べんりや日記

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見附市K邸の上棟終了

2008-05-19 21:23:38 | 見附市 K邸(越後杉)
天気のいい日が続きます。
もう、完全に春・・初夏?

台風の影響でフェーン現象となり、県内は25度を超す夏日となりました。
入梅までまだ時間がありそうです。
それまでに、外部を決まらせたいところ・・

中国では四川省で大地震があり、2万人以上の人の命が奪われました。
ベンガル湾でも、サイクロンによりミャンマーで2万人以上の人が命を落としています。

最近、自然現象で万単位人の命が一瞬のうちに奪われています。
中国ではマグニチュード7.8が深さ10キロという直下型の大型地震となっています。
中越地震でマグニチュード6.8ですから、10倍の規模の地震が襲っているのですから、ひとたまりもありません。
日本では40年~200年周期で大地震が起こりますが、中国では千年~万年単位の地震で、起これば規模がとてつもなく大きい。
耐震に関しては、日本よりも弱い建物なのですから、被害も大きくなります。

かといって、千年単位で起こる地震に対して耐震設計しても建物の寿命よりも長いので無意味に近い。
これ程の地震には日本のように衝撃吸収によって1回目の地震は凌いで、次の余震までに避難する設計とするしかないでしょう。
自動車が事故に遭って車体の一部をわざとグシャグシャに変形させて衝撃を吸収し、人命を守るのと同じです。

そういう意味では、日本の耐震設計は世界に誇る技術でもあります。
さらに、伝統構法の耐震技は世界に類を見ない貴重な技術なのでしょう。

伝統構法の建物が揺れるときに、壁が剥がれ落ちることで衝撃を吸収していく・・鎧を脱ぎ捨てるがごとく・・そして最後は構造材が残り、これを直せば、何回でも復元できる特徴があります。「木組み」ならではの技です。
現在の大半の住宅が壁による一発勝負の構造なのに対し、何回でも繰り返して使えるので改修コストに余裕ができます。
現在の建物は基礎や地盤にも、無理がかかるので、割れてしまう・・(中越地震時によくあった・・)

構造全体でもたせることで1ヶ所に荷重が集中しないのが伝統構法。
このノウハウを活かして復興に役立てればいいのですが・・・

さて、見附市K邸の上棟も天気に恵まれ、無事終了しました。
写真は、1階の和室天井に現しになる丸太を組んでいるところです。
差し鴨居と組みあわせて、通し柱に差し込まなければならないので、この時が一番の難関でした。(でも1日で終了したのは奇跡的)
地震が起きたら、この和室に逃げ込めばよい。
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