彼女と彼はお互い離婚暦があり、子供もいる
彼はよく自分の子を連れて彼女の子供達とも遊ぶ
彼は自分が育ててあげられない思いを罪悪感としてもっていて
子供の言うことは何でも受け入れてしまう
彼女との再婚を考えると、どうしても自分の子に対しての罪悪感がでてくる
だからなるべく彼女の子供と関わりを持たせようとしていた
ある日彼女は私のところに来てこう言った
「私は今まで周りの子供達は自分の子供のようにかわいいと思ってました。
世界の子供達が本当に好きなんです。でも彼の子供だけは好きなはずなのに、どうしても受け入れられないんです。
かわいいと思うけど、申し訳ないけど・・・それに対して罪悪感があるんです。
この間みんなで遊びに行った時は特に、今までこんな感情になったことがないのに私は自分が惨めだと思ったんです。
周りはお父さんが子供を抱っこしている
私はなんだか子供達の目の前で泣きそうになってしまったんです。こんな気持ちに今までなった事がないんです。私は冷たい最悪な女なんでしょうか?」
私はエネルギーを読み始めた
すると不思議なものが見え始めた
彼の左肩から腕にかけて花模様の刺青が見え始めた
彼と彼女の過去生だ
日本・・・江戸時代だ
彼はいいところのお坊ちゃんで、奥さんと娘二人がいた
お母さんは今の現在の彼の母
彼は遊び人で自由な人だった
本が好きで村医者と呼ばれる爺ちゃんのところに行っては
世界の話や、体の話を聞くのが好きだった
正義感が強く、彼は村では人気者だった
その頃の時代は女遊びも当たり前の時代で芸子をつけては飲み
そのまま朝まで帰らない日々は日常の事だった
彼女は高級娼婦のような立場
芸も一流、何をやらせても際立って目立つ人だった
彼女は頭もよく政治関係などを裏で支えていた
そのため気が強く、人を見抜く力を持っていた
彼は彼女に一目惚れをした
二人は色々な世界の話をした
彼女の話は彼にとって新鮮で彼は彼女のすべてに惹かれていった
話を聞くと彼女は幼少の時に親が殺され、一人になったところを誰かが助けてくれたのだという
そして今の仕事をするようになる
実はその誰かとは、彼だった事を後で知る
彼は気前がよく、彼の一言で人が動いていった
彼女は彼をどんどん好きになっていった
ところが彼には奥さんがいる
罪にはならない関係だが、奥さんにはなれない
子供を産む事は許されない
彼女は彼の子を身ごもるが産む事は許されない
家庭を持つ事は許されない
子供を降ろしてしまう
彼女はそのことは彼にも誰にも生涯話さなかった
彼の気持を乱すような言葉をけして彼には言わなかった
彼女の気の強さは彼に対する愛だったのだ
それは伏せられて永遠に彼女の心に留まる事になった
彼が死んでからも彼女は彼を想い続けた
「あなたの今の感情は、過去生に愛する人を子を産めなかった事に対する哀しみです。奪おうとしなかった彼に対する愛への切なさです」
彼女は泣き続けた
その後、彼女は彼に今の気持ちを素直に包み隠さず話した
彼を愛しいと思う気持ち、彼の子を好きだけど受け入れられない複雑さ
そして過去生の事・・・今はそうだけど・・・それも受け入れて一緒に生きようという事・・・
一週間後、彼女は再び彼の子と対面した
でも不思議とあの感情はなかった
彼の面影を子供に見ながら、愛しいとさえ思っていた
月灯りの青い光の中で、彼と子供が笑っている姿を彼女は見ていた
その光景は、まるで絵に描いたような美しさだった
彼女はもう過去生は終わったのだと思った
そしてその二人を包む月の青い光がいつまでも彼と子供を照らしているのを
とても愛しいと思っていた
もう終わったのだ
どんなに一緒になりたいと思った事だろう
その彼が今現実ここにいる
彼女はそれだけで満足だった
彼女は生涯この光景を忘れないだろう
私は深い瞑想へと入っていった
過去生の様々な人生模様を眺めていた
すべての人がその人生を終える
抵抗しようがしまいが、起こるべくして起きる出来事を
ただ生きる
それらがゆっくりと光に溶けて流れていくのを見ていた
そして仏陀が最期の瞬間に放ったあの一言を思い出していた
「この世界は素晴らしい」・・・と・・・
彼はよく自分の子を連れて彼女の子供達とも遊ぶ
彼は自分が育ててあげられない思いを罪悪感としてもっていて
子供の言うことは何でも受け入れてしまう
彼女との再婚を考えると、どうしても自分の子に対しての罪悪感がでてくる
だからなるべく彼女の子供と関わりを持たせようとしていた
ある日彼女は私のところに来てこう言った
「私は今まで周りの子供達は自分の子供のようにかわいいと思ってました。
世界の子供達が本当に好きなんです。でも彼の子供だけは好きなはずなのに、どうしても受け入れられないんです。
かわいいと思うけど、申し訳ないけど・・・それに対して罪悪感があるんです。
この間みんなで遊びに行った時は特に、今までこんな感情になったことがないのに私は自分が惨めだと思ったんです。
周りはお父さんが子供を抱っこしている
私はなんだか子供達の目の前で泣きそうになってしまったんです。こんな気持ちに今までなった事がないんです。私は冷たい最悪な女なんでしょうか?」
私はエネルギーを読み始めた
すると不思議なものが見え始めた
彼の左肩から腕にかけて花模様の刺青が見え始めた
彼と彼女の過去生だ
日本・・・江戸時代だ
彼はいいところのお坊ちゃんで、奥さんと娘二人がいた
お母さんは今の現在の彼の母
彼は遊び人で自由な人だった
本が好きで村医者と呼ばれる爺ちゃんのところに行っては
世界の話や、体の話を聞くのが好きだった
正義感が強く、彼は村では人気者だった
その頃の時代は女遊びも当たり前の時代で芸子をつけては飲み
そのまま朝まで帰らない日々は日常の事だった
彼女は高級娼婦のような立場
芸も一流、何をやらせても際立って目立つ人だった
彼女は頭もよく政治関係などを裏で支えていた
そのため気が強く、人を見抜く力を持っていた
彼は彼女に一目惚れをした
二人は色々な世界の話をした
彼女の話は彼にとって新鮮で彼は彼女のすべてに惹かれていった
話を聞くと彼女は幼少の時に親が殺され、一人になったところを誰かが助けてくれたのだという
そして今の仕事をするようになる
実はその誰かとは、彼だった事を後で知る
彼は気前がよく、彼の一言で人が動いていった
彼女は彼をどんどん好きになっていった
ところが彼には奥さんがいる
罪にはならない関係だが、奥さんにはなれない
子供を産む事は許されない
彼女は彼の子を身ごもるが産む事は許されない
家庭を持つ事は許されない
子供を降ろしてしまう
彼女はそのことは彼にも誰にも生涯話さなかった
彼の気持を乱すような言葉をけして彼には言わなかった
彼女の気の強さは彼に対する愛だったのだ
それは伏せられて永遠に彼女の心に留まる事になった
彼が死んでからも彼女は彼を想い続けた
「あなたの今の感情は、過去生に愛する人を子を産めなかった事に対する哀しみです。奪おうとしなかった彼に対する愛への切なさです」
彼女は泣き続けた
その後、彼女は彼に今の気持ちを素直に包み隠さず話した
彼を愛しいと思う気持ち、彼の子を好きだけど受け入れられない複雑さ
そして過去生の事・・・今はそうだけど・・・それも受け入れて一緒に生きようという事・・・
一週間後、彼女は再び彼の子と対面した
でも不思議とあの感情はなかった
彼の面影を子供に見ながら、愛しいとさえ思っていた
月灯りの青い光の中で、彼と子供が笑っている姿を彼女は見ていた
その光景は、まるで絵に描いたような美しさだった
彼女はもう過去生は終わったのだと思った
そしてその二人を包む月の青い光がいつまでも彼と子供を照らしているのを
とても愛しいと思っていた
もう終わったのだ
どんなに一緒になりたいと思った事だろう
その彼が今現実ここにいる
彼女はそれだけで満足だった
彼女は生涯この光景を忘れないだろう
私は深い瞑想へと入っていった
過去生の様々な人生模様を眺めていた
すべての人がその人生を終える
抵抗しようがしまいが、起こるべくして起きる出来事を
ただ生きる
それらがゆっくりと光に溶けて流れていくのを見ていた
そして仏陀が最期の瞬間に放ったあの一言を思い出していた
「この世界は素晴らしい」・・・と・・・