住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

浮遊

2010-06-16 09:10:45 | 我が家の庭


72候 梅子黄(うめのみきなり)
我が家の梅の木。そういえば、今年は実がならなかったな~なっても5,6個なんですけどね。

雨上がりの中庭を2階テラスより見る。

水面より海底を覗いている様にも思えてくる。



眺めている自分の気持ちは水の中のように、ふわふわ浮遊している。

小さな我が家の庭でもこの頃は、それこそ刻一刻と変化する感じ。

=戸田晃建築設計事務所=

ほぼ花

2010-06-15 10:37:05 | 我が家の庭


6月5日頃のショウマの花です。

たぶん鳥足升麻 (とりあししょうま)は雪ノ下(ゆきのした)科。細くて丈夫な茎のことを鳥の足にたとえた。

キンポウゲ科の晒菜升麻(サラシナショウマ)、バラ科の山吹升麻(ヤマブキショウマ)など、分類はさまざま。



斑入り万年青(おもと)の花。小さな花がびっしり状態。見方によっては少々グルテスク。
万年青は、古典園芸植物ともいわれ、古くは徳川家康のころ、家臣の中に万年青を献上したものがいるとも伝えられてるらしい。

また腑(葉に白くなる部分)の出方の違いを楽しむ植物でもある。

3種類、それぞれ違った腑の入り方と葉の明るさで、北側の日陰の庭を一年中楽しませてくれる植物。



葉の根元部分に咲く。



同じころ、咲かない個体もあった。



テラスよりバラの咲く中庭をみる。



我が家の地味な庭に、落ちたバラの花びら一枚が目立つこと。



妻が、亡くなった友人の墓参りの為、庭のバラ切り、花束を作る。

いつもの我が家には馴染みのない色彩。。



山法師(ヤマボウシ)の花 

花といっても実は4枚の総苞片という紛らわしいもの。正確には「花びら」ではない!
まあきれいであれば、ほぼ花! ということで?

ちなみにドクダミも本物の花弁と萼は存在しない、 だった。。



鳴子百合(ナルコユリ)自然に出てきた個体。

時期的にみて、たぶん、橅(ブナ)の木を植えた時、その根っこに入っていたと推測される。

「何かを持ってきたときに、何かがはいっている。」

それは嬉しいと思う反面、

「何かの為に、何かを持ちこんでしまう」行為を、知らないうちに(自分が)していたことになるんだと感じる。

「ハブを退治するために、マングースを持ちこむ」 持ち込まれたマングースだって好きで島に住みついたわけではない。
話は大きくそれましたが、この花を見ながら、日頃、何気なく自分が行っている行為を、もう一度長い目で見つめなおしてみようと感じたのである。

ところで、HPの「いえのことイロイロ」更新しました。詳しくは下記URLよりお入りくださいね。

=戸田晃建築設計事務所=

にわ大

2010-06-14 22:15:18 | 建築
先週の土曜日。デザインデレクターの萩原修さんのお誘いで、東京にしがわ大学オープンキャンパスに行ってまいりました。

オープンキャンパスと言っても、東京にしがわ大学はキャンパスを持っていないので、自分がオープンになるしかない??

自分がオープンになってキャンパスを探す?? 

自分が一日大学の職員になり、腕に腕章をして、教室になりそうな場所や人を探しに、知らない街を歩き回るという、、話せば話すほど解らなくなりそうなフィールドワークでした。

私が担当した町は「東村山市」



こんな腕章をしていざ東村山市へ!



純手打ちうどん「ますや」の薪窯



店主のおかあさん。40年間、十割の地粉を使い、うどんを打ち、薪窯で一気に茹で上げたものを食べさせてくれる。しかも天付きで700円。

別に、グルメレポートをしに行った訳ではありません。食を通して町について色々話を聞いたのだった。



「菖蒲園」の池で釣りをする子供たちをバックに架空の教室札を入れてパシャり。

町や人からインスピレーションを得て、自分なりの教室を企画して、アイディアを持ち寄るというフィールドワークだった。



フィールドワークには関係ないが、増築につぐ増築で出来た形。

楽しい。

参考までに、下記が今回のミッション&スケジュールだった。

1時間程度のオリエンテーション後、
2人1組で、30市町村の担当エリアに向かい、ふたりで相談して、図書館や書店、観光案内所、市役所

などに立ち寄って情報を集め、散策しながら、街の人に話を聞き、地域での食事や買い物、銭湯にはい

るなどくらしを体験しながら教室をさがしてください。
学びを想定し教室名を決め、携帯電話などで撮影し、事務局に送信します。
写真が集まると、にしがわキャンパスの姿が見えてくるかもしれません。

夕方16時30分までにふたたび集合。
見つけた教室を発表し、それぞれに発見した地域の魅力や驚きや出来事などをみんなで共有。
これからの多摩地域をどうおもしろくしていくかを語り合い、交流したいと思います。

だった。

想像以上に収穫のある、充実した一日。

=戸田晃建築設計事務所=