イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

夫婦愛!?我が家に ことわりなく滞在するネズミ夫婦の夫の惨殺後、途方に暮れる未亡人のネズミ?

2020年07月21日 08時00分00秒 | 英国の動物
庭に出たすぐの場所に置いてあった、庭ゴミが詰まった袋の上に....


ネズミが1匹、うずくまっていました。
体長約10cm、丸くなっていましたが、長方形に長いラット rat です。
しずく型のかわいらしいマウス mouse より大きくてふてぶてしい感じです。

日本の濃いネズミ色の「ドブネズミ」もこのラット系です。
うちの庭に一族郎党が住み着いているのは前から知っています。
目がクリッとしていて、たとえ評判の悪いラットだとしてもかわいいことには変わりありません。

それにしてもこのメスらしいラット、じーっとして動きません。

「うちには血に飢えたネコがいるのよ。今、ベッドの上で丸くなって寝てるけど。見つからないうちにどっかに隠れた方がいいと思う」と話しかけてみたけど動きません。
「あ、そうだ、お写真を撮ってあげよう。ちょっと待っててね。」と家の中に入ってスマートフォンを取って戻ってきてもまだじーっとしています。
上の写真を撮った後、思い切ってそっとやわらかい毛がみっしりと生えた背中にさわってみました。
とたんに、はじかれたようにビュンっと跳ね上がってコンクリートの踏み段の下に駆け込みました。

何だ、元気じゃない?!何だったんだろう、ショック症状?

その後 庭の芝生部分に出てみてびっくり!
もっと大きなオスのラットが白いおなかを空に向けて死んでいるではありませんか。
首の付け根に噛み跡があり、もうびっしりハエにたかられかなりイヤなことになっていました。
久しぶりの暖かい日でしたのでこれ以上うちの庭に置いておくわけにはいきません。

「ごめんね」と謝ってペーパータオルで包んで移動してもらうことに。
うちの通りを出た突き当りにある宅地造成計画が30年間うちどまりになっている林を切り開いた原っぱの草地にそっと置いておきました。
柵の間から手を突っ込んで外の道路から見えにくい場所を選びました。

キツネにでも食べてもらえれば、ネズミの死は無駄にならないでしょう。

袋の上でじっとしていたメスのネズミはパートナーを亡くして悲しみにくれる奥さんだったのかもしれません。

心が痛みます。
おそらくうちの老ネコ、ホレイシオのしわざでしょう。
殺したのがキツネであれば食べないで死体を放っておくわけはありませんから。

その前日、肌寒く小雨もようだった午後、珍しくホレイシオが庭に出て湿って居心地の悪い草の上でじっとしていました。


バードウォッチングをしていたんだと思ったのですが...

もの干しづなにつるした野鳥のためのエサ各種をついばみに来る小鳥たちを見るのがロックダウン以来、私の楽しみになっています。
家の中で寝ていることが多くなってたホレイシオはめったに庭に出て来ないのが幸いです。
「バードカフェ」の営業妨害.、ネコに居座られたのでは小鳥が寄り付きませんから。

オスのネズミの死体はちょうどこの時ホレイシオがいた場所にありました。
コメント (2)
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