古文書を読もう!「水前寺古文書の会」は熊本新老人の会のサークルとして開設、『東海道中膝栗毛』など版本を読んでいます。

これから古文書に挑戦したい方のための読み合わせ会です。また独学希望の方にはメール会員制度もあります。初心者向け教室です。

恵方

2019-01-02 21:48:04 | 日記

 今年の恵方は坤(ヒツジサル)、その方位を探したら益城町広安に「熊野宮」がありました。ここに私の歳徳神が遷座まします(坐す)。さっそくお詣りに行って来ました。
 写真のような小さなお社ですが、境内には熊本城の楠よりも大きそうな楠が2本もあり古い時代の創建であることを思わせます。産土神で社格は村社そういう雰囲気でした。


拝殿にアルミサッシの戸が付いていますが、鍵が掛けてあり中へはいることはできません。しかし戸には小窓が切ってあってお賽銭を入れることはできます。賽銭どろぼう対策の工夫です。昔は村人の喜捨によってこういう小社にも祝がいました。

 


 地図には「熊野宮」とありましたが鳥居の額は「権現社」となっています。なんで?と思っていたらお水舎の石に説明書きが彫りつけてありました。
 それによると「熊野宮」というのは昔の人が誤って書き付けたもので、ほんとうは「府内権現社」と言うのだそうです。地震で鳥居が落ちて再建の時、正しい社名に戻したと書いてありました。「府内」というのはこの地の字名です。

 村人が社名を誤ったと書きましたが、これは私の推測に過ぎないのですが、これには明治初年の廃仏毀釈が関わっているように思われます。「権現」というのは佛や菩薩が垂迹して神になったものとする思想があり、神仏分離に悖るから、仏教色のない熊野宮としたのではないかと思うのです。


健軍神社へ初詣

2019-01-02 20:47:33 | 日記

2日10時、健軍神社へ初詣に行きました。年々人の膨らみが薄くなっていくようで寂しい・・・。


駐車場側の入り口に石碑があります。何の説明書きもありませんが、これは庚申塔です。摩耗の状態から江戸時代のものと思われます。


こちらは「猿田彦大神」。楼門のすぐ左側にあります。明治政府は庚申信仰を迷信として排斥したので民衆は猿田彦に仮託して塔を建立しました。これは明治期の庚申塔です。創建期の表示がありませんが、まもうの程度からみて明治期のものと推定します。