(伝統構法の場合・・在来軸組みでは、まずしません。手間がかかるから・・)
まだ、左右がかみ合っていない状態ですが、
これを落とし込んで、大栓を上から叩き込んで固定します。
そうすることで、2つの材料が金物無しで一体になるのです。
先人の知恵は素晴らしいものがあります。
本日は快晴。建て方には絶好の日和となりました。
昨日は、1階部分がほぼ組みあがりましたが、本日はその残りの材料を組んで、中空に浮いた状態から落とし込んで基礎に固定します。
ホゾが長いため、叩いただけでは入りません。
こういう場合は、「荷締め機」を使って引き寄せて入れます。
荷締め機のチェーンを引いています。
やや強引に入れています。
杉は柔らかいので、ある程度は曲がるのです。
入った!
こうして入れた材料は、もう抜けません。
最後の通し柱を吊る・・
いったい何本の通し柱を送ったのであろう・・・
(今回は大黒柱1本、通し柱12本でした)
最後の通し柱を入れ終わりました・・
本日のメイン・イヴェント終了!
全ての材料を組み合わせたところで、今度は
通し柱と差し鴨居が離れているので、これを引き寄せて、
クサビや栓を打ち込み、固定します。
ここまでの作業で、気がつけば、仮に筋違いも入れない状態で、自立している・・
梁や桁が渡りあごで咬んでいて、通し柱に差さり、更に差鴨居が入っていて、複雑に木が組み合わさっているので、構造材のみで自立してしまう・・
これが「伝統構法」であります。
しかも、まだ土台が浮いた状態でもある・・・
土台の下の角を取り、上から叩いて落としています。
通し柱が落ちました。
この後、土台のアンカーボルトを固定します。
全ての通し柱を落とし込みました。
なんと、筋違い無しでも自立しています!
もうビクともしない!
(在来工法の場合は、仮に筋違いを入れないと倒れてしまう)
この後は、屋起し(垂直に立てる)を行ってから、いよいよ2階の組立が始まります。
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