あるところに仕事ができる男がいた
彼は店舗で●●の販売員として、メキメキと成果を上げ
一人で月に何千万円も稼ぐ男になっていった
そこで店のオーナーは、売上が落ちている店舗を幾つか任せることにした
彼は一店舗につき、億単位の売上を更新するほどの功績を成し遂げた
やがて彼はこの会社の役員になり、次期の取締役社長にすると言われていたが
家族経営で成り立っていた会社だったため
他人である彼が会社を乗っ取るのでないかと恐れた
会社の常務である社長の妹が彼に意地悪をし始めた
彼の敵は会社そのものになってしまった
彼は会社を辞め独立することを考えていた
彼を慕っていた従業員の中でも
店舗を任されるまでになっていた20代のまだ若い女性が
彼のストレスを聞く唯一の人物になっていた
彼女は自分を無くし、彼の意思そのものになっていった
いわゆるイエスマンだ
この話は、よく起きる出来事の一つの例題として
出したものだが、パートナーシップで
ありがちな形である
彼と彼女はまるで一つとして機能するかのようだが
これでは彼のストレスは解放されないのである
一見、彼女が彼のストレスを解放しているかのように見えて
反対のことが起きてしまう
彼女は彼は変わらなくてもよいという正当化をし
問題が解決されてしまうと自分の存在価値がなくなるので
問題を無意識で作り上げるということまでする場合もある
エネルギー的な観点からみると
ネガティブな部分に同調してしまうと
問題が2乗になり増幅する
お互いを見ることで、自分の中にある葛藤が
相手の中に映されることで
自分の中の葛藤を見ることになり
同調というレベルで問題が正当化される
こうすると問題から抜けるのが難しくなる
相手のためと思ってやっているかのようで
実は自分を見失ってしまうのである
共感することは、同調とは違う
では一体どうすればよいのか?
共感するのは大事なことだが、彼の問題を自分が解決しようなどと
思わないことだ
彼の問題は彼が解決しなければならない
そこにはちゃんとした境界線が必要なのだ
そして彼がその問題をクリアできることを信じることだ
可哀相だという哀れみを持つこともしない
哀れみを持つことは、自分が彼らよりも上であるという上下を作ることだからだ
自分が調和していること
自分自身であること
本来の魂の周波数であること
すべての存在は魂であることを知っていること
ただそれだけで、相手は自分を思い出し
癒しがそこに起きる
それほどシンプルだ
あなたが相手の欠点を見て裁いているのなら
あなたは自分を裁くことになる
あなたが相手の中に神を見るなら
相手は神をあなたに見せるだろう
あなたは何を見るのか
それが問題だ