THE WAY

インディアンネーム「生命の声を聞く者」のヒーリングブログ

差別から性同一性障害へ 問題のすり替え

2019-05-05 18:31:25 | スピリチュアル

何年も前になるが、ある30代の男性が私の元に訪れた。

彼は、自分が性同一性障害で、男性が好きなのだと言った。

 

性同一性障害は、DNAの中のY染色体が壊れかけ、

もともとの原点のX染色体に影響を受けるというのがひとつの見解である。

 

セッションを行う私が常にコッミットしていることは

ニュートラルであること、中立であること。

何の偏見も意見も持たずにエネルギーを見ること。

 

通常なら、彼の言うそのままを受け取り、セッションが始まるのだが

私にはどうしても彼の言うひとつひとつがひっかかり

何かが違う。としか思えなかった。不自然なのだ。

 

不自然であるということは、彼自身が自分の本心を隠しているか

歪んだ心理状態を無意識に性同一性障害に当てはめて

自分の存在を確定させようとしているということだった。

 

性同一性障害で、男性に好かれたい。ここまではよかった。

ところがセッションを進めていくと

出てきたものは性同一性障害ではなく

女性に対する異常な差別意識だった。

 

特に母親に対して、存在さえも絶対に認めないという強い怒りだった。

人は自分ではこれが問題だと思っていることが問題ではない場合が多い。

問題が深刻であればあるほど、問題から目をそらずために

違う問題にすり替えて自己を確定させる。

 

彼の場合は、異常な性への抑圧が

差別を生みだし、性同一性障害にすることで

自己を安定させなくてはならなかった。

そうでもしなければ罪悪感で

自己を消去したいと思う、生存に関わってくるからだ。

 

本人がこの内面の無意識への葛藤と本気で向き合わない限り

偽の問題をつくり続ける。

 

大抵は無意識の問題までいきつくかわりに、作り上げた問題にトライしようとする。

人は問題を解決したいと思っていても、解決に至らないのには理由がある。

 

あの時、私はそれを伝えたが、複雑に絡む心理を理解しようとは思わなかった。

解決するかしないか、癒されるかは、クライアントが決めていて

その時、深く心理へのアプローチをしなかったのは、準備ができていないため

それを私から引き出さなかったにすぎない。

でもヒーラーである私は、それを超えている必要がある。

 

いつでも想い出すのは「ホークリトルジョン」のことだ。

原点である彼を想う時、心理学もリーデイングもカルマさえも超えた何か

大いなるスピリットとしかいいようがないものに包まれる。

このフィーリングに包まれた瞬間、すべては浄化され純粋な意識に還る。

 

何も影響を受けない、カルマさえもひきつけない完全なる威厳を持った神聖さが呼び起こされる。

すべての問題は溶けて流れていく。

私はヒーラーだ。

心理学者でも、カウンセラーでもない。

私は常にこの領域、ブッダフィールドに存在している必要がある。

人間でありながら、すべてに触れながら、風の中で戯れるのだ。