べんりや日記

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IHコンロとガスコンロ

2009-10-07 19:09:10 | システムキッチンを考える
最近はオール電化仕様希望のお客さんが増え、IHコンロを入れる機会が多くなりました。



IHコンロはカウンターと平らに設置できて、すっきりします。


IHコンロの場合は、カウンターとの段差が少なく、調理器具の移動も横にスライドすればいいだけで、力が要らないところが便利です。
フライパンや鍋は、そのまま横に滑らせるようにすれば、カウンターの調理スペースへ持ってくることができます。

ガラストップなので、手入れもサッと拭くだけで済みます。

温度設定も可能で、最近は、炊飯機能や湯沸し機能も付いているようです。
技術も日進月歩といったところ・・
ただし、揚げ物の場合、油は専用の天ぷら鍋に適量の油を入れないと、加熱しすぎて火災を起す危険があります。
最近は、エコブームで、油を少なめにしてカラッと上げる方法があるのですが、油が少ないと、以上加熱して、油が気化し、それに引火してしまいます。
「IHは安全・・」といって過信しすぎると大変なこともあります。

IHコンロの場合、付属の魚焼きが付いていますが、ガスコンロのものに比べると、電熱線が入っていて、手入れが大変なので、使わない人もいるそうです。



中の電熱線は取り外しが出来ないので、手入れが大変!


市販のロースター(魚焼き器:電気式)を導入するお客さんも多いとか・・
こちらは、蓋になっているので、手入れが楽な製品です。

そうすると、このスペースはもったいないのでは?
魚焼き無しで、その分調味料入れのスペースにするとか、そういった提案もあっていいと思います。



ガスコンロ


ガスコンロは、昨年に3口温度センサー付きの仕様を法的に強制したので、安全面は向上しました(が、価格はかなり上がりました)。IHコンロが安全性をうたっていたのに対抗した形となっています。

写真のように、ビルトインコンロの場合、両脇にスイッチ類が必要なため、魚焼き部分がやや狭いのが特徴です。
その点は、市販の据え置きコンロのほうが、魚焼き部分が広かったり、機能が多かったり、価格が低めだったりで、見た目さえ言わなければ、そちらのほうが圧倒的に機能性は上です。
ビルトインの形状が50㎝×45㎝のカウンターの開口部分で制約されているので、どうしてもこの形状になってしまう。
そういう面では、もう50㎝幅という寸法に限界が来ていると思います。



五徳の高さは4~5㎝


また、IHコンロと比較して、プレートから五徳が5センチくらい上がっています。
これは、IHと同様、プレートを拭き易くするために、こうなっています。
そのため、調理するときは、フライパンや鍋を少し持ち上げる必要があります。
降ろすときも、5センチの段がついています。
IHが横にスライドすればいいのに対して、ガスの場合はこの点で不利になっています。

これを解消するためには、コンロ部分を3~5㎝程度低くするか、五徳が平らなコンロを選ぶかです。
段落ちプランは、昔、クリナップのクリンレディで出来ましたが5年くらい間に廃止・・
五徳がフラットなのは、TOTOのレガセスにあったのですが、現在は廃盤・・

「すっきり、掃除がしやすい」


というコンセプトがあまりにも浸透した結果、機能面で弱くなっている部分があります。
特殊な要望があった場合、対応できるのはどのメーカーなのか?
流しメーカーの探検は続くのでした・・


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