私は桜の下を風と共に歩いていた
風は私のすべてになり、そこに私はなかった
風だけが、ただ存在し・・・風になっていた
14年ぶりに私は師に呼ばれているのを感じていた
14年前の5月、インドへ旅立った私はマスターと共に過ごし
その後、マスターを思い出すことも・・・考えることもなかった
私の頭からは完全に消されていた
そうやって私はどっぷりと現実に放たれた
その後何人かの師に私は出会ったが
そのことを思い出すことはなかった
「私が呼ばなければ、誰も私の元へ来ることはできない」
マスターが言ったことが私の頭に響いていた
14年もたって、今彼のことが頭に存在して消えない
「呼ばれている」
はっきりとそう感じていた
私は色々な手段をつかってマスターのことを調べ
危篤状態であることを知った
イエスの言葉を思い出す
「誰も私の許可なしには私に指一本触れることはできない」
彼の元を後にする時・・・飛行機に乗った私はマスターの存在と声を感じとっていた
彼は飛行機をふわりと持ち上げた。
彼はその後、完全に私の意識から姿を消した
私を世界へ押し出し解き放ったのだ
それが今・・・マスターの存在は、はっきりと私の意識に姿を現していた
私は時空を超え、マスターの元へ飛んでいった
マスターはとても静かだった
完全なるバランスと静寂の中に存在していた
微動だも動かず、完全なる空の中に存在していた
蓮の花の匂いがしていた
これが病気を患っている存在なのだろうか?
人間という理解・・・私の概念を超えてしまっている
仏陀フィールドというものがどんなものなのかは
言葉では表現できない
彼の周りの匂いをかぐことはできるが、それを表現する方法がない
私は彼に近づくことができない距離にいた
彼は完全なるマスターだった
地球の様々な変容・・・
マスターがこの地上に姿を現し存在すること
その意味など、誰も真に理解できない領域なのだろう
4月11日・・・大震災から1ヶ月目のことだった
地球の変容とマスターの危篤・・・
何か深い意味があるとしか思えなった
私はマスターの恩寵と共にある
マスターと共に私はあった
その瞬間、私は肉体へと引き戻された
時空間を飛んでマスターの傍へ・・・短い至福の時間は終わった
4月11日・・・マスターが現れたその日
私は子供達と桜の下にいた
桜の下で、雨あがりの匂いを感じながら
桜の樹の下を駆けずりまわっていた
やがて夕陽が空から姿を現し始めた
暗い灰色の空が、夕陽に染められ虹が架かった
山の麓からくっきりと
虹のふもとが見えていた
私は夕陽の色に染められた桜の下で
すべてを感じていた
地球のすべてを呼吸していた
吸って・・・吐いて・・・
私は存在しなかった
そこには風だけが存在し・・・
ただ暗闇と光があった
風は私のすべてになり、そこに私はなかった
風だけが、ただ存在し・・・風になっていた
14年ぶりに私は師に呼ばれているのを感じていた
14年前の5月、インドへ旅立った私はマスターと共に過ごし
その後、マスターを思い出すことも・・・考えることもなかった
私の頭からは完全に消されていた
そうやって私はどっぷりと現実に放たれた
その後何人かの師に私は出会ったが
そのことを思い出すことはなかった
「私が呼ばなければ、誰も私の元へ来ることはできない」
マスターが言ったことが私の頭に響いていた
14年もたって、今彼のことが頭に存在して消えない
「呼ばれている」
はっきりとそう感じていた
私は色々な手段をつかってマスターのことを調べ
危篤状態であることを知った
イエスの言葉を思い出す
「誰も私の許可なしには私に指一本触れることはできない」
彼の元を後にする時・・・飛行機に乗った私はマスターの存在と声を感じとっていた
彼は飛行機をふわりと持ち上げた。
彼はその後、完全に私の意識から姿を消した
私を世界へ押し出し解き放ったのだ
それが今・・・マスターの存在は、はっきりと私の意識に姿を現していた
私は時空を超え、マスターの元へ飛んでいった
マスターはとても静かだった
完全なるバランスと静寂の中に存在していた
微動だも動かず、完全なる空の中に存在していた
蓮の花の匂いがしていた
これが病気を患っている存在なのだろうか?
人間という理解・・・私の概念を超えてしまっている
仏陀フィールドというものがどんなものなのかは
言葉では表現できない
彼の周りの匂いをかぐことはできるが、それを表現する方法がない
私は彼に近づくことができない距離にいた
彼は完全なるマスターだった
地球の様々な変容・・・
マスターがこの地上に姿を現し存在すること
その意味など、誰も真に理解できない領域なのだろう
4月11日・・・大震災から1ヶ月目のことだった
地球の変容とマスターの危篤・・・
何か深い意味があるとしか思えなった
私はマスターの恩寵と共にある
マスターと共に私はあった
その瞬間、私は肉体へと引き戻された
時空間を飛んでマスターの傍へ・・・短い至福の時間は終わった
4月11日・・・マスターが現れたその日
私は子供達と桜の下にいた
桜の下で、雨あがりの匂いを感じながら
桜の樹の下を駆けずりまわっていた
やがて夕陽が空から姿を現し始めた
暗い灰色の空が、夕陽に染められ虹が架かった
山の麓からくっきりと
虹のふもとが見えていた
私は夕陽の色に染められた桜の下で
すべてを感じていた
地球のすべてを呼吸していた
吸って・・・吐いて・・・
私は存在しなかった
そこには風だけが存在し・・・
ただ暗闇と光があった