住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

みどり

2010-06-23 10:22:53 | 建築


緑豊かな場所はやっぱり良い。

白詰草(シロツメクサ)の原っぱなんて素敵じゃあないですか?
といっても、ここは八王子じゃあありません。りんかい線の国際展示場駅前です。

ある複数の会社が主催したエコ製品の勉強会。
家庭用燃料電池についての勉強会があり、いってきました。

なんでも、我々が暮らしている地球の事を思うと、今や、家庭でも発電にいきつくというのである。
しかしまだ一般的に普及のレベルではない。コスト的な部分も大きいと思う。
また、太陽光・風力・地熱等方法も色々ある。

そもそも基本的に電気か、ガスか ということもある。

各方式で普及させたいという供給側の思惑も感じる。

そんな中で、将来的にどの方式がよいのか、ミックスなのか、設計をする立場で、自分なりに見極める必要を感じているのだ。

どの方法がよいかは、今の時点では言い切れないが、ひとつだけ言えることは、知らぬ間に、しかも確実に、家庭からCO2を出している事は間違いなく、それをどうにかしないといけない時期に来ているのも、また間違いないということ。地球温暖化抑制について、家庭レベルで何が出来るかはということは、とても重要になって、その家庭の器ともいうべき、住宅の設計をする我々にとっても、大事なことなんだ。

そして、エコを考えるのと同時に、一方でみどりを増やそうと運動も増えてきている。木を植えよう、みどりを増やそうという方向はとてもよいが、でもね,それをどう利用していくか、そして何より楽しまないと、もったいないし、続かないと思うのだ。

エコですよ~とか、ここで休んでいいですよ~みたいな思惑が出過ぎている”みどり”は逆に落ち着かないと思うんです。たとえ、思惑があったとしても、それを感じさせない力が必要だと思う。それは造る側のデザイン力にもあるかもしれない。。

地球の為もそうですが、自分たちの為のみどり。

と、誰一人休んでいない、都会の白詰草の原っぱで、ぼんやり思う。

ちなみに白詰草は明治時代以降、ヨーロッパから入ってきた植物。
帰化植物と聞いて、ちょっとショック!



こちらは磯沼ファーム。
やはり八王子の風景 落ち着く~



カウガールとカカオちゃん。
ちょっと会わないうちに、大きくなったでしょう~

娘より既に何倍も大きいカカオを、ロープ一本で散歩している姿に、たくましささえ感じる。



我が家生まれのひき蛙の子供。
油虫が餌になる。

害虫が一方で生きる為に役立つ。

そんなこんなで、自然の造り出したもので、害になるものはいないのかもしれませんね。

そんなことも含めて”みどり”か?

=戸田晃建築設計事務所=