室2
地下鉄 丸の内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分
都バス 品97新宿駅西口~品川車庫
「新宿一丁目」バス停より徒歩1分
●参加費:無料 ●定員30人
申込先
「持続可能な国づくりを考える会」申し込み担当:増田満
FAX. 042-792-3259 E-mail : mit.masuda@nifty.com
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