べんりや日記

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新しい壁量等の基準(案)に対応した表計算ツール を作ってみる(令和5年12月版)

2024-02-10 17:22:06 | 長期優良住宅
とりあえず、exlelで「表計算ツール」を作ってみました


木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準の見直し(案)等の概要(令和5年12月版)の説明会が開催され、特に柱の座屈に関する大幅な変更がありました。
とりあえず、国交省で用意されたツールを自作してみました。


表紙:導入部



左:国交省のツール 右:自作表計算ツール
壁量計算の部分も再現しています。(オレンジ色の部分)







柱の負担面積を求めている部分



左:国交省のツール 右:自作表計算ツール
柱の負担面積(オレンジ色の部分)を比較すると、ほぼ同じ数値です


自作ツールを作る事で、「国交省の表計算ツール」の内部で、どういう計算をしているのかが分かりました。


まず気が付いたのは
①1階、2階の面積割合が変わっても同じ計算をしている。
②めり込みの検討で決まる可能性がある。

ということです。
①に関しては「下屋を支える1階の場合は軽減されない。」という事になります。



1階の柱は2階の床が載っていなくても同様に計算される


2階が載っているという前提で計算が進められるので、負担面積が小さく出てしまうわけです。
2階がどのように1階に載っているかも考慮しなければならない複雑な場合は個別に構造計算を行って確認する必要があるでしょう。
オーバーハングや梁の中央に2階の柱が載ってきている場合が考えられます。




②に関しては今後も検討が必要がありそうです。

柱120㎜の場合のめり込みとオイラー式による負担面積(㎡)の比較 
柱の部位 めり込み(㎡) 判定  オイラー式(㎡) 
 2階外周部の柱 21.129.49
 2階内部の柱 29.0740.73
 1階外周部の柱 7.499.53
 1階内部の柱 10.5313.23


となり、柱のめり込みによる負担面積の方が小さい値を示すため、こちらの方が採用されていかないと長期的に柱が沈んでいく可能性が出てきます。

この自作ツールを魔改造して「雪国住宅型ツール」を実現させようと動いています。



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