summer diary

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弾き比べでは

2023年07月30日 | Weblog
 CordobaEstesoSPの音色はCordoba45limitedに比較すると確かに音量、余韻、音の奥行きなど勝っては居る。(あくまでも私の感覚なので、どこまで信憑性があるのか?)しかし、それはまだ昨日、Cordoba45limitedの方の弦が古いので感じることだろうと・・。 で、今日はCordoba45limitedの方も新品の弦に交換しうて音色を比べることにした。 でも、弦の種類はちょっと違うので、(EstesoSPはハイテンションクリエイションプレミアム、一方で今回はCordoba45limitedの方にはノーマルテンションニュークリスタルプレミアム)若干の違いは否めないけど、しかし、気づいた事があった。
それは、これまでCordoba45limitedの方にも同じハイテンションクリエイションプレミアムを張っていたのであるが、テンション感が違って居る。 これはギターの特性の問題だろうと思うが、ノーマルを張った今回のCordoba45limitedの方のテンションは少しは緩めになるかな・・っと思ったが、意外とほとんど変わる事も無く、逆にハイテンションクリエイションプレミアムを張っているEstesoSPの方がテンション感は緩く感じるのである。 
EstesoSPのスケールは648mm、45limitedのスケールは650mm。 2mm程度しか違わないので、スケールの問題では無いだろう。 
ネック幅も52mmで同じだし、12弦での弦高も全く同じにしている。 この違いはやはりギター自体の特性だろう。 同じ弦を張ってもテンション感の違いがあるのは当然だろうけど。 それは音を作り出すギター全体の作りの影響など、材質の影響もあるだろう。 
しかし、この2本のギターの音色自体はほぼ同じレベルだし、音の印象もほとんど変化は無いと感じる。 違いは何度も書いているけど、やはり音色の魅力的な要素を多く含んでいるのはEstesoSPである。 まっ、これは材質の違いや、そもそも、工法の違いから来る事はわかりきっているが、私としては、少なくとも、EstesoSPの価格から考慮すると当然だと言える。 
45limitedよりも遙かに高額なEstesoSPなのであるから、音色の違いが無いなら、あえてギターを買う必要もないし、逆に45limitedの方に価格としては軍配が上がる事になる。 がしかし、やはりそうはならないのであった。 
それと、小ぶりだと言う印象のEstesoSPのボディー(実際にサイズはボディー上部で幅20mm、下部の幅では30mm以上の違いがある。)の方が抱える事が容易で、弾きやすさに繋がっている事を実感する。 
EstesoSPを弾いてから、45limitedを弾くと、とても大きく感じるほどで、EstesoSPのサイズの方が自然なサイズ感を得られるのは、私の先入観は逆に良い意味で裏切られたのである。 
足台の高さを特に変える必要もないし、腕や手首などの角度なども全く違和感を感じる事も無く、従来の私のスタイルへの影響も全くない。 
昨日届いたばかりなので、まだチューニングは安定する状態では無いが、それでも、少し落ち着いた感じ。 低温の響きはやはりとても魅力的な響きだ。 高音の方は大きな違いを感じないが、それでも、やはり良く聴くとサスティーンの伸びやかな音色はEstesoSPが勝っている。 
ギターにジャストサイズで作られているハードケース付属なので、移動時のギターの衝撃や、ケース内で動くような事も無く、安心して持ち運びも出来るだろう。 ただし、やはりハードケースはセミハードに比較すると重量もあるので、ちょっと持ち手が1カ所で、背中に背負う事も出来ない作りなので、その点は諦めるしかないだろう。 このケースが長く使用出来る事を願う。 
何しろ、このギターのサイズは小ぶりなので、ぴったり合うようなケースを他で探す事は難しいだろう。 
以前のCordoba45limitedに付属していたハードケースは同じ仕様のケースだったが、1年程度で外張りの縫い目がある部分が剥がれて来たので、セミハードに交換した事があるので、このケースも同様の作りだとするとちょっと心配な気もする。 がしかし、その時はなんとか補修して使い続けようと思う。 

さて、今日も朝から猛暑が続き、強い日差しの下では数分でも我慢出来ないほどの暑さである。 ギターをこんな暑さの炎天下で運んだら・・・。 間違い無く、ギターは壊れそうな気もする。 
ギターを保管している部屋は私の部屋で、常時エアコンを稼働して居る状態だ。 練習時も同じ部屋で弾いているので、温度、湿度なども今は問題はない。 ただし、外出時やバイトなどの日には夜間はエアコンは付けていないし、外出時は日中でも窓を開けては居るが、部屋の温度は30度を遙かに超えるような状態である。 
ギターの為にエアコンを常時稼働するのもちょっと出来ないし、これは致し方ないのかもしれない。 今日はギターケース内の入れる湿度調整剤が届いたので、早々にEstesoSPのケース内に2個入れた。 この湿度調整剤はこれまで、クラシックギターを購入した時から使用している物で、どの程度の効果があるのかはちょっと分からないけど。 実際にケース内の湿度を測定した事もないので、本当に40~60%内で湿度が保たれているのだろうか? と思うが、それでも、何もないよりは良いかな・・。 それと、レビューなどを参考にすると、実際に湿度を調べた人のレビューには確かに45%前後で湿度は保たれている様子。 気温も影響が大きいだろうが、湿度はそれ以上にギターに大きな影響を与えるので、半年毎に交換して使用している。 
Cordobaのハードケースは蓋の部分にスポンジが付いていて、このスポンジを水に含ませて置く事で、ギターを乾燥から守るように出来ているが、日本のような湿気が多い国は逆に湿度を取り除く乾燥剤の方が必要なぐらいである。 
ただし、冬場は湿度が30%を下回る事も常なので、冬場は逆に良い機能かもしれない。 私はギターを弾くようになってから、冬場は加湿器で加湿して湿度を上げている。 暖房を掛けると部屋は凄く乾燥するので、これもギターにはかなり影響が大きい。 日本のように四季がある国での楽器などの保管は結構やっかいな物だろう。 
ギター生産の世界的にも多くの工房があり、これまでも多くのルシアーを輩出しているスペインの気候は凄く乾燥している気候なので、材料となる木の乾燥などには適しているが、ギター自体の保管にはあまり向いているとも言えないだろう。 
さて、これからはこの2本のギターを交互に弾き比べながら練習しようと思う。 以前も2本のクラシックギターを所有していたときには交互に使用して、音色の違いを比べながら弾いていた。 今は音色自体の大きな差を感じないが、どちらもとても素敵なギターで、私はこれで、生涯ギターを弾き続ける事が出来る。 これ以上のギターを欲しいとも思わない気がする。 逆にこれ以上のギターとなると、予算的にも到底手に入れるには無理だろうと思う。 
本当にギターが上手でギターが好きな人は数百万でもギターに費やす事だろうが、少なくとも、私にはそんなギターが必要な実力もないし、今後もそれほどの力を持てるともちょっと思えない。 もちろん、ギターの上達には当然だけど、無限の可能性を信じているが、残りの人生でどれほど自分が思い描くギターでの演奏が出来るのかは全く分からない。 
出来る限りプロレベルに近づきたいと思うのは当然だが、果たして、どの程度の曲をどれほどの完成度で演奏が出来るのだろうか? 
毎日練習を続けて居るけど、ギターの上達ほど遅々たる物はこれまでに感じる事が無いのである。 例えば、若い頃にはウインドサーフィンを毎週土日に必ず朝から晩まで海で過ごして練習していたが、それは以外と早く自分が思って居るレベルには到達する事も出来た。 
スポーツに関しては、プロレベルではないなら、数年である程度の満足を得られるレベルには到達する事が出来ると思う。 
車の運転でも2~3年ほどでほぼ自分の思うレベルには到達する事が出来る。 
そうしたある意味では生活に密着するような物は日常での普段の身体の動きや、手の動き、目の使い方、感覚を鍛える事が出来る。 
しかし、絵画やギターのような楽器などの上達はある種の特別な要素が必要なので、普段の生活の中では得られる事が出来ない独特の練習が必須になる。 
絵画ならデッサン力や筆の使い方、色の作り方などなど、通常の生活とはまったく別の能力を必要とするような事は、上達するにはそれ相応の時間や練習の仕方、指導などが欠かせない。 
独学で到達する事も出来るが、やはり基礎的な物を得るには指導者の善し悪しにも大きな要素である。 
独学でも大成する人もいるが、それは相当な才能の持ち主だろう。 どんな物でもやはり基礎は絶対的に必須であり、しっかりとした基礎の上に独自の特性が積み上げられるのである。 これはやはり、良く例えとして言われることが正しいと思う。 家の重要な基礎こそがしっかり出来ていないとその家の将来は危険な物となる。 いくら、綺麗に見える外観や作りでも、基礎がしっかりと出来ていない家は必ず将来的に崩壊する日が早くなる。 
そして、いろんな不都合やいろんな欠陥が早い段階で出始めるのは基礎や正しい工法が出来ていない事が原因である。 
こうした事は楽器やスポーツやその他の多くの事で実感したり、経験したり、体感する事が出来る。
ギターなどの楽器は特にこの基礎が重要だと実感している。 左手の形、右手の形、運指、爪弾きの角度、移動時の腕の形、指の開き方、ギターの構え方、角度、身体とギターの位置関係などなど。 
そうした各要素が複雑に繋がり、さらに、各個人の体型や指の大きさ、腕の長さ、爪の形などなど・・・。 単純に正しい姿勢と言っても、人の個性に見合う物で無ければ、それは無理を続ける事になるので、将来的には破綻する危険がある。 基礎と簡単に言っても、人それぞれの個性の中でより理想的な形を作る事が重要になる。 誰かの形をそのまま真似てもそれが自分の体型や指の形やギターとの相性なども違って居るので、それが全て良いとも言えない。 
そうした意味での基礎を固める事はとても大切な意識だろうと私は思う。