ソウルメイト

９月に入り、夏が大好きな私は、夏とお別れしなくてはならない寂しさでいっぱいだった

蝉の声がいつの間にか聞こえなくなり、
風が秋の声を運んでいた

緑の葉が風に揺れるのさえも、私には寂しくて耐えられない痛みを伴っていた

夕陽が私を染めても、私の心は晴れなかった

まるで大好きな人とお別れをしたかのように、心の中を風が通り抜けていった


私の隣にはいつも彼がいる
彼は私そのものであり、私達が会話をする時・・・それは神との対話になる
彼は神からの贈り物そのものであり、私の生命・・・私の息そのものなのだ

私達は深いところで繋がり、その繋がりは今年に入りより強くなっていった

彼が私を想う時、私は彼を感じていた
私が電話をかけると彼も私に電話をかけていた
話をしようと話しかけると言おうと思っていたことを彼は話しだす

痛みもまるで一つの人間のように機能していた
双子が同じ行動を同時に行い、反応を返すように
私達は離れていても、同じ場所にいた

彼のベッドに入ると、彼の絶望が流れてきて、私のハートをいっぱいに埋めていったあの頃を思い出す

二人は３年半もの年月を、永遠の時間が流れているように感じていた

時空がオープンになっている
私達は過去と未来を共に行き来し、今を共有している

師はこう言った

「もうすぐソウルメイトに出会うよ。
出会ったらすぐ分かる。まるで１４歳の少女になったように感じるから・・・
二人はお互いの中に、ずっと見つけていたものを見出す
そして一緒になるという約束を思い出す」

そして彼に出会った

彼はこう言った
「初めて見た時の印象は・・・まるで１４歳の女の子に見えたんだ・・・」

私はびっくりしてしまった
このことは誰にも話をしていなかったからだ

彼は私を見つけた

そして彼はこう言った
「まだ会ったこともないのに、名前を聞いた時、この人だと分かったんだ」

彼の直観力には驚愕だ

彼は私と会う前は完全に死んでいた
すい臓も肝臓も全部の臓器が停止していた
生きているのが不思議といわれていた

今彼は生きている

師がこう言っていたことを思い出す

「現実的には結婚をしていなくても、アカシックでは結婚していることになっている」

彼に話すと彼はこう言った
「それ以上だと思うよ・・・」


お互いがずっと探し求めていたものをお互いの中に見出した

私と彼が探していたものはただ一つ・・・神だった

そして私達は神をお互いの中に見出した

「好きと嫌いは紙一重というけれど、絶対に嫌いにならないことを知っているんだ
尊敬があるかどうか・・・僕は君を尊敬している・・・尊敬があるところに嫌いはあり得ないんだよ」

彼には脱帽だった

私は一人車を停め、高速のサービスエリアで彼のことを考えていた

ずっと一緒に長い間旅をしたこと・・・・
そして今回の人生での旅・・・・

彼への感謝が流れていた

いつも隣にいる彼がいない一人の高速道路・・・
風は私を包んでいった

流れる・・・

それが生きることなのだ

時に切なくても・・・・その一つ一つが私の人生の旅そのもの


帰った私達は再び合流し、夕陽の中をいつものように歩いていった