栃木駅前から小山市へ向かう道にある
「岩下記念館」は以前から気になっていた美術館でした。
岩下の新生姜
というCMフレーズでおなじみの
地元企業「岩下食品」の名誉会長さんが蒐集した美術品を展示公開している美術館。
ということで、
館内に入るとすぐこんなコーナーが・・・
岩下食品歴史コーナー。
中村雅俊さんのCMでぐ~~っと知名度が上がった‘新生姜’だと思います。
それでは、
本館から見ていきましょう。
ロビーには早くも・・・
手前の鉢は北大路魯山人作。
向うに見える彫刻は北村西望作「将軍の孫」。
(入館者が他になかったため、
特別に館内の撮影を了解くださいました)
2階は陶芸作品が中心。
陶芸家として初の文化勲章受章者・板谷波山の花瓶をはじめ、
濱田庄司、島岡達三、バーナード・リーチ、北大路魯山人作品など、
近現代の大家、巨匠作品が常設展示されています。
壁にかかっていたのは、
棟方志功の版画が多かったです。
竹工芸コーナー。
吹き抜けになっていて、
意外に広々とした館内です。
1階の絵画展示室は、
名品を集めた新春展開催中。
(左の絵は、棟方志功作品)
新館へ続く渡り廊下の窓から見える小さな庭園。
新館の絵画展示室は、
梅原龍三郎、中川一政などの近代絵画の巨匠コーナー、
速水御舟、川合玉堂などの近代日本画の巨匠コーナーが並びます。
ここでサプライズが。
田中一村の絵に出会いました。
一村は地元出身。
「蔵のまち美術館」所蔵のものはとても地味な絵柄で、
後の一村の絵とはちょっと違うものなのですが、
これは奄美時代の絵へつながるような雰囲気がありますね。
右下は17歳の頃の絵だそうです。
その先は近現代の美術コーナーで、
カシニョールの「黒衣の女」や小磯良平「女と椅子」、
ピカソのエッチングなどの絵画と、
マイセンの陶人形がありました。
最後に「宮本三郎舞妓展」などの小部屋があり、
展示終了。
すべて合わせて予想外の展示数で、
たっぷりアートに触れる充実の時間になりました。
これで入館料300円。
とってもありがたい美術館なのに、
あまり知られていないのがもったいない。
お近くの方、
ぜひ行ってみてくださいね。
スタッフルーム横にさりげなくある
柿右衛門など有田焼の名陶の数々。
こちらもお忘れなく。
(2014.4.18 追記)
岩下記念館館長 岩下邦夫氏(岩下食品名誉会長)が
4月11日 逝去されました。
つつしんでご冥福をお祈りいたします。
(2016.1.24 追記)
「岩下記念館」は2015年6月に
「新生姜ミュージアム」としてリニューアルし、
現在、美術品の展示はされておりません。
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