マンチェスター、シティーセンターにある都会のオアシス、ピカディリーガーデンズ Piccadilly Gardens 。
ここ数年、マンチェスターのランドマークとしておなじみだった大観覧車、ウィール・オブ・マンチェスター The Wheel of Manchester の 解体が終わったようです。
先週通りかかった時には更地になっていました。
地元の夕刊紙、マンチェスター・イヴニング・ニュースのバックナンバーによれば、4月から操業を停止していたとか。
そばの噴水 Water feature の水がここ2年ほどとめられていた事情もわかりました。
(写真は在りし日の観覧車と、水が止められて久しい噴水盤です)
地下の水漏れを放置した結果、ピカディリー・ガーデンズが少しずつ沼地化していたということです!配管工事がずさんだったようです。
腐った芝生やベンチは撤去され、観覧車の地盤も危険という疑いで操業停止、徹底的な安全確認調査が行われました。
安全は確認されたものの、この機会に大観覧車がこの場所に位置する是非の論争がおこりました。
観光客目当ての観覧車は、くつろげる緑のスペースの拡大を望む地元市民には受けが悪く、最終的に撤去が決まったそうです。
高さを変えて噴き出す噴水は子供たちに大人気でした。ピカディリー・ガーデンズの重要な景観の一部だったのですが、操業がとまったままです。
今年の夏は仮覆いをしてお花のディスプレイでしのぐそうですが、撤去も検討されています。
(もう夏ですがまだ、お花のディスプレイは実現してません。)
地盤から掘り起こして最建築を要する修理はおおごとのようです。
ピカディリー・ガーデンズは日本の高名な建築家、安藤忠雄の設計です。
この噴水が撤去されれば、同じくデザインの主要ポイントで評判の悪い「壁 The Wall」の存在理由もあやうくなります。(というのは私の推察ですが)
市電の駅のある側を囲っている「壁」は都会の喧騒からオアシスを遮蔽しているそうです。
この抽象的なコンセプトは気どりすぎ(実際はぜんぜん遮蔽してません)で気に入りませんが、私はどっしりした安定感が嫌いではありません。
じゃま、という批判の他に、打ちっぱなしがイギリス人には不評です。工事現場みたい、とか「ベルリンの壁」みたいとかいわれて。
検討段階から批判があったそうですが安藤氏と推進派、おしきったそうです。
写真のほとんどは去年撮ったものです。
今日も最後までお読みくださりありがとうございます。
↓↓↓画像を応援クリックお願いしてください。ありがとう。