べんりや日記

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稲刈り 最盛期

2008-09-20 14:02:47 | にいがたの食


最近は、新築工事や改装工事、細かい工事が集中し、殆ど更新もできない状態が続いています。
中島H邸の引渡しが終了したかと思えば、秋に引き渡す見附市K邸の仕上げ作業に追われる日々・・
これが終われば、外壁改装やこの秋からの新築工事が待っていて、冬の前に片付けなければならない工程が目白押しです。
来月には見附K邸の完成見学会もしたいところ・・県産杉柱プレゼントにも受かったし、イベントは開催せねば・・

でも、最後の最後まで手を入れて、より良いものにしたいし・・
(宮崎監督の映画のつくりかたと似ているところもあったりする)
どこで、妥協をするか、それが問題です。
引渡し直前まで作業をするのは、どこの家でも同じです。(いや改装も同様だったりする・・)

こだわらずに、儲けに走れば、それはそれでいいのだろうけれど、後世に残すものならば、やっぱり恥ずかしくないものにしたい。何せ、私の家は目標100年ですから・・




日本列島の南岸をかすめていった台風が去り、晴天に恵まれた小春日和・・というよりも真夏に近い日となりました。

昨日は台風の影響でフェーン現象となり、30度近くまで気温が上昇。本日も無風状態で暑い日が続いています。
日本海側の高気圧の勢力が強く、今年は本格的な梅雨が来なかったばかりか、台風すらも上陸してきません。
そのかわり、高気圧の周辺に沿うように日本列島の南岸で集中豪雨が降ったりしています。
今回の台風も同じような経路をたどっています。

「異常気象」とかで締めくくっているのでしょうが、要はこの大陸、日本海の高気圧の勢力が影響しています。
ということは、上空のジェット気流は日本列島に沿った形で蛇行していたことになるのか?
このジェット気流の蛇行の形状でその年の気象が決定してくるのではないでしょうか?
例年では、夏場はこの気流がもっと北上してロシア沿岸まで押し上げられ、秋は日本海上空まで南下して、台風が日本海を通過する経路をとるものでした。
北極の寒気と赤道の暖気の熱交換が上手くいかず、極端な寒気の南下で、それに沿うように集中豪雨が発生する・・そんなシナリオも見えます。


などと、地球規模の気象変化を考えながら運転している窓の外では、稲が台風の被害にあわないうちに刈っておこうと、先日まで稲刈りが盛んに行われていました。

越後平野に広がる「黄色い大地」。天の恵みであります。
この時期が雪国新潟では一番美しい季節だと思います。


稲刈りが終わると、その後に散乱した米を狙って、ズズメやカラスが群がってきます。
スズメバチが勢力を強めるのは、丁度この季節です。

オニヤンマのような大型の捕食昆虫も秋になれば姿を消します。
ツバメも南国へと渡っていく。

スズメバチはどうやら、美味しいらしく。鳥や大型肉食昆虫が好んで食べます。
巣を飛び立ったハチは餌を求めて飛んでいきますが、帰ってくるのはわずかです。
時々、スズメやツバメの群れがハチの巣の廻りで飛んでいることがあります。

巣から出たハチを次々と空中で採取していく。
そういう時期は、巣がなかなか大きくなりません。

天敵が田んぼへと移動して居なくなった秋に、巣を拡大して、凶暴化し、巣に近づく者を標的に大群で襲う事故が起こるのもこの季節です。

つい、この間まで「スズメバチ・ジェット」とか、専用の駆除剤が売られていましたが、最近は表示に「スズメバチ」の名が無いものが多く、更に「専門家に依頼してください」との注意書きがあります。
おそらく、この手の駆除剤で巣を採ろうとした結果、悲惨な事故が多発したのでしょう。
凶暴化したスズメバチは危険です。

我が社の工場にも巣が出来てきて、材料を見に行くだけで威嚇するようになりました。
先日、その巣をモデルガンにて打ち落としました。
10mくらい先から、BB弾を連射して打ち落とします。
活動のにぶい夕方や朝に行うのが効果的です。

ハチも急に巣がこなごなになっていく様を見て、何処へ襲っていいかわからない。
「蜂の巣をつついた状態」となります。
それでも何時襲ってくるか分らないので、車のドア越しで直ぐに車内に逃げ込める態勢で行います。

森林組合でもやはり同じ方法でハチの巣を駆除しているようです。
最近では、自然に戻る弾や植物の種が入っている弾もあるそうで、「植樹に使ったらどうか?」などと冗談も言ったりしているのですが、山の作業ではスズメバチが一番恐れられているのも事実です。



・・・と、スズメバチの話題にそれてしまったが・・

今年は、中国冷凍ぎょうざ事件や事故米騒動とかあって、食の安全神話が崩れた年でした。

遠い外国から輸入した食材の流通時の検査体制の甘さが露呈したのでした。
危険な食べ物を何時食べさせられているか分らない。

地元の人が育てた食材ならば、安心して食べられる。
消費者と生産者双方の顔の見える食つくりを目指せば、これ以上の安心感は無い。

まさに「地産地消」。

国内で採れたものを国内で消費する・・
自給率30%の日本で、海外製品に圧されて困っている農家にとって希望の言葉。
農業だけでなく、漁業、林業でも同じことが言えるでしょう。

一次産業が高齢化して跡継ぎも無く、安い海外製品の影響で経営が成り立たなくなっているのは何処の業界も同じです。
最近は原油高騰によって更に経営が難しくなってきている。
食に対しての安全問題と共に、もっと国内の一次産業の現状に目をむけてほしいものです。

「地元の木で、地元の技で、地元の家を・・」

全国建築組合連合の合言葉ともなっていますが、家作りにしても同じことで、「地産地消」をすすめることで、山もきれいになり、水源としての山林も保てることになります。
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