イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

予定通り、ネコが来た!予想通りのビクビクぶり、それでも好奇心旺盛な子ネコのキッチン探訪を静かに見守る幸せ!

2020年10月03日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
昨日、うちにネコがやってきました。
それも2匹!

母ネコ、リヴィ、推定3歳から5歳。


息子のティブィ、生後13週間。


母子ネコを引き取った経緯は前2回のストックポート日報の記事を読んでください。リンクを下に貼りました。

バタバタと決まった、うちに母と息子のネコが来る顛末....かわいい子ネコと人相の悪いネコの写真多数
(記事中に、その前の回の記事のリンクが貼ってあります)

連れてきてくれた例の乗馬ズボンのアダプションセンターの女性は現行の「よその家庭訪問禁止令」を忠実に守って、家の中には入りませんでした。

玄関にネコを1匹ずつ入れたワイヤーカゴとおもちゃ、爪とぎ柱、ネコのトイレ用のグリッド少々などアダプションセンタ―から持ってきた備品と食べなれたキャットフード数日分をおいてドアを閉め、玄関わきの窓越しにネコの引き取りに関する法的な書類のやり取りをしました。




ちなみに、キッチンの玄関ポーチに面したこの窓際に並べていた色ガラスびんのコレクションは全て上の階にもっていきました。
たくさんのサボテンの鉢植えも庭に面した窓際からどけて家じゅうに分散させました。

しばらくの間、ネコたちをキッチンの外に出さないようにするつもりなのです。
ガラスを割って子ネコがけがをしたり、サボテンのトゲトゲでいたい思いをしないように......

ネコといっしょにアダプションセンターで使っていたものを持ってきてくれたのはありがたいです。
見知らぬ場所で見知らぬ人たちと過ごさなければならないネコたちの不安を使い慣れた日用品が少しは和らげてくれるはずです。

今回お世話になったアダプションセンターが属する斡旋協会はネコ1匹に対して60ポンドの義援金を募っています。
私たちは感謝と、活動の支援の意味をこめて2匹分、150ポンド(20、415円)贈りました。
勧められた金額に上乗せしたのですが、これでも少ないぐらいです。

去勢手術や法定の予防接種もすでに受けています。
保護されたときに病気があれば完全に治療し、寄生虫やノミなどがいれば駆除した後で引き取り手を探さなければならないのです。
それらの手続きがすべて済んだ証明と身元証明になるマイクロチップも埋め込んでもらっています。

60ポンドではカバーしきれない、主に医療関係のたいそうなお金がすでに1匹のネコにかかっているのです。


リヴィはカゴをあけたらすぐに這い出して背後のソファーに上がって、飛び降り、流しの下の埃だらけのスペースに潜り込んで出てきません。(予想通りの行動です)



母親にほったらかされた息子のティブはカゴからなかなか出てきません。




6時過ぎにうちに到着、その後私たちが夕食を食べ終わった7時半ごろにゆっくりとした動きがありました。

そろりそろりと出てきたティブィはこわごわとキッチンの中を探索し始めました。
私と夫は身動きせずにソファーに座って見物です。

生まれてから3カ月、お母さんとずっと一緒に細長い囲いの中で暮らしてきた彼にとってうちのキッチンは無限の宇宙空間にも等しい広大なスペースに感じられたはずです。


窓のある壁に沿って(上の写真の右奥にある)私たちが1時間以上座っていたソファーと母のリヴィが潜り込んでいる流し台の下までを抜き足差し足で行ったり来たり。

次第に自信がついたのか飛んだり跳ねたり、横跳びステップを始めたり洗濯物を引きずりおろしたり私たちがじっとしている限りしたい放題の大胆な行動をとり始めました。

出しておいたエサも少しですが食べました。




時々お母さんの様子を見に流し台の下にもぐってはまた出てきます。
「お母さん、出ておいでよ。だいじょうぶそうだよ」なんて声をかけているのかもしれません。
それでも怖がりのお母さんは昨晩の時点では全く出てきませんでした。

そのうち、慣れるでしょう。



お休みを言って2匹を残して電気を消してキッチンのドアを閉めました。


ネコがいる生活再び、楽しみです!



コメント (2)
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バタバタと決まった、うちに母と息子のネコが来る顛末....かわいい子ネコと人相の悪いネコの写真多数

2020年10月02日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ

昨日(木曜日)例のキャット・アダプション・センターに子ネコを見せてもらいに行きました!


天気の良い秋の午後のドライブを楽しみがてら行ってみた「例のキャット・アダプション・センター」に関する前回の記事のリンクです☟☟

ホレイシオを失った悲しみはまだ完全には癒えていない晴天の午後、新しいネコを迎える可能性を探りに田舎の道をドライブ





まずウェッブサイトに載っている番号に電話しました。
期待通り、ウェッブサイトに写真が出ている問い合わせ受付中のネコ以外にもたくさん引き取り手募集中のネコがいると言われました。

ただし、ネコはみなボランティアのフォスター・ファミリー(一時預かり家庭)に分散していて、現在「よその家庭の訪問禁止令」のため、見せてもらえないそうです!
ストックポートはイングランド全土の3分の1の地域が該当するコロナウィルスの感染拡大阻止のための特別行動規制地域に指定されてしまったためです。

電話で対応してくれた年配の女性にこちらの希望や、ネコを迎える環境など説明して相性のよさそうなネコのビデオをいくつか送ってもらって決めるそうです。

私たちの希望は若い大人のネコだと最初に伝えたのですが、「子ネコはどうか」と聞かれました。
かわいい子ネコとちがって引き取り手が限られている大人のネコを希望したのは、一匹でも多くのネコに幸せに暮らすチャンスを与えたいためです。
外に出てキツネやアナグマや、よその飼いイヌなどに襲われたり、車にひかれたりする悲しい可能性も脆弱でデリケートな子ネコに比べると低いと思われる、のもあります。

今そこらじゅうでネコの出産が相次いで、子ネコならアダプション・センターにもいるそうなのです!

え、見たい!
「アダプションセンターなら訪問可能で、よその家庭はダメ」という行動規制は大いに疑問なのですが!

息子は子ネコをうちに迎える案に大賛成!
....実を言うと私も....それはもちろん子ネコが欲しくないネコ好きなんているものですか。

子ネコのほうが(今回の場合)簡単に見られてすぐに手に入るのならなおさらです!

そういうわけで、予約して子ネコを見せてもらいに行くことにしたのです。



前回、ドライブがてら場所の確認に行った時になれなれしく体をすり寄せてきたデブネコ(前回の記事参照)はスニップという名前の「受付ネコ」だそうです。
上の写真2枚にもまた写っています。
驚いたことに「外ネコ」だそうです。

彼専用の「オフィス」が門のそばにあります。


彼のオフィスはふてぶてしくぶすくれた同僚ネコに占領されていましたが。

囲いの外にはもう一匹ふてぶてしいツラがまえのネコが。


アダプションセンターの囲い(緑の金網)の中はこんな様子です!




右側の「物置」は現在、扉がずっと開いていて外で生活するネコが自分に割り当てられた寝起きするスペースに自由に出入りできる居室になっています。


左手奥にちょこっと写っている、こキタナイ温室のような建物に引き取り手募集ネコの居室があります。


外から撮った写真が、残念、ありません。

中ははっきり言ってゴミ屋敷のようなありさまです。


結論から先に言うことになります;上の写真に写っている子ネコを私たちが引き取ることにしました。
眉目秀麗なオスネコです。

となりの双子の子ネコ姉妹と扉越しにじゃれ合っています。


居室スペースはとても清潔で快適です。




暖房がきいたぬくぬくキャビンでくつろぐ眉目秀麗オスネコの母、推定3歳。


双子姉妹のうちの一匹です。


私たちが引き取ることにした眉目秀麗オスネコの写真がもっとないのか、とお思いでしょう。

あまりありません。

ビデオはたくさん撮りました。

息子は子ネコを見に来るのをとても楽しみにしていたのですが、事情があってこられなくなりました。
残念がる息子のためにスマートフォンで、眉目秀麗オスネコと黒白の双子姉妹のビデオを撮ってどちらかを選ばせることにしたのです。

私たちは眉目秀麗オスネコとおだやかで小柄なその母をセットで引き取るか、双子の姉妹2匹をいっしょに引き取るかその場では決めかねていました。
子ネコだけを一匹ずつでも引き取れますが、夫が2匹と主張しだしたためです、私も異存はありません。

どちらも見ていると体温が上がってその場に倒れ伏してしまいそうなぐらいかわいらしくて甲乙つけがたかったのですが.....息子はビデオを見て眉目秀麗オスネコとその母を迷わず選びました。

眉目秀麗オスネコにはオスの兄弟2匹がいたそうですが相次いで引き取られていったようです。

残った母と息子は身を寄せ合って眠るそうですが、乳離れした今、母ネコは息子のことを日中ほとんどかまわないそうです。
いっしょの家に引き取られたら一生仲のよい友達どうしになるだろうということです。

双子の姉妹の母ネコは人になつかず、子ネコをかまう人には攻撃的になるということで、私たちが子ネコを見ている間、キャビンにしめこまれていました。
どちらの母ネコも妊娠中に保護されてこのアダプションセンターで出産したそうです。
子ネコたちは飼いネコになるべく、生まれつき人にかまわれて育っていますが母ネコのほうはどちらも放浪経験があります。

眉目秀麗オスネコのほうの母はそれでも保護されるまで一人暮らしの男性の庭先に通ってエサをねだっていたそうで警戒心はないようです。
私がさわっても嫌がりませんでした。

イギリスには野良ネコはほとんどいません。
レスキューセンターやアダプションセンターに収容されるネコのほとんどは事情があって飼えなくなったネコたちです。

この2匹の母ネコがどんな事情でホームレスのシングルマザーになったのか興味深いです。


透明な屋根の上をガタガタ歩くネコ。


あー、前回の記事で「広大な....放し飼いスペース」なんていいかげんなことを書きましたが......


「広大」ではありませんでした。
以前行った時にはもっと広々遠くまで囲いが広がっていた印象だったのですが.....

日本の小学校の体育館よりは大きいぐらいの敷地でしょうか。
(わかりにくい説明ですね)



この囲いを出たら....


外出外泊がゆるされている受付ネコ、スニップと人相の悪い同僚ネコたちの領域です。




センターを運営している乗馬ズボンの女性は前回6年前、ブーツを斡旋してくれた時にもお世話になりました。
電話でうちの場所を説明した時に、私たち一家をおぼえているといったのは驚きました。
「おうちは通りの奥から2番目の右側でご主人はイギリス人でしょう?お子さんが2人、男の子だっけ?」

私のうちに来て家の環境を審査して、その後ブーツを連れてきてくれた時のことをおぼえていたそうです。

昨日の夕方、母子を引き取るむね電話で伝えたら、「今、ウマにのっているところだからあとで電話する」と言われました。



今日の午後、母ネコに法定の予防接種を受けさせ、母子を連れてきてくれる予定です。
環境審査は前回でもうすんでいるようです。





コメント (5)
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