summer diary

日記らしきページ

CordobaEstesoSP!

2023年07月29日 | Weblog
 新しいギターを購入した。 CordobaEstesoSP。 本日予定通りに受け取り、早々にハードケースから取り出して傷などが無いか点検。 とても綺麗な個体で、木目もカッコ良い。 ペグも今使用しているCordoba45limitedよりも高級感もあり、調弦もスムーズである。 弦高も依頼通り、弦も張り替えて頂き、サバレスハイテンション、クリエションプレミアム。 ギターとの相性はこの弦でとても良い。 チューニングして早々に弾くことにした。 新品の弦なので、何度もチューニングを繰り返して、少し安定したところで曲を弾いて見た。 
さすがに上級機種だけあって、サスティーンの伸びは申し分なく、低音が特に良く鳴る。 倍音も今のギターに比較すると大きい。 高音も明瞭で伸びやかな音色で、ハイフレットの音もかなりの音量で深みもある。
やはり、ちょっと高額だったが、買って正解だったと実感する。 そして、気になっていたボディーサイズの小ぶりな事。 しかし、いつも通りにギターを抱えて弾いてみると、とても弾きやすいし、ギター角度もいつも通りの足台の高さを調整する事も無く、違和感なく弾ける。 さらに、この小ぶりなサイズ出あることが逆に抱え易く、弾きやすさに繋がっていると実感した。 
小ぶりのボディーとは思えない音量、音の奥行きも深く、伸びやかなのはちょっと驚きすら感じるほどである。 さすがに、Estesoの名前を付けるだけの事はある。 もちろん、Estesoの本物のギターなど聴いたこともないし、見たこともないが、間違い無く、音量、バランス、サスティーンの伸び、音の奥行き感、ボディーの振動など、全ては今のギターを上回るギターだと実感した。
間違い無く、これはこれから私のメインギターにする事に決定。 
もちろん、これまでのCordoba45limitedも同様に大切に弾き続けるが、仮に妻がギタークラブで弾く事になったら、Cordoba45limitedの方を妻に貸すことにしようと思っている。 
もちろん、これまで弾いていたので、弦が新品と、そうでない事もあるが、それを差し引いてもEstesoSPは間違い無く、価格を裏切らないギターだ。
逆にこれほどのギターが308000円(税込み、専用ハードケース付属)なのが不思議ですら感じるのである。 
これまでも高級ギターの音色を聴いて来たが、そうした100万円近いギターと比べても遜色ないだろうと思う。 そして、トラスロッド機能により、ネックの反りの心配も無い。 実際に、このロッドが埋め込まれて居る事で、ネックの強度は頑強である。 Cordoba45limitedにもトラスロッド機能はあり、これまで、全くネックの反りなどは無く、保管時でも弦を緩める事が無いが、全くネックなどの変化は皆無である。 
クラシックギターでトラスロッド機能を採用しているギターはほとんど無く、Cordobaギターぐらいだろう。 
これにより、ネックの反りなどを気にする事が無いし、ハイテンション弦を張り続けて居ても、何も心配する事も無い。 
さらに、このロッドのおかげで、音色はより明瞭な音になつ気がする。
高級ギターのネックにはエボニーやカーボンがネック裏側に埋め込まれていて、ネックの耐久性を高める工法があるギターがあるが、そんな物よりも、鉄のトラスロッド機能を埋め込んだ方が間違い無く、ネックは完全に変形する事が無くなるだろう。 なんで、クラシックギターにはトラスロッド機能が組み込まれて居ないのか??? 私からすると不思議な気もする。 仮にネックが反った場合はそうした機能が無い場合には、大がかりな修理が必須になる。 
フレットを全て取り、指板を削ってフラットにして、仕上げてからフレットを打ち直す作業が必要になる。 
クラシックギターはナイロン弦なので、テンションがあまり高くなく、(スチール弦に比較すると)ネックの反りには影響しないと言う前提だろう。 
もちろん、ネック自体の幅もあり、強度的にはエレキやアコギに比較するとネックの変化は無いと言うことだろう。 
音色に関してはどうだろうか? 鉄が挿入されているネックの音色はそうでないネックに比較して、果たして音色が劣るのか?
そんな事は皆無だと言っても良い。 
実際に私はAntonioSanchezのprofessor4とCordoba45limitedの音色を毎日引き比べて、その違いを感じる事が無いし、逆に音のバランスはCordoba45limitedの方が勝っている。 ネックが木だけで作られて居る方が音が良くなるなどと言うのは単なる迷信であるし、何か高級ギターはこうした鉄などを組み込むような小細工などはしない・・・なんて言うような、ある種の優越感でしかないのだろうと私は思う。 エレキのようにトラスロッド機能を持つようなギターはクラシックギターとしては何かマイナスな思想があるのか?
そして、どんな環境でもネックなどの調整が出来る方が弾き手としてはありがたいし、末永く同じ状態で弾く事が出来る。 
さて、だからこそ、私はCordobaギターを愛する1人である。 ギターの材質などの組み合わせなども含めて、Cordobaは常にナイロン弦ギターの可能性を模索して弾き手が喜ぶギターを作り続けて欲しいと願う。 
エレガットのGKシリーズはおそらく、エレガットとしてはどのメーカーのギターよりも多くの愛用者が居るだろう。 
クラシックギターではCordobaはまだまだその良さは認知されていない様子だが、実際にこのギターを手にして弾いていると、他のギターなどには気持を移す事は無くなるような気もする。 
さて、これから益々ギターを弾く楽しみが増した。 やはりクラシックギターは素晴らしい。 その音色、楽曲もそうだけど、飽きる事がないギターはやはり唯一クラシックギターだと実感するのである。 
やはり、エレキやエレガットは電気的な音色を変化させる楽しさはあるが、ギターそのものの音色を最大限に引き出して弾く事の難しさのやはり楽しい作業なのである。 ちょっとした指の角度や爪の形(私は指頭奏法なので、爪は関係ないけど)身体の姿勢、バランスなど、ギターの持って居るポテンシャルを最大に弾き熟すには相応の時間も経験も、当然練習量もいろんな試行錯誤の要素なくしては無理だ。 逆にだからこそ、ギターが楽しいのである。 
簡単に熟せる物は長続きしない。 常に挑戦を繰り返す事が人間を魅了する要素だと私は思う。 
さて、さて、ともかく、良かった!!!!。 想像以上のギターであることを実感する事が出来たので、今回の新しいギターが無駄になることはないと確信出来た。 





ギター、ギター到着予定

2023年07月29日 | Weblog
 さて、今日は先日購入したギター(CordobaEstesoSP)が午前中に配達される。 今回のギター購入は、正直、私に取っては相当な覚悟を持って購入を決めたのである。 なにしろ、30万円超えのギターなのだから。 これは私のバイト代の半年分になる。 簡単に半年と言っても、バイト代の全てを預金出来る訳でもなく、毎月の小遣いや、ギターの弦、ギター講座の受講料、タバコ代、コンサートなどの費用、時折好きな物を買ったり、服を買ったり・・・。
そうした雑費などで必要な小遣いをバイト代から捻出して、残金をギターに費やすとなると、最低でも10ヶ月以上のバイト代が必要だろう。 
お金の話はともかくとして、今回のギターは、先日売却したギター(AntonioSanchezのprofessor4)の反動でもある。 何しろ、このギターもある意味では私に取っては相当な金額だったので、半年足らずで売却に至った事は私の無駄使いの愚の骨頂なのである。 これまで、購入しては半年程度で売却したギターはすでに8本になる。 クラシックギターだけでも2本。 その他のアコギ、エレキ、エレガットなど、いろんなギターを買っては売却してきた。 結局はその損益は平均すると1本に8万程度になるだろうか?
約7~80万円程度は無駄にお金を費やした事になる。 これを有益な物として考える事もある程度は出来るけど、やはり、無駄な出費であることは否めない。 今回も無駄な買い物だと言っても良いかもしれない。 クラシックギターはメインのギターを所有していて、このギターは3年半前に購入して、これまで8本のギターを手放した中で、唯一売却する事がないギターだ。 
それほど気にいって居るし、実際にとても素敵なギターなのである。
だから、あえて、今回、ギターを新調する必要はない。 しかし、今回のギターはCordobaの以前から私が本当に欲しいと思っていたギターなのである。 
クラシックギターはある程度の価格帯以上のギターになると、音色や弾きやすさなど、どんなメーカーでもそれほどの差を感じる事は無い。
デザインやギターの材質などの違いで選ぶ事になるが、私はこれまでの経験から常にデザイン優先で選択することに決めて居る。 
これまでの購入経験から、ギターの善し悪しは最低でも半年から数年使用しないと分からないのが実際に感じる事である。 いくらショップで試奏をしても、短時間の試奏程度で長く自分が弾く事になるギターを選ぶ事は無理だ。 
音色や価格などで判断するのはあまり賢い選択ではない。 多くの人は、現物を見て、触って、試奏して購入する事が失敗が無いと言う。 
しかし、私はそうは思って居ない。 先日売却したギターもかなり試奏して、他のギターとの比較を繰り返して購入したギターだった。 しかし、半年使用する経過で、やはり何か足りない物、私が求めている物とは違う事に気づく。 
そうなると、どうしても他に持って居るギターと比較して、結局はあまり弾く事が無くなる。 こうなると、やはりそのギターとの縁が無かったと思えるのである。 こうして繰り返して購入、売却を繰り返して来た。
結局はそのギターのデザイン、見た目が手放したくない・・・と思える姿であること、それと、音色は当然だけど、音色に関しては大きな違いは無い。
先日手放したギターに不満を感じていた要素は、ネックの反り。 新品購入時からそれは気になっていた。 しかし、音色が気に入った事や、自分がメインで使用しているギター(今は私の一番のお気に入り)の音量などと比較して、音量はとても良かったこと。 
しかし、やはり音色も結局は私が求めているバランスでは無い事。 全体のデザインもありふれた物であること。 まっ、理由はいろいろだが、結局はあまり弾く気がしなくなった事か。 
今回のギターは一番気に入って居るCordobaの今では最上級機種のギターである。 以前はこれ以上の最上級のギターのラインナップがあったが、今はCordobaはスペインの工房もなくなり、制作は全て中国での生産になった。 
材料はスペインからの調達だが、組み立てなどは中国の工房のみとなり、アメリカの本社はyamahaに買収されているので、今後はyamahaの経営理念やノウハウ、その他のギター製作自体にも影響が出てくるだろう。 
yamahaのギターも30万円以下のギターの全ては中国生産であることは誰も知っているが、これもコスト削減と、よりリーズナブルなギターを制作する為の戦略だろう。 スペイン工房でのみ生産するギターメーカーも多々ある。 しかし、いろいろと試奏もした経験から、決してスペイン生産だから良いギターだとは言えないのは確かである。 制作、組み立てなどの工程の違いで、音色などには影響はほとんど無い。 結局は材料、ギター組み立てのノウハウ。 設計の問題なんだろう。 組み立てなどももちろん、メーカーの手順や技法なども大きな要素になるだろう。 
中国生産だから中国人が作っているとは限らない。 スペインの工房から中国の工房に転勤して生産するルシアーもいるだろう。 さらに、ギター生産の工程や技法、品質管理なども厳格に管理されて居るギターメーカーの物は、スペイン生産品との差異はほとんど無い。 ギターを生産する環境や、その他の要素でギターの善し悪しは決まる。 
Cordobaのギターの上級品は生産数にも限りがあり、初めて私が購入した3年半前とはその体制が変わっているだろうし、以前はもっと価格が安くて、ハンドクラフトのスペイン産のギターを販売していた。 
ただし、スペインのハンドクラフトといっても、細かい点を見ると、かなり雑な作りになっているのも確かで、日本人の感覚からすると、かなり雑と言える部分もあるのである。 これは海外と日本の物作りに対する意識の違いもあるし、ギターに対する姿勢や、ギターと言う楽器に対する環境も違って居るのだろう。 スペインはギターは日常的に家にあって当たり前の楽器だろうし、小学校などでは必須授業などもあるほどである。 

さて、午前中にいよいよ、これまでで一番期待しているギターが届く。 
わくわくする。 想像以上のギターであって欲しいと願っている 。