長岡市蔵王2丁目にある、「高齢者等対応型モデル住宅」です。
高齢者住宅や、身障者用のモデル住宅として、段差解消機、階段昇降機、スロープ、バリアフリー対応の浴室、脱衣、キッチン、補助器具等の展示を行っています。
バリアフリーの新築、改修を検討されている方は、この施設を見学して検討してみると良いと思います。
1997年に長岡市の高齢者モデル事業の一環で、長岡建築協同組合が請け負って建設し、現在では、新町コミュニティーセンターの分室に位置していますが、平日は福祉センターと本来のモデル住宅として機能しています。
玄関にある段差解消機
高低差は43㎝です。
スロープにする場合は
6.5m以上は距離が欲しいところですが、
そのスペースが取れない場合は、
段差解消機を導入するのも一つの手段です。
左:健常者用の階段(手摺付き)
右:段差解消機
段差解消機を設置する場合でも、健常者用の階段は必要です
内部の床と玄関タイルをフラットに仕上げます。
車椅子にて入る場合は、このように床と玄関の床を
平らにする必要があります。
玄関のベンチ
床が平らな場合は、靴を履く時にベンチに座って行うほうが楽です
車椅子対応の住宅の場合、車椅子に付いた泥や砂を取るのに玄関スペースが必要となります。通常の玄関と同様なのですが、特に室内外で同じ車椅子を用いる場合は、部屋の床板を傷めるので、車椅子対応の硬い床板の場合でも、玄関にて車輪を掃除してから入るのが良いと思います。
スロープの長さは基準法上は12分の1ですが、15分の1以上が望ましいとされています。
10㎝上るのに1.5mが必要で、この建物の場合は43㎝なので、6m45㎝以上は欲しい所です。
この建物は7.28mが確保されているので、17分の1近くになっていて上りやすいスロープだと思います。
外部から寝室の窓まで通じるスロープが設けてあります
全長は7.28mで17分の1の勾配です。
途中までコンクリート製なのですが
中間から木製のスノコになっています。
これは、基礎内の通気とサッシの雨仕舞いのための工夫です。
部屋の床高さと平らにスノコにてベランダが作ってあります。
このようにサッシの収まりに工夫が要ります。
車椅子対応の電動式昇降型流しです(サンヨー製・・今は無い?)。
低い位置で72㎝、高い位置で90㎝まで電動で上下します。
車椅子だと、80㎝前後が使い易い高さでしょうか・・
車椅子対応の場合のトイレ寸法は1.5m×1.8m(壁芯)です。
ただし、このトイレのように便器の直前に手洗器があると使いづらいです。便器の前は車椅子を置いて、手を使って奥の便器に自分で座る人もいるので、そういった使い勝手は使っている人に意見を聞いてレイアウトしたほうが良いでしょう。
寝室から、天井走行リフトを使って隣のトイレ付脱衣室、浴室まで行けるレイアウトになっています。
このようなレイアウトの場合、なるべく動線を短くしたほうが移動にもコスト的にも有利になります。
また、レールがカーブするとその分コスト面がかかるだけでなく、故障し易くなるので注意が必要です。
浴槽の天井にレールが延びています
介助者が2人必要な場合は、窓側にスペースを設けたい所ですが、
この大きさでは難しいところです。(1.25坪 2.2m×1.8m壁芯)
本格的に寝たきりの人の介護を行うには4.5帖は必要です。
浴室入り口とリフトのレールの納まり
このように、天井とレールを平らにして、
入り口枠とたいらにすると、すっきりします。
天井高さ2.2mが理想です
浴室の脇のトイレまでリフトが伸びています。
レールの切り替え部分
この部分が傷みやすい
寝室側から浴室まで・・
このように、入り口が並ぶと使い易いです。
走行部本体
昇降は電動ですが走行が電動のものと手動のものがあります。
充電式なので、使わない場合は充電位置に戻す必要があります。
手動ですが、車椅子対応の昇降式手洗い器もあります
2階には各種福祉器具が展示されています。1階は建物の新築、リフォームに役立つハード的なものですが、2階はソフト面でレンタル等で使用できるアイテムが揃えています。
介護用ベットが3台、簡易昇降機、車椅子2台、歩行器具2台等・・色々あるので利用されると良いと思います。
長岡市には、このような高齢者モデル住宅が建設され、一般の人や専門家に広く見学してもらい、介護や介助の役に立てればと思います。
現在は新町コミュニティーセンターに所属しているため、福祉的な使われ方や倉庫としての用途に使われているため、本来の高齢者モデルとして機能するには、あらかじめ予約をして事前に準備をしておく必要があります。
それでも、これだけの設備が整っているモデル住宅が長岡市内にあるのはもったいないので、高齢者対応や身障者対応のバリアフリーを検討している人は是非活用していただきたい施設です。
特に、福祉機器専門店やケアマネージャーに積極的に活用してもらいたいところですが・・
新町コミュニティーセンター分室福祉センター
(高齢者モデル住宅)
TEL 0258-39-8360
開館日 平日 9:00~4:00
(土日・祝日 休み)
見学前日に連絡をお願いします。
高齢者住宅や、身障者用のモデル住宅として、段差解消機、階段昇降機、スロープ、バリアフリー対応の浴室、脱衣、キッチン、補助器具等の展示を行っています。
バリアフリーの新築、改修を検討されている方は、この施設を見学して検討してみると良いと思います。
1997年に長岡市の高齢者モデル事業の一環で、長岡建築協同組合が請け負って建設し、現在では、新町コミュニティーセンターの分室に位置していますが、平日は福祉センターと本来のモデル住宅として機能しています。
アプローチ |
玄関にある段差解消機
高低差は43㎝です。
スロープにする場合は
6.5m以上は距離が欲しいところですが、
そのスペースが取れない場合は、
段差解消機を導入するのも一つの手段です。
左:健常者用の階段(手摺付き)
右:段差解消機
段差解消機を設置する場合でも、健常者用の階段は必要です
内部の床と玄関タイルをフラットに仕上げます。
車椅子にて入る場合は、このように床と玄関の床を
平らにする必要があります。
玄関のベンチ
床が平らな場合は、靴を履く時にベンチに座って行うほうが楽です
車椅子対応の住宅の場合、車椅子に付いた泥や砂を取るのに玄関スペースが必要となります。通常の玄関と同様なのですが、特に室内外で同じ車椅子を用いる場合は、部屋の床板を傷めるので、車椅子対応の硬い床板の場合でも、玄関にて車輪を掃除してから入るのが良いと思います。
スロープの長さ |
スロープの長さは基準法上は12分の1ですが、15分の1以上が望ましいとされています。
10㎝上るのに1.5mが必要で、この建物の場合は43㎝なので、6m45㎝以上は欲しい所です。
この建物は7.28mが確保されているので、17分の1近くになっていて上りやすいスロープだと思います。
外部から寝室の窓まで通じるスロープが設けてあります
全長は7.28mで17分の1の勾配です。
途中までコンクリート製なのですが
中間から木製のスノコになっています。
これは、基礎内の通気とサッシの雨仕舞いのための工夫です。
部屋の床高さと平らにスノコにてベランダが作ってあります。
このようにサッシの収まりに工夫が要ります。
いす式階段昇降機 |
ホーム・エレベーター |
電動昇降キッチン |
車椅子対応の電動式昇降型流しです(サンヨー製・・今は無い?)。
低い位置で72㎝、高い位置で90㎝まで電動で上下します。
車椅子だと、80㎝前後が使い易い高さでしょうか・・
手動式昇降テーブル |
車椅子対応トイレ |
車椅子対応の場合のトイレ寸法は1.5m×1.8m(壁芯)です。
ただし、このトイレのように便器の直前に手洗器があると使いづらいです。便器の前は車椅子を置いて、手を使って奥の便器に自分で座る人もいるので、そういった使い勝手は使っている人に意見を聞いてレイアウトしたほうが良いでしょう。
天井走行リフト付浴室 |
寝室から、天井走行リフトを使って隣のトイレ付脱衣室、浴室まで行けるレイアウトになっています。
このようなレイアウトの場合、なるべく動線を短くしたほうが移動にもコスト的にも有利になります。
また、レールがカーブするとその分コスト面がかかるだけでなく、故障し易くなるので注意が必要です。
浴槽の天井にレールが延びています
介助者が2人必要な場合は、窓側にスペースを設けたい所ですが、
この大きさでは難しいところです。(1.25坪 2.2m×1.8m壁芯)
本格的に寝たきりの人の介護を行うには4.5帖は必要です。
浴室入り口とリフトのレールの納まり
このように、天井とレールを平らにして、
入り口枠とたいらにすると、すっきりします。
天井高さ2.2mが理想です
浴室の脇のトイレまでリフトが伸びています。
レールの切り替え部分
この部分が傷みやすい
寝室側から浴室まで・・
このように、入り口が並ぶと使い易いです。
走行部本体
昇降は電動ですが走行が電動のものと手動のものがあります。
充電式なので、使わない場合は充電位置に戻す必要があります。
手動昇降手洗器 |
手動ですが、車椅子対応の昇降式手洗い器もあります
各種福祉器具の展示 |
2階には各種福祉器具が展示されています。1階は建物の新築、リフォームに役立つハード的なものですが、2階はソフト面でレンタル等で使用できるアイテムが揃えています。
介護用ベットが3台、簡易昇降機、車椅子2台、歩行器具2台等・・色々あるので利用されると良いと思います。
長岡市には、このような高齢者モデル住宅が建設され、一般の人や専門家に広く見学してもらい、介護や介助の役に立てればと思います。
現在は新町コミュニティーセンターに所属しているため、福祉的な使われ方や倉庫としての用途に使われているため、本来の高齢者モデルとして機能するには、あらかじめ予約をして事前に準備をしておく必要があります。
それでも、これだけの設備が整っているモデル住宅が長岡市内にあるのはもったいないので、高齢者対応や身障者対応のバリアフリーを検討している人は是非活用していただきたい施設です。
特に、福祉機器専門店やケアマネージャーに積極的に活用してもらいたいところですが・・
新町コミュニティーセンター分室福祉センター
(高齢者モデル住宅)
TEL 0258-39-8360
開館日 平日 9:00~4:00
(土日・祝日 休み)
見学前日に連絡をお願いします。
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