工事前
フジ医療器のアルカリイオン整水器です。
この整水器をそのまま使いたいというお客さんの意向です
水栓金具のメーカーは不明です
吐水口とシングルレバーの間に分岐水栓が取り付いています
シングルレバー混合水栓金具の長期使用の問題として
1.付け根がぐらついている
2.浄水器のホースの付け根から水が漏れてきている
3.水栓本体が背が高くて使いづらい
があげられ、水栓金具本体の経年劣化もあり、取り替えを進める上で、水栓金具の選定も行いご提案をしました。
そして、最善策して提案したのが
TOTO台付きシングルレバー水栓 TKGG31EW +浄水器用分岐水栓THF23-1
です。
この水栓金具は本来TOTO純正のアルカリイオン浄水器(カウンター据え置き用)に用意されたものですが、他社の浄水器を取り付けるには少し勇気が必要です。
カタログには分岐水栓のネジの詳細が掲載されていないため、二歩足を踏んでいる業者さんも多いのではないでしょうか?
分岐水栓THF23
THF23は唯一、ホース径とネジの径が掲載されています。
・ホースの取り付け部(タケノコ部分)は8㎜。
・ネジの規格は G3/8
です。
すなわち、G3/8という、通常では使わない規格のネジが切ってあります。(普通はG1/2)
更にはホースが8㎜というのも他の浄水器に比べると特殊です。
U字金具 TN504-1
今回は浄水器が左配置という、さらに難しい配置になっています。
通常、水栓金具への配管は、
・左=給湯
・右=給水
となります。左側に水を出すには、お湯の配管を横切らなければなりません。
ホースを極端に曲げてしまうと、水が止まってしまう恐れがあります。
TOTOの台付きシングル水栓金具は、水が右向きで出ますが、これを左向きにするのが、U型金具 TN504-1です。
この詳細もカタログに掲載されていて、
G3/8
で各端部がオスメスとなっているので、ホースとの中間にかませて使えますが、最終的にはホース径8㎜の接続となります。
分岐水栓THF23-1
THF23-1は最近TOTOの用意した製品です。8㎜ホースのタケノコではなく、G1/2のネジが切ってあります。
THF23-1
THF23-1を分解する。
一番右の継手がG1/2となっている
U字金具を挟んでみる
上の部分が左向きのG1/2となる
カクダイ ホース継手070-900、901
THF23-1のネジがG1/2なので、バリエーションがぐんと広がります。これにカクダイのホース継手を使えば、6㎜ホース、8㎜ホースのどちらでも対応が可能となります。
上の左向きG1/2にカクダイのホース継手を配置する
これでOK
現場の工事
実際の水栓金具の施工手順
整水器のホース取り替え
整水器を裏返して既存のホースを抜きます
TOTOの浄水器用ホースと交換
既存の整水器の位置だと、ホースの長さが足りなくなるので、新たなホースを用意しました。
TOTOの浄水器の純正ホースは8㎜径で、今回の整水器と同じだったので、そのまま使えます。
ホースの交換終了
台付き水栓金具の交換
既存の水栓金具を撤去します。
TOTO台付き水栓金具の「ベース」をセットします。
昔は水栓金具をそのままカウンターに取りつけたため、長時間使用していると、締め付けが緩くなってしまう欠点がありましたが、改良されています。
水栓金具本体の取り付け終了
台付き水栓金具に分岐水栓を取り付ける
台付き水栓金具に水の取り出し金具を取り付けます。
水栓金具の右側は水。左に取り付けるとお湯が取り出せるので便利です。
右側の水は浄水器。左は食器洗い機を取り付ける場合に有効です。
U字金具とホース継手、ホースを接続します
完成
浄水器を作動して正常に動くか確認
TOTOの台付き水栓金具は、ベースと吐水・レバー部が分離しているので吐水口に力がかかっても、カウンターの取り付け部から水が漏れない設計になっています。
更には
泡沫吐水
なので、水の勢いの見た目よりも水量が少なくて済み、更に
節湯水栓
なので、無駄に給湯器が作動する事が無く、はっきり言って
エコです
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