句会日時 2016-9-16 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 6人
指導者 宮中千秋(ホトトギス同人)・・山澄先生骨折入院のため代理をお願
いしました。
出句要領 6句投句 6句選 兼題「十六夜・秋草」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「コスモス・小春日和」
「朝日俳壇」の稲畑汀子選に山澄先生の句が入選しました。
城の威は崩れてをらず雲の峰 山澄陽子
なかなかスケールの大きい立派な句と思いました。今度句会でお目にかかったらお祝いを申し上げようと思っていた矢先、圧迫骨折で急遽入院されました。
世話人の近田綾子さんの説明によるとご主人さまの看病で無理をなさったからということでした。まことにお気の毒です。心よりお見舞申し上げますとともに一日も早く退院されて句会へ復帰していただきたいと願っています。
指導者不在の句会は、糸の切れたタコ、気の抜けたビールのようなもので中心のない会になつてしまうので、近田さんに奔走してもらい宮中先生に来ていただくことになりました。
聞けば宮中先生は山澄先生の前任の指導者で、鶴亀句会の名付け親だそうです。わたしは新参者でこの会に鶴亀句会という立派な名前のあることを知らずにいました。まことに迂闊な次第です。
また宮中先生は山澄先生を育てられたお師匠さんであることも初めて知りました。時間の経過とともにいろいろな事が分かって来るものですね。
鶴亀句会 宮中千秋選(三十句より二十二句選抜その中より特選七句●印)
飛びたてる天道虫や掌 礁 舎
地震など知らぬ顔して秋の草 武 敬
十六夜の照らす地震禍の城の屋根 綾 子
●秋草の風それぞれの音ありて 安月子
十六夜や余震の続く町照らす 武 敬
●もてなしと言へど秋草活けしのみ 安月子
地震跡の倒れし墓や秋の草 綾 子
秋草も咲き揃ひたる野辺の径 茂 子
●秋草にテニスボールの来て止まり 礁 舎
秋深し病状語る友の声 武 敬
●くずれたる城壁に生ふ秋の草 綾 子
●永らへて露けきことの多かりき 案月子
●秋草を引けばこぼるゝ浜の砂 礁 舎
十六夜や亡夫への想ひこみあぐる 綾 子
颱風の逸れたるあとの安堵かな 武 敬
早々と庭の草花紅葉づれる 茂 子
滝水を引いたる暮らし新豆腐 安月子
●新涼や立子句集をひもとけば 礁 舎
秋草に陽のさゝぬ間の朝散歩 綾 子
どろどろと雷神の鳴るばかりなり 礁 舎
天気図の台風の目の育ちつゝ 礁 舎
先生の六句(○印は点の数)
藻を刈って積みし匂ひや秋の暮
○○手すさびに俳画を描き子規祀る
○耳遠くなりしかなしさ秋の風
○列島に秋雨前線居座りぬ
○地蔵尊祀る峠の花芒
○山荘のもるゝ灯りの露けしや