住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

雀の米

2010-05-22 12:02:51 | 我が家の庭
庭造り9年目に入る。

この頃になりると、いつ植えたものだか、買ったものだか、貰いものだか、庭に出入りする鳥たちが運んできたものだか解らなくなる。
ましてや種類や名前などはすごい勢いで忘れる。。

ただ、ひとつだけ言えることは、野山から採ってきたものは、全くないということだ。

あるものの、ある姿をそのままに、「野草はとらずに、写真にとる」
何だかおやじギャグみたいになっちゃいました。



以前ブログで、岩金梅か、苺か解らないと言っていた植物の正体、やはり、野イチゴだった。
黄色い花と、草に成る苺はまずいといわれる、藪蛇苺(ヤブヘビイチゴ)かもしれない。

子供の時は、蛇苺の近くに蛇がいそうで、気味が悪かったが、大人の今となっては愛おしい。

しかし、繁殖力は旺盛な感じなので、注意深く観察。



現の証拠(ゲンノショウコ)の花。

雑草に限りなく近いイメージのこの植物は、実は薬草の一種。
お茶なんかにすると、高血圧の予防や冷え性・湿疹・整腸何かにいいらしい。

「薬草に囲まれながら、不摂生な生活をする」 ああ。



上部のベニシダと、自然にこう配したと思われるシダの葉。



いただきものの植物。野アザミと言ってました。
これは油虫が多い。
この花の下に(自作の)沢が流れているので、殺虫剤は使えず、見つけ次第「指でブチブチ」作戦!



発芽や開花する植物が多い中、この頃に限って休眠する植物もある。
例年、初夏あたりに新たに芽を出す。



早くも二輪草は休眠へ、、、その代わりにちょうど同じ位置で、矢車草がぐんぐん伸びる。

・・・そんな繰り返し。



常緑の低木、車輪梅(シャリンバイ)
名前は枝先に細い枝が車輪状に出て、白い5弁の花が多少ウメに似ることに由来するらしい。



著莪(シャガ)か?忘れた。。葉は写真左上。右下は、蛍袋(ホタルブクロ)の葉。



中庭の木陰に咲く白い花。



米萱(こめがや) イネ科
別名 スズメノコメ(雀の米)

花や実が米に似ていることからこの名前になった。目立たないこの植物は、この花がつかねければ、そろそろ抜こうと思っていた。
よく見ると、風に揺れる姿がかわいい。

さあ、明日、お客さんをお迎えするため、仕事の合間、お昼休みにでも、庭の手入れでもしましょうか。

=戸田晃建築設計事務所=