「IT導入補助金」とは、経済産業省の施策で、中小企業や小規模事業者がITを導入し、生産性の向上を図ることを支援する為のものです。
ITツール(ソフトウエアやサービス)を導入する際の経費の一部を、国が補助してくれます。対象は中小企業や小規模事業者です。
この制度を活用して、システムを導入すると、1事業者につき導入費用の2分の1(補助金上限額:150万円未満 下限額:40万円)が補助されます。
この補助額は、「平成30年度補正サービス等生産性向上IT導入支援事業としてのIT導入補助金2019」のもので、前年度までとは違います。
今年度は、80万円以上のシステムを導入するケースが対象になります。(クラウドシステムの場合は初年度1年間の利用料と初期導入費用)
また、昨年まで対象だったホームページの制作費は、補助金の対象から外れましたので、ご注意ください。(HP制作費は、小規模事業者持続化補助金では対象になります。)
どんなシステムが対象かというと、経産省から認定を受けた「サービス生産性向上IT導入支援事業者」が提供する、審査を通過したシステムになります。
(※ちなみに「助ネコ」は、IT導入補助金の第一回目(2017年)から、認定を受けております。)
ただし補助金ですので、いくつかルールがありますので、主なものをご紹介します。
IT導入補助金を申請する前に、以下を確認されることをお勧めします。
1.対象は、国内の中小企業者のみです。
2.補助金には、以下の書類必要書類です。
・法人の場合:履歴事項全部証明書、法人税の納税証明
・個人事業主の場合:運転免許証、所得税の納税証明書、所得税確定申告書
3.直近二期の財務状況(売上高、資本金、営業利益、他)等をご入力いただきます。(同財務状況は、申請時にIT導入支援事業者とも共有します。)
4.導入には、事業計画(労働生産性の推移)の作成が必要です。
5.独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が、本補助金の必須要件となります。 審査時に加点される、「おもてなし規格認証」を取得することをお勧めいたします。
(※アクアリーフもおもてなし規格認証の紺認証を取得しています)
6.導入後、以下期間の導入効果について、定期報告書をご提出いただきます。
年度 | 効果報告対象期間 | 効果報告期間 |
1年度目 | 2019年4月1日~2020年3月末日 | 2020年4月以降 |
2年度目 | 2020年4月1日~2021年3月末日 | 2021年4月以降 |
3年度目 | 2021年4月1日~2022年3月末日 | 2022年4月以降 |
詳細につきましては、IT導入補助金の公式ページをご確認ください。
最後に余談ですが、「導入したいシステムでは、そこまで高額にならないよ...」というケースでは、日本商工会議所の小規模事業者持続化補助金を活用できるそうです。
補助金上限:50万円まで(補助率:2/3)
ただし、こちらは締め切りが近いのでお急ぎください。
(公募期間:平成31年4月25日~令和元年6月12日)※最終日当日消印有効
詳しくは、(こちらはIT導入支援事業者ではなく)御社が事業を営んでいらっしゃる地域の商工会議所もしくは商工会にお問い合わせくださいませ。
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