たびたび ストックポート日報 でも取り上げる、英国での海産物消費事情ですが...
はっきり言って、あまり芳しくありません。四方を海に囲まれた海洋国の英国で食べられる魚の種類がけっこう限られていることに驚かれる方が多いと思います。ところが...
マンチェスターのタウンセンターにはちょっとした規模のフィッシュ・マーケットがあるのです。
マンチェスター・フィッシュ・マーケット Manchester Fish Market
肉やチーズの専門カウンターもまわりにある、どこの町にもたいていある、曜日決めで開かれるインドア・マーケットのようなスペースですが、とにかくサカナをはじめ、海鮮食材の種類の多さと床面積の広さでは群を抜いています。毎日営業しています。
英国で消費されているサカナの人気トップ5、を調べてみました。
cod タラ、haddock コダラ、 tunaツナ、 salmonシャケ、prawns エビ ... 思った通りです。左の5種類はどこのスーパーマーケットでもたいてい季節を問わず売られています。
コッドとハドックはフィッシュ&チップスの白身サカナのフライとしても知られています。
あと、私が食べたことがある(おもにスーパーマーケットで買ったことがある切り身の)サカナを思いつくままあげれば...
pollock スケトウダラ、 torout マス、basa ナマズ(!え、知らなかった) mackerel サバ、sardine ニシン、sprat イワシの仲間、 anchovie カタクチイワシ(缶詰のみ)、scampi エビの一種(フライがパブ料理として知られています)、sea bream タイ(高いので買ったことはありません)、sea bass ハタ、plaice カレイ(フィッシュ&チップスのフィッシュフライに使われることがあります)...
「なんだ、けっこうたくさんの種類のサカナが食べられるじゃないの」と思われたでしょう。
いえ、スーパーマーケットに行けば必ず手に入るのは上記の「人気トップ5」ぐらいで、その他はあればラッキーと言ったところでしょうか。スーパーマーケットや地域にもよるでしょうけど。
マンチェスターフィッシュ・マーケットで撮った写真のいくつかです。
ね、種類が豊富でしょう?
フィッシュ・マーケット は、マンチェスター・タウンセンターのショッピングエリアの中心に位置する巨大なショッピングセンタ―、マンチェスターアーンデイル Manchester Arndale の中にあります。
1996年のマンチェスター爆撃後、再開発されたシティセンターの同じエリアに点在していた肉やフルーツ、野菜などの他の生鮮食料品のそれぞれのマーケットと統合されて新築のモダンでおしゃれなショッピングセンターの中に納まりました。
全て合わせて(フィッシュ・マーケットも含めて)アーンデイル・マーケット Arndale Market として知られています
カリブ海沿岸諸島(西インド諸島)からの移民が客筋の、エキゾチックなフルーツ、野菜を売る店も出ています。
スーパーマーケットにそれほどたくさんの種類の魚が売られていないのに、これだけの規模のフィッシュ・マーケットの需要があるのか、と思うでしょう?
西インド諸島から来た移民とその子孫の人たちが海鮮食材をよく買うらしいのです。この日はそれらしい人を全く見かけませんでした。
マンチェスターにはとてもたくさん地中海沿岸諸国料理(スペイン、イタリア、ギリシャ等)のレストランがありますし需要はあると思います(あれ、レストランのオーナーは直接鮮魚市場にでも行って卸値で買えるのかな...機会があれば調べてみます)
それに大規模な中華街もあります。
この日は数人の中国人の若い男性が熱心に話しながら魚を選んでいるところに行き会いました。
マンチェスターにおじいさんおばあさんの代から住んでいる香港系移民の子孫ではなく、マンチェスターにいーっぱいいる中華人民共和国からの留学生のようでした。
次回は、撮った写真からそれぞれの売り物の海鮮食材について検討します!
よく通って魚をながめて帰る私ですが、今まで実際に買い物したのはたったの4回...。ビニール袋に魚介類(タコイカタラコ)を入れてもらって45分も暖房のきいたバスに乗って(おりてけっこう歩きますし)ストックポートの自宅に持って帰るのはけっこうちゅうちょします。
私も知らなかった魚介類の名前の英語が満載です!
私もその場にいた(!自慢!)IRA(テロ集団、暫定アイルランド共和国軍)によるマンチェスター爆撃 Manchester Bobming の記事のリンクです。☟
日本のトップファイブです
今から子持ちししゃも
焼いてたべます
ご無沙汰しております
大変参考になりました。ブリとイカ以外英国とかなり重複します。