べんりや日記

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子供見学

2008-05-26 20:28:30 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


最近は、昨日の見学会開催の準備、及び細かいリフォーム等で忙しく、更新がままなりませんでした。(今も見積もりの最中であるのだが・・)

先日の25日(日)に、中島H邸の構造見学会が開催され、多数の来場者があり、伝統木組みの大きな梁、丸柱、御神木柱に感動して行ったようです。

今回は、OB客や施主さん方々がはりきって、構想、チラシ作り、当日のレイアウト等に参加され、殆どがその知人、友人という「お披露目的」な感じの見学会となりました。
(来客用のプレゼントまでお客さんが用意するという熱の入りよう!!)

前日は、前の小学校のグラウンドで運動会が開かれ(実は私の子供も参加していた・・)、休憩の度に正面の、この建物を見ていく人も多数。どうも、目立つ建物らしい。お昼から準備にかかり、のぼりも数本出していたら、前日にもかかわらず、数名の人たちが見学。

震災以後、忙しさに振り回され、なかなか宣伝もできませんでしたが、お客さんの協力あって無事開催できたのでした。
(お疲れさんでした)


さて、本日は、その余韻か前の中島小学校の生徒たちが社会科見学で、この建物を訪れ、「インタビュー」を受けました。
ちゃんと、デジカメまで持参して、本格的な報告を作るのでしょうか?
「この家の木材は何処から来ていますか?」
という質問には、
「新潟県の杉。特に長岡の近くの木です」と、戸惑うことなく回答。

「何時から会社がありますか?」という質問には
創業が大正9年という、あまり考えていなかった事実も確認。
90周年くらいになっているのだろうか?

中には、「この家の値段は?」
との厳しい質問もあり、ちょっと多めに言っておきました。

最後に、子供たちが、建物の中を探検し、大工道具や端材に興味を示していました。(この中から、明日の大工が出てくるのだろうか?)
どんな、報告になるのか楽しみです。

そう言えば、吉田町T邸も子供が図画の課題に好んで円形建物を描いていたのでした。

人が集う家。
思わず、足を止め、見てしまう家。
我が社の作る家はそんな特徴があるようです。

悠久町M邸も、引渡し後、お邪魔したときにお客さんから言われました。
中之島「浅野美容室」のことも「丸い店」と覚えていた来場者がいました。
(あれ、ウチで作ったんですよと答えたら、驚いていました)

「その地域の象徴」となる家が点在するようになりました。


そして、この中島H邸も仕上げに向かって工事が進みます。
柱磨きの工程が待っています。


先週の金曜日に「越後に生きる家をつくる会」の総会が行われました。
その折に、設計士の人が、
「藤川さん、命を削ってばかりいると、本当に死んでしまう。
太く、短くではなく、多少細くても長く作っていれば、もっと多くの作品がつくれるから、そちらを選んだほうがいい」
その設計士の方の親父さんは若くして他界されたそうです。
それも、同じ設計の仕事をしていたそうで、命をかけて設計していたようで、早くして亡くなってしまった。
残された家族のことをよく知っている・・

見附市K邸のお客さんも、「長生きできるように」と心配していました。
いつまでも家の面倒を観続けてほしい。
(まあ、10年なんか軽く過ぎてしまいますから・・)

ものづくりに掛ける私の根性・・
私の家は、実は「もの」とか「商品」ではない。単なる「いえ」でもない。
言わば生き物なのです。
産みの苦しみがあって、生み出される家は、そこに住む人を生涯守り続ける。
そういう願いを、気を、柱や梁に刻み込む。

今回は、特に、障害のある人の家。回復と安全を願って念入りに・・
仙台の病院に行って、「彼」に会った時、約束したのです。

まあ、少し、やつれるかも知れませんが、死ぬことはないと思います。
だって、次のお客さんが待っているのだから・・
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3 コメント

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どうかご自愛ください (Shige-P)
2008-05-27 22:59:42
以前、基礎パッキンの床下結露について
このブログでアドバイスいただいた者です。
おかげをもちまして、基礎パッキンではなく
床下ダンパー付きのベタ基礎にしてもらって
来たる6月に引渡しと相成りました。

ブログを最初から読みすすめてきましたが、
命を落とすとか縁起でもない!
新潟のお客さまはみんな、長くお付き合い
できることを望んでおられると思います。

面識もない私がこのようなことを申し上げる
のは甚だ失礼なことかもしれません。
ですが、なにとぞご自愛くださるよう
そして、もっともっと頑固オヤジを
続けられるよう、遠い千葉県から願っております。
返信する
つづく…ことが大事 (森のおうちの住人)
2008-05-28 00:05:39
そうですよ。
藤川さんは、頑固でナルシストすぎます。

良い家をつくる…
命がけでつくる…
できあがるころには、自分はいないけど
残された家が、その人たちを守る…

確かにとてもかっこいい!決まってる!!

でも施主からみたら
藤川さんがそんな気持ちで建てるんだったら
逆に頼みたく…なくなるよ。
だって、自分の建てた家で誰かが犠牲になるなんて
…耐えられない。

だから
明るく前向きにこれからの生活に夢を託して
藤川さんに家を建ててもらう施主との間に
寂しい溝が生まれてるんじゃないかな…。

本当なら
藤川さんが建てる家に注がれるエネルギーと
施主がその家に賭ける想い は
合わさってすごいすごい「感動!」になるはずなのに

建てた後に自分が死んじゃう想いの家づくりは
「感動」できないんじゃないかな。

ちゃんと大事なところに
その家は「着地」できなくなるんじゃないのかな。

それは
本当に
藤川さんが望んでいることなのかな?
返信する
当面、死ねそうに無い・・ (藤川)
2008-05-28 20:04:56
今日の日記にも書きましたが、山に入っての作業中に、新たな決意をしたのでした。

それは、伝統構法を残すこと。

国交省も伝統構法を残す場を設けてくれそうです。
また、200年住宅構想も、木組みで申請すれば、何とかなるかもしれない。

こんなちっぽけな、風が吹けば飛ばさそうな会社が、明日の伝統構法の鍵を握ってるなんて、変だよね~。

でも、決して諦めない。

山の木を活かしたい。その想いだけです。
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