ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

紅葉のちくじら

2009年10月12日 | フォ撮りある記
えいみが生まれたら1年くらいはほとんど撮りにいけないかもね、と諦めている私たち。
それは仕方がないけれど、市内で半日程度なら行けるでしょう、と、例年の紅葉撮影の定番、豊平峡へ。

夏の天候不順で、案の定、色付きは「そこそこ」といった感じ。
色付ききる前に枯れたり落ちたりしたと思われるような木も見受けられた。
昨年もほぼ同日に来ているのだが、それよりはまだ浅いという印象だった。


太陽は雲に隠れたり現われたりを繰り返して、光を取るのは一瞬の勝負。
山には雲の影がくっきり映ったりもする。


水溜りにも、秋が宿る。
豊平峡ダムの水位が高めなら、周りの山の紅葉がきれいに映り込むのだけど、昨年に続き今年もかなり水位が低く、湖に映るのは山肌ばかり。


侘び寂びを感じさせる風景につい目が留まってしまうのも、秋だからかしら?

風が強くて寒いながらも、時間が経つにつれてみるみる人の数が増えていく。
11時前くらいに帰途に就いたとき、豊平峡入り口には約70台の車の駐車場待ちの車が列をなしていた。
やっぱりここは、ゲートが開くと同時に入るくらいじゃないと、ダメなのよね。

帰りにはえいみが生まれて以来初めて、家族三人で外食。
久しぶりに食べたくて仕方がなかった、「平凡くじら屋」さんのラーメン。
どれを頼んでも外れない安心感が嬉しい(一応)ラーメン屋さん。
本日は「大辛つけ麺」と「辛みそラーメン」を太麺で注文。
んまかったっす!!
次回こそ、隠れた絶品メニューという噂のピザを頼むのだ!←いつもラーメンの誘惑に負けている

昨日は大量のアラレも降った。
初雪も、遠くなさそう、かな。

秋のお庭

2009年09月25日 | フォ撮りある記
先日の芸森アートマで出会った、「あみぐるみCOCO」のアカネさん。
ご自宅のお庭にはお母様が育てているたくさんのハーブがあると聞きつけ、ずうずうしくもお邪魔して写真を撮らせてもらうことになった。
そして、撮りに出かけたのが21日月曜日。

週間予報では月曜までは晴れ、とのことだったが、やっぱり例によって近くなると変化していくお天気予報。
雨こそ降らなかったけど、秋晴れらしいお天気でもなかった。

事前に教えられていたとおり、ハーブのお花も大半は終わってしまっている(秋だもの、当たり前)。


でも、ちゃんと咲いてる子もいる。
これは寒さにも強いミントの花。


小指の爪の半分くらいしかないんじゃないかと思うような小さなお花は、鬼灯。

ひとつだけ、袋が破れた実を発見したので覗き込んで見ると……


BB弾よりひとまわり大きいくらいの、まだ青い実。
……かわいい。

アカネさんのお庭には、ハーブの他にもバラやトマトなどのお野菜などなど、とてもたくさん植えられていた。
来年の花時期になったら、もう一度お邪魔したいな。
一般のハーブガーデンなどと違って、時間も周りも気にせず、ゆっくり撮らせてもらえるのがなによりありがたかった。

一緒に行く予定だったのに、連日の外出の疲れ(本人はいたって元気だったけど)を配慮してえいみの面倒とお留守番を買って出てくれた穂和にも、感謝しつつ。

紫色の癒し

2009年07月20日 | フォ撮りある記
札幌市内の南沢は、日本のラベンダー植栽発祥の地だという。
それを記念して、東海大学と町内会が協力しキャンパス内にラベンダー畑を作り、毎年7月中旬頃には一般の人も入れる「ラベンダーまつり!」が開かれる。

車で行けば近いし、いつか行きたいね、と言っていたのを、ようやく晴れた三連休の最終日である今日、実現させた。


現在、2266㎡の土地に3種類3600株のラベンダーが植えられている。


久しぶりに撮れた、蜘蛛の巣ビーズ(水滴)
えいみのお守りを穂和に押しつけ、夢中で地面に這いつくばる。


そして本日の一番お気に入り。
デイドリーム風ラベンダー。
紫色に霞んで見えるのはレタッチではなく、前ボケ。

早咲きはほぼ満開、オカムラサキは咲き始めでつぼみも花びらも良い状態。
風に乗ってふわりと舞い上がる甘い香りに、存分に包まれたひとときだった。

飲み物や産直品などの出店がある「おまつり」はこの三連休の間だけだが、ラベンダー見学は花がある8月上旬くらいまで可能のよう。
詳細は公式ページでご確認を。

よもや雨娘?

2009年07月09日 | フォ撮りある記
「バラが撮りたい!」
……と言い出したのは5月の下旬ごろだっただろうか。
市内にある有名なバラ園、ちざきのバラ園の開園は6月1日から。
見頃はもう少し後。
以前に行ったのが7月1日だったから、そのあたりを目安にして行ってみよう。

今年は5月中旬~6月中旬頃のお天気がいまひとつで、日照不足のためにバラの開花も遅れたとのこと。
実際、一昨年の7月1日に行った時は園内全体で満開だった。
今年はそれより4日遅かったけれど、それでもまだまだ満開までには間がありそうな感じだった。
それでも園内は甘い香りに包まれていた。

バラ園に着き入場券を買っていると、ぽつりと雨が落ちてきた。
数日前まで週末のお天気予報は悪くなかったのに、直前で悪化……って、先月も同じようなことがなかったか?
さてはえいみ、雨女か??
でも、撮るぞ!というテンションで来てしまった時に、引き返すという考えは存在しない。
ベビーカーを押しつつ園内に入る。

数枚撮ったところでますます雨粒が多くなってきたので、一旦売店に避難。
間もなく上がったので、再度「イザ出陣!」。
……と張り切って出て行ったら、今度はえいみがぐずり始める。
こんな時の強い味方、ちゅぱ(おしゃぶり)を取り出し、と思ったらうかつにも家に忘れてきたことが判明。
オムツを替えてご機嫌を取って、穂和と交代でベビーカーを押しながら進む。
やっとえいみが大人しく眠ってくれたところで、太陽も顔を出し始めた。



でももうこの時点で、入園してから2時間が経過していた。
結局そのまま戻り方向に歩きながら撮ることに。

やっぱりなかなか「気の済むまで」撮るってのは無理よね。
はなから諦めた上で行っているから、心残りはあってもストレスにはならないけれど、……せめてお天気だけは予報通りの太陽を望みたいところだわ。

えいみが雨女、というのが杞憂に終わりますように。
頼むよホント。

胡瓜草

2009年06月26日 | フォ撮りある記
東京よりもひと足先に真夏日となった25日の札幌。
郵便局へ行く用事があったので、久しぶりにカメラを持って家を出た。

家から最寄の郵便局までの住宅街は、この時期になるとどの家もガーデニングに力を入れていて色とりどりの花が美しい。
けれどさすがにカメラを持って人の庭を覗き込んでいたら、怪しまれてしまう。
ベビーカーを横に置いていたってカモフラージュにしか思ってもらえないに違いない。
「お庭のお花を撮らせて下さ~い」と声をかければ快諾してくれる家もあるかも知れないが、そこまでの元気もない。
その点、空き地なら気兼ねはいらない。
ところどころにある「売り土地」や看板さえもない空き地には、近所の人が(多分勝手に)お花や野菜を植えていたりする。
そういうところのお花なら家屋も少し離れているし、しゃがみこんでカメラを構えていても怪しまれる心配がない。



咲き始めた頃から撮りたかった、キュウリソウ。
ワスレナグサに似ているが、花の直径が明らかに違う。
ワスレナグサが6~9mmくらいなのに対し、キュウリソウは3mm程度しかない。
マクロ好きの私にはたまらない被写体。

ある空き地ではヤマブキの花が文字通り輝くように咲いていた。
その鮮やかな山吹色と、シュッと伸びたシベが楽しくて夢中になり、危うくえいみを茹でダコにしてしまうところだった(でも満面の笑みを浮かべていたわが娘。なんて健気なんでしょ…)。
そして会心の画が撮れた!と思って家に帰ってパソコンで見たら、見事にピントを外していましたとさ。

久しぶりの花マクロ撮りが楽しくて、今朝も外を見てお天気なのを確かめるとまた出かけたくなった。
事実、出る気満々だったのだが、気が付けば雲行きが怪しくなって雨が落ちてきたので、今日は諦めることに……。
と書いていたら、陽が射してきた。
……どうしよう、出かけちゃおうかな……?

GWまとめ

2009年05月12日 | フォ撮りある記
ゴールデンウィークとその前後の12日間は、毎日お天気もよく暖かい、最高の行楽日和となった札幌。
穂和の休みもほぼ暦通りで、5連休にもなった。
折りよく桜前線が北海道に上陸。
昨年の今頃は、道南の二十間道路の桜並木を見に行っていたなぁと思い出しつつ、今年はもちろん、遠出の撮影になど行けないのがもったいなくて仕方がない。

けれどそこは札幌、北海道。
遠出しなくても撮影スポットには困らない。
どこへ行くか、でも、何を撮るか、でもなく、そこにあるものをいかに自分目線で撮るか。
つまり、いつも通りのスタンスで良いわけで。
(撮りに出る回数が減った分、勘は鈍ってしまっているけれど)。

というわけでまずドライブがてら支笏湖。
と思いきや、支笏湖の人出は思った以上に多かったので、湖畔では下りて風に当たっただけですぐに終了。
冬季通行止めが解除されたばかりのオコタンペ湖に立ち寄ってみる。


↑まだ、湖面は一部氷結したままだった。

その翌日。
旭山記念公園(札幌市内)がリニューアルオープンしたのを思い出し、ぶらりと出かけてみる。
公園前は駐車場待ちの長い列、さすが好天の休日。
新しくできた噴水の周りでは、子供たちがおおはしゃぎで走り回っていた。
桜もちょうど満開。
白樺の新緑も光に透けて、生き生きと輝いていた。


↑調子に乗って前ボケを作りすぎた(笑)

続いて平岡公園の梅林へ。

暖かい年なら梅はお正月にでも見ることができた南関東出身の私にとって、桜より梅が遅い北海道の花の順番に慣れるのには時間がかかった。
引っ越してきた当初は毎年3月下旬くらいから梅林の様子を見に行き(桜より1ヶ月くらい早い時期には咲くだろうという感覚が根強くあった)、花はおろか駐車場の除雪すらされていないことに驚いた。

桜につぼみが付いたから、梅はもう大丈夫だろう。
桜が咲き始めたから、梅はもう大丈夫だろう。

「梅は桜より先」という感覚から抜け出せないばかりに、何年もフライングを繰り返した。
ここ2~3年でようやく、「梅は桜が満開になってからでも充分に間に合う」と思えるようになった。


↑そして今年の梅。
案の定、桜は満開なのに、梅は白梅が8分、紅梅が5分という開花状況だった。

桜や梅(のピンク色)は青空の似合わない色だね、と私の知人が言ったことがある。
でも私は、桜も梅も、青い空を背景にして充分に映えると思っている。
雨、花曇、月夜、ライトアップ、どのシチュエーションでも味があってステキだけれど、やっぱり、待ち望んでいた春がやってきた喜びを表現しているような、青空と満開の花の組み合わせがストレートで好き。

10分間一本勝負?

2009年02月15日 | フォ撮りある記
記録的な暖かさとなってしまった土曜日。
この週末が今年の「小樽雪あかりの路」のラストチャンス、と思っていた私は、天気予報とにらめっこ。
土曜、14日は気温が高すぎてオブジェが崩れてしまっていそうだから、やめよう。
最終日の15日は、予報上は氷点下6℃の上に風速8mという、これまた厳しそうな条件だけど降水確率は低い。
15日に賭けることにした。

そして今日。
早めに行ってベイビュータウンを覗こう、と現地に着いたのは17時ちょうど。
途中まで降っていた雪も、小樽中心部ではあがっていた。
ほっとしつつ、ベイビュータウンでウィンドウショッピング。
小一時間ほどでいざ出陣、と外へ出たら、いつの間にか雪が本降りになっていた…。

信じられない思いで車に戻り、ケイタイで天気予報や雪雲の流れをむさぼるようにチェックする。
降雪量は1ミリ未満、となっているのに、この雪の量はなんだろう。
風は昨日の予報ほどひどくはなさそうなのに。
10分刻みの予報を見ると、19時から19時10分の間だけは、雪が止みそう。
その後は時間を追うに連れてますます強く降る予報。
そんなわずかな時間で、何ができるのか。
穂和はきっと「諦めよう」とのど元まで出掛かっているに違いない。
私が「仕方ないね、諦めようか」と言えば、即賛成するだろう。
そこまで意地にならなくても、また来年もあるんだし。
カメラが壊れたり、風邪を引いては意味がない。
諦めも、時には必要なんじゃないかな。
でも、でも。
複雑な気持ちで窓の外の雪を見守る。
そうして18時55分。

「とりあえず、予定の駐車場まで行ってみようよ」。
穂和にお願いをして、車を移動させる。
駐車場の手前の信号で止まったときにふと外を見ると、会場で記念撮影をしているカップルの姿が目に入った。
光るフラッシュに、雪の影が少ない。
小降りになっている、チャンス!

駐車場に車を突っ込むと急いで身支度をし、「30分で切り上げるから!」と約束をしてタイマーを仕掛けてもらい、会場へと急ぐ。



手宮会場の半分までしか行けなかったけれど。
ゆっくりのんびりと楽しむ、というわけには行かなかったけれど。
20分足らずで雪が強くなってきて、戻ることにはなってしまったけれど。
それでも、来られて本当に良かった。
ワガママを黙ってきいてくれた穂和氏に、感謝。
それに、小さな身体に雪を積もらせながらもブレたり壊れたりすることなく働いてくれた愛機E-520にも、感謝。

今年は今までよりもさらに「ハート」をモチーフにしたオブジェが多かったように思う。
手作りの「愛」があふれるロマンチックなおまつり。
来年も来られるといいな。
(この時期は各地の冬まつりラッシュなので、他にも行きたいところはたくさんありすぎて困るのですよ)

フォ撮りな週間

2009年02月11日 | フォ撮りある記
先日の日記と内容は被ってしまうのだけれど。

Hちゃんが来る予定だった6日からは、久しぶりにほぼ毎日カメラを持ち出すフォ撮りウィークとなった。

まずは6日の旭山動物園。
晴れた日はピントが取りやすくて助かる。
そしてついつい枚数を撮りたくなる、ニホンザルとペンギン。


↑「もうどうにでもして~♪」とでも言いたげな、ウットリ顔


↑「大きな甘えん坊」。
お母さんだけお散歩に行ってきたので、ちょっぴりスネてます。

同じく6日の夜には支笏湖の氷濤まつり。
終了間近の21時以降は、人も少なくてゆっくり廻れるので好き。



7日の夜には小樽へ。
久しぶりの雪あかりの路にとても浮かれながら行ったのだが……


↑白い線は降りしきる雪。
シャッター速度8分の1秒程度でこんなに写るとは。

山を越えたらそこは吹雪だった。
天気予報はきちんと確認していきましょう。

9日の夜、リベンジとばかりに再び小樽へ。
お天気チェックはバッチリ。
訪れた現地もさほど寒くもなく、風も弱く、恵まれた雪あかり日和。
が。
開催時間(17:00~21:00)を1時間勘違いして22:00時までと思い込んでいたため、結局着いて間もなく灯りは消されてしまい、ほとんど見ることができず。
当日の日中にホームページまで見ていたのに。
時間はきちんと確認していきましょう。

10日は、年末から約束のあった、お仕事としての撮影(室内)。

本日、11日。
早朝から起きて、大通り公園の雪祭り会場へ。
太陽光下での雪像を狙うなら、人出のまばらな朝がいい。



ゆっくり撮れたは良いけれど、さすがに身体が冷えた。

札幌雪まつりは今日が最終日だが、小樽の雪あかりは今週末まで。
三度目の正直をしたいな……穂和氏、付き合ってくれないかな……とコッソリつぶやいてみる。
(と書いていたら、日記をUPする直前に、天気予報を理由にやんわりと諦めの方向へ誘導されつつある。いや、最後まで諦めないぞっ)

冬旅~後半編

2009年01月14日 | フォ撮りある記
出かけてからすでに10日以上が経ってしまってますが。
お正月の撮旅の後半編。
室蘭で朝陽を撮った後には、ゆっくりと南下をして函館へ。
それにしても今年は雪がない。
元々道南へ向かっているのだから少なくて当然だけれど、私の知っている限り、いくら道南でもこの時期ここまで雪が少ないのはあまり記憶にない。
札幌ですら、1月に入っても連日日中の気温がプラスばかりなのだから、心配になる。

函館では、トラピスト修道院へ行ってみようかと思っていたのだが、結局はやめて、五稜郭公園へ直行。
気が付けば冬の短い陽は傾いて、五稜郭タワーから函館港に沈む夕陽を見ることができた。


夕陽を浴びながら、函館の町を見守る土方歳三像。


そして五稜郭の星型がライトアップされるということで、点灯を待つことに。
ミニチュアがあればもちろんマクロ。
密談中の人々……ではなく、お勉強中。

ライトアップの写真は省略(気に入った写真がないので)。
タワーの中のイルミネーションを楽しんだ後は、お約束の函館山へ。
お約束、ではあるけれど、実際に私自身がちゃんときれいな「函館山の夜景」を見たのは初めて。
いつも霧や雨などでダメだった。


決まりきった角度でしか撮れないけれど、さすがに「世界三大夜景」で「百万ドルの夜景」と呼ばれるだけのことはある。
函館よりも町明かりの多い都市はいくらでもあるだろうに、どうしてここの夜景がこれほどまでに有名なのだろう、とふと考えた。
それはおそらく、恵まれた立地条件にあるのではないだろうか。
適度な大きさの町のために、変に目立ちすぎる大きな電光看板が少ない。
そして函館山の存在。
町から少し離れた場所に、人工のタワーよりも明らかに高さのある山がある。
さながら離陸直後の飛行機と同じ目線で、町明かりを見下ろすことができる。
ほとんどの都市部には、この山の存在がない。
札幌でも山はあるが、近すぎて見渡せる範囲が限られている(幌見峠、藻岩山など)。
だから夜景のきれいな場所はたくさんあっても、函館のように俯瞰で全体を見渡せるところは少なく、遠い分だけ様々な灯りが小さく、宝石のように見えるのではないだろうか。

などなどと考えながら温泉に浸かり、眠りにつく。


函館山のふもとにある教会のライトアップもきれいだった。

翌朝は大沼公園へ。
狙いはもちろん、ハクチョウ。
大沼公園の沼も、ほとんどは凍結してしまうのだが、一部不凍のエリアがあってそこにハクチョウたちが集まってくる。
1月3日の早朝は、まだあまり飛来していなかったけれど。


それにしても何が気に食わないのか、暴力的なハクチョウさん。
カモの脇(?)の下をくわえて振り回す振り回す……。


沼にはキンクロハジロたちもたくさん来ていた。
氷の下を泳ぎまわる姿も透けて見える。
こんな冷たい水でもへっちゃら、なのはさすがに潜水の名手。

大沼を後にした私たちは、半島を横切って日本海側へ抜け、海岸部をひたすら北上した。
進むほどに天気が悪くなっていく。
この帰りルートではほとんどカメラを取り出すことはなかった。
けれど久しぶりに、荒々しい岩と吹きすさぶ冬の日本海を眺めながらのドライブとなった。
神威岬、小樽経由で帰宅。
(まだ時間に余裕があったので、撮り損ねていた大通公園のホワイトイルミネーションを、と思ったのだけれど、あまりの雪の少なさに写欲を失ってしまい、素直に帰ることにした)。

冬旅~前半編

2009年01月10日 | フォ撮りある記
お正月、お休み、となれば出かけるしかない。
けれども今回は、車の事情その他があっていつものような車中泊や雪中強行軍をするわけにはいかなかった。
そして選んだのは道南方面、じつに2年半ぶりの函館を含めたルートだった。

湿った雪の降る元日の札幌を後に、まずは室蘭を目指す。
太平洋側に出る頃には空はすっかり良いお天気。
港に出ればついこんな写真を撮りたくなる。



夕暮れはもちろんチキウ岬。
気温はさほど低くないはずだが、断崖絶壁を駆け上がってくる海風は刺すように冷たい。
冬装備でも鼻の頭がキンキンと痛くなってくる。



日が沈んでからは白鳥大橋のライトアップ、そして新日鉄の工場群など久しぶりに「町」ならではの景色を撮影。
横着して三脚を使わないものだから、やっぱりイマイチピリッとした写真が撮れず(いつものことか)。
工場群は、昔住んでいた川崎の扇島あたりの風景を思い出させられた。
あの独特の微妙な臭いはしなかったけれど。

伊達温泉にゆったり浸かって、朝までしっかり眠って、朝はもう一度チキウ岬へ。
元日の朝に見られなかった初日の出の代わりに、水平線の向こうから昇る朝陽をしっかりと楽しんだ。



2日も良く晴れて穏やかな空模様。
ところどころ寄り道をしながら函館を目指した。
撮影というより、ロングドライブのようなのんびりスケジュールの今回の旅。
たまにはこんな旅も悪くない。