すみちゃんノート

ひまつぶしのいろいろ

詩の消しゴム版画 二月の鬼

2025年02月01日 | 絵手紙関連
詩の本をめくっていたら 節分にふさわしい「二月の鬼」という詩を見つけました・・

会田綱雄さん(1914-1990)という方の詩です 氏は東京生まれ 日本大学社会学科卒業後 1940年に志願して中国に渡り 南京特務機関嘱託となる・・・



「伝説」が代表的な会田綱雄さんの詩です・・

うまく言えないけれど なんだか良いなと思いましたので載せてみます・・

  伝説
湖から
蟹が這いあがってくると
わたくしたちはそれを縄にくくりつけ
山をこえて
市場の
石ころだらけの道に立つ

蟹を食うひともあるのだ
縄につるされ
毛の生えた十本の脚で
空を搔きむしりながら
蟹は銭になり
わたくしたちはひとにぎりの米と塩を買い
山をこえて
湖のほとりにかえる

ここは
草も枯れ
風はつめたく
わたくしたちの小屋は灯をともさぬ

くらやみのなかでわたくしたちは
わたくしたちのちちははの思い出を
くりかえし
くりかえし
わたくしたちのこどもにつたえる
わたくしたちのちちははも
わたくしたちのように
この湖の蟹をとらえ
あの山をこえ
ひとにぎりの米と塩をもちかえり
わたくしたちのために
熱いお粥をたいてくれたのだった

わたくしたちはやがてまた
わたくしたちのちちははのように
痩せほそったちいさなからだを
かるく
かるく
湖にすてにゆくだろう
そしてわたくしたちのぬけがらを
蟹はあとかたもなく食いつくすだろう
むかし
わたくしたちのちちははのぬけがらを
あとかたもなく食いつくしたように

それはわたくしたちのねがいである

子どもたちが寝いると
わたくしたちは小屋をぬけだし
湖に舟をうかべる
湖の上はうすらあかるく
わたくしたちはふるえながら
やさしく
くるしく
むつびあう

 
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わかさぎの佃煮アレンジ

2025年02月01日 | 
今年は立春が2月3日で節分は2月2日になるそう・・各地の豆まきも行かないけれど 2月2日になるようでちょっと間違えそう・・2日は日曜日なのでいつもより混雑しそうですね・・

わかさぎの佃煮は小魚をそのまま食べられて重宝しています・・ちょっとアレンジして食べてみました

柳川風にして食べてみました

ごぼうのささがきと玉葱スライス わかさぎの佃煮 水を煮てたまごでとじる(わかさぎ佃煮の味が濃いので調味料なしで甘辛い味になる)



酢漬け

わかさぎ佃煮に酢を加え 葱みじん切りを混ぜて味をなじませる(唐辛子入りのわかさぎ佃煮で辛味も出ました)



柳川鍋はドジョウを使った料理です・・ドジョウはうなぎに劣らない滋養があり 昔は近くの小川でよくとれましたが今はドジョウじたいをあまり見かけなくなり生息数が減少して高値になったようです・・

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