イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

甘いものが食べたくてもそう簡単には買い物に行けないコロナ感染のがれの家庭内籠城中、家にあった材料でケーキを焼く

2020年03月31日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
一昨日、フルーツ・ケーキ fruit cake/fruit loaf を焼きました。


コロナウィルス感染拡大を食い止めるための「自主隔離」中です。
天気は悪く、肌寒い一日でした。
このフルーツケーキ、ストックポート日報でもう何回か見た!と常連読者の方は思われたかもしれません。

その通りです。
うちでとても評判がよく、驚くほど簡単、だれにでも失敗なく焼けると保証できる、10年来使っているレシピです。

再度公開
225gのセルフ・レイジング・フラワーself-raising flour(すでにベーキングパウダーが混入してある市販の小麦粉 )....小麦粉1カップに対して小さじ2杯のベーキングパウダーを混ぜます。
110gのバター
110gの砂糖
225gのドライフルーツ
卵1個(小さめのものなら2個)
小さじ5杯の牛乳

以上をドバっとボールにぶち込んで(順序は関係なし!!!)

(ドライフルーツの上に小麦粉をふるい入れ、ふるいの底でチョンとたたくと雪をかぶった富士山の出来上がり)




ナイフでバターをつぶすように根気よく混ぜます。


バターがツブツブ状になる程度で充分です。
それでもテレビでも見ながらのんびり、30分ぐらいかかります。

ローフ型に入れて....


180度に熱したオーブンで1時間。

出来上がり。


毎年同じレシピでクリスマス前にも焼きます。
伝統的なイギリスのクリスマス・ケーキ風に作るなら、茶色い砂糖を使い、オレンジやレモンの皮を砂糖漬けにした甘苦いピールや砕いたクルミを混ぜ、ブランデーに一晩つけこむといいでしょう。
クリスマス用のスパイス・ミックスを必ず加えます。
硬めのアイシングを表面に塗りたくってもクリスマスっぽく仕上がります。

私は、平常時もクリスマスも同じお徳用ドライフルーツ・ミックスを使います。
私がアルコール飲料を飲めませんのでブランデーも省略します。
要するにクリスマス用・スパイス・ミックスとアイシングをくわえる以外これと全く違わない「クリスマス・ケーキ」をしゃあしゃあとクリスマスのテーブルにのせるわけです。

お徳用ドライフルーツ・ミックスにはカラント(日本ではフランス語でカシスと呼ぶことが多いそうです)という小ぶりの野ブドウとレーズンが主で、ちょっぴりピールも混ざっています。
みみっちく、クリスマス用にも転用できるような中身です。もっと安いものはピールが入っていません。

うちにある、セインズベリーの1kg入りの大袋を買ったのはもう2,3年前だと思います。
カビも生えずカチカチにもならずいつまでももちます。
濃く煮だした紅茶に一晩浸してズルズルにしたものを入れるレシピも試したことがあります。コクが出ておいしかったのですが、めんどくさいです!

うちではこのお徳用ドライフルーツ・ミックスを使った簡単レシピで充分です。
本格的なケーキ作りをする人はたぶん「ミックス」など買ってこないで、それぞれ別に売られているフルーツ(や人によってはナッツをも加えて)を好みや用途によって自分でミックスするはずです。

そういえば日本のフルーツ・ケーキには必ず赤いグラッセ・チェリー(サクランボの砂糖漬け)が入っていたような印象ですが、イギリスのフルーツケーキにはなぜか赤い色はないように思います。

小麦粉を使い切ってしまいました。
新鮮な野菜も不足しています。

3月20日以来、車でスーパーに買い物に行っていません。
駐車場に入るための車の行列がある、などと聞いているのであまり気がのらないのですがそのうち行かなければ!
スーパ―は現在、入場者制限をしているそうです。

お年寄りだけの時間帯や、医療看護介護職の人専用の時間帯をもうけているスーパーもあるらしく、下調べが必要です。

同じものを3個以上買うことをできなくする制限を設けるスーパーも多いらしいのですが、隔離している自分の家族や友人、地域のお年寄りの買い物を請け負っている善意の人も多いので難しいところだそうです。

それに、今は出てくるのが大変なものですから、いつもより多めに買っておこうという人の気持ちがけっこうわかるのです。
トイレットペーパーやパスタを見かけたら20パックも30パックも一人で買い押さえておくのは明らかに利己主義で卑しい行為ですが。

さて、ケーキです。まだ生暖かいうちに夫が豪勢に切り分けて...


夜食に食べたら...


2日で食べきりました。

本日のホレイシオ。


ネコのこのポーズは英語で cat loaf というのです。
ローフは食パンやケーキの1斤。



やっぱり食パンのほうが近いかもしれません。

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