構造見学会の際に暖房に使用していた火鉢の炭ですが、一度消えると、なかなか着火しないのでありました。
特に硬い炭は着火しにくいものです。
四苦八苦しているうちに、悠久町のMさん夫妻が来場され、奥さんが、
を伝授されました・・・
一度、消えるとなかなか着火しない炭火・・
夏場もそうですが、特に冬場は着かない。
「ケシゴ」でもあればいいのですが・・・
「かか(母)が登場するから、カカトウジョウじゃない」
と、冗談を言っておられましたが、、、
夏は下から燃やし、冬は上から燃やす・・・
夏に火をつけるときは、薪や炭の下に火をつけ、
冬は逆で、上から燃やすというのが昔からの知恵だそうです。
そういえば、昔、年配の大工に
「夏は暑い暑いと上に行き、冬は寒い寒いと下へ行く」
と言っていました・・・・
冬も夏と同じように、下から火をあぶっても、なかなか着火しない・・・
いくら、炭の下に新聞紙を入れて下から火をつけようとしても、なかなか火が起きないものです。
言われたとおりに、やってみると、上手く火が着きました。
ようやく着火した炭。
火も盛んになると、なかなか消えないものです。
何故なのかは、科学的に解明すれば「なんだ、そういうことか」
ということなのでしょうが、
昔の人の知恵は、理屈ではなく経験から来るものです。
長年にわたり、自然と向き合い、自然の摂理を発見したことを
口伝えにして共有してきた情報は、いつの時代でも通じるものがあります。