住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

庭の薬草

2010-06-03 01:53:24 | 我が家の庭


先日の日曜日、昨年竣工したjbh(jousui beri-no house)の庭の植栽二期工事でした。

本職は建築設計の私も、自分が手塩に掛けて設計した住宅となると、話は別。
人任せなんて出来ないのである!
だって、植栽ひとつでこんなにも豊かな空間になったり、その逆になっ(ちゃっ)たりするものだから。

近日中に、事務所HP「その他の仕事」のところで詳しく紹介しますね。



山紫陽花(ヤマアジサイ)系と思われる種類。
薄墨を垂らしたなかに、もう一度白の絵の具を真中に1滴垂らしたような、淡い花の色。園芸種だったと思う。



こちらも山紫陽花。
わたしは、ウワァ~(どうだ!)と咲く、西洋アジサイより、このくらいつつましやかで、寂しいくらいの花が好き。
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。



こちらは雪ノ下。ユキノシタ属。
前出の紫陽花と同じ分類。木と草の違いがあるにのにも関わらず、不思議、、

春に花が咲くので、春雪ノ下かもしれない。
花を見るとばらばらで既に散り始めたと思いきや、最初から花の長さが違う!不思議、、

開花期の葉を乾燥させたものは虎耳草(こじそう)と呼ばれ、煎液には利尿、消炎などの効果があるらしい。
また、葉のしぼり汁は耳だれ、かぶれ、湿疹などにも効くらしい。



我が家では、どちらかというと雑草扱いのドクダミ。とにかく生命力がある。
名前の由来は、あの匂い。昔の人が、その匂いから、何か毒でも入っているのではないか、ということから、ドクダメ(毒溜め)がドクダミに変化したらしい。

見かけやイメージで判断された訳だ!
でもこれも立派な漢方薬。

現の証拠しかり、雪ノ下しかり、そしてドクダミ。薬草って以外に身近にあるんです。

花はきれいで、ひそかに気に入ってる。



父の形見の一つ?盆栽。今年も咲いてますよ~
枝ごと花が違うこの木も、今年は白基調である。



こちらはさつきの仲間、金采(キンザイ)に似ている?
だとしたら、古くは江戸時代から知られている種類である。
ツツジの仲間の様でない花。



前出、jbhの植栽選び。

ウグイスが啼く、小雨の里山。
植木屋の畑に行って、イメージの樹木を探す。

枝っプリにその木の素性が現れるので、これまた人任せに出来ない。



我が家の中庭上部より
植物の葉っぱにも、イロイロな形があると、しみじみ。。

=戸田晃建築設計事務所=