すずか*ぜ便り

季節の花や風景、美味しいものなど、日々の暮らしで見つけたものを気ままに撮っています。

ゆずる、フォーエバー! ~星組東京千秋楽

2019-10-19 | 観劇&映画のこと

 

 

(ライブビューイング特別プログラム。

もっといい写真あるはずなんですけど?

ど~してこの表紙?)

 

 

さゆちゃん(紅ゆずる)が‘元タカラジェンヌ’となって約1週間。

さゆちゃん、どうしてるかな?

燃え尽き症候群に陥ってないかな?

とふとした時に思う自分がいます。

 

もはや記憶が曖昧になってしまった部分もありますが、

備忘録として千秋楽のことを残しておきます。  

 

 公演内容はすでに前ブログに記したとおり。

一つ言うならば

千秋楽ハイなのか

特にコミカル演技がよりオーバーになってました。

アドリブも増えていたかもですが、

全然気づいてないです

 

さゆちゃんのもくろみどおり

ラストステージでありながら

しんみりなしに

温かい気持ちのまま「GOD OF STARS-食聖-」を観終え、

「Eclair Brillant エクレール・ブリアン」でも涙なく終われそう、と思ったら

デュエットダンスの最後、

二人が抱き合うシーンで

さゆちゃんがあーちゃん(綺咲愛里)に「ありがとう」と言っていて

あーちゃんがたちまち泣き顔になってしまうのを見て涙腺決壊

結局しんみりに陥ってしまいました。

 

続くサヨナラショー。

私の最大の注目点は

本拠地・宝塚大劇場の客席案内係・

星小路紅子(ほしのこうじ・べにこ)が登場するかどうかでしたが、

期待を裏切らず東京デビュー。

しかも大劇場千秋楽から数倍パワーアップしてました。

 

前日の公演が台風のため中止されたのを受けて

まず「台風、いい加減にしろ!

日本国民に謝れ!

宝塚ファンに謝れ!」

と台風に喝!から始まったのですけど、

これを取り上げたネット記事に

「多くの被災者がいるなかで不謹慎だ」とか

「タカラジェンヌにあるまじき下品な言葉遣い」とか

中には自分のご贔屓トップスターを引き合いに

紅ゆずると大違いで素晴らしい、と言いたいのか?な、

それこそ品のないコメントまで

批判的なコメントが寄せられました。

 

‘紅子’はタカラジェンヌではないし、

(いわばさゆちゃんの一人芝居での役)

人一倍宝塚愛が強いさゆちゃんは

トップスターである自分の立場も十分わかっているし、

たくさんの被災者がいることもわかっていての紅子です。

 

男役さんは役により

時に乱暴な、決して品ある言葉でない台詞がありますが、

こういう人はそれも「タカラジェンヌ失格」と言うんでしょうかね。

まったくもってナンセンスです。

 

こういう勘違いコメントを寄せる人たちには

さゆちゃんの舞台を観てから

言えるものなら言ってみな、の気持ちになります。

もう観られないのが残念ですけど。

 

さて。

パワーアップした紅子はとにかくしゃべりました。

あい変わらず観客いじりをします。

紅子の迫力に「こわっ」と客席から。

「なに? こわっ、って聞こえたわよ~」。

 

オケのみなさんいじりもするけれど、

感謝も忘れません。

新人公演で

出だしがわからず合図を送ってもらった指揮者の先生には

「その節は本当にお世話になりました」

と深々お辞儀をし、

(オケの皆さんは)「うちわをふってくれるのよ~」。

 

「気になる人がいるの。

まこと(礼真琴)よ!」

(次期トップよろしく、の気持ちかな)

「顔はキュートなのに、声がハスキーなのよ。

ギャップよ。

私もよ。こんなにきれいなのにこれよ。

世の中ギャップよ、ギャップ~」

いやいやいや、さゆちゃん本人がギャップですから~~(笑)

 

たくさんたくさんしゃべって

「ゆずる、フォーエバー!」と去って行きました。

 

前回のサヨナラショーの紅子は

さゆちゃんのことは‘ゆずるちゃん’だったのに

今回は‘ゆずる’。

紅子にどんな心境の変化が?

気になる~。

 

以下、さゆちゃんのご挨拶です。

 

とうとう宝塚を旅立つときがやってまいりました。

宝塚人生のゴールで見えるものがこんなにもきれいなものだとは私は想像できませんでした。

今まで過ごしてきた時間がこの瞬間のためのものなのかもしれないと今、感じています。

出演者、スタッフ、そして、お客さま、宝塚を心から愛する人が集うこの場所が私は大好きです。

一度きりしかない人生の中で、心が震えるほど愛する場所で過ごすことができた私は、本当に幸せ者です。

この場所が大好きだから、この場所で起こる奇跡を信じているから、

1人では乗り越えることができない壁を乗り越えることができました。

この美しい宝塚が、いつまでも永遠でありますように。

今まで本当にありがとうございました。



同期のお花渡しは 
 
予想どおり、元宙組トップスター・まぁくん(朝夏まなと)でした。
 
組からはまこっちゃん。
 
大劇場では涙、涙のまこっちゃんでしたが、
 
今回はこらえました。
 
さゆちゃんから涙禁止令が出ていたと思われます。
 
と思ったら
 
万里組長が泣いちゃった。
 
ず~っとず~っとさゆちゃんの奮闘をそばで見てきて、
 
さゆちゃんがトップになってからは
 
組のことなどでおそらく一番話し合った仲ですもんね。
 
ほんとうに寂しい気持ちでしょう。
 
 
カーテンコールでも
 
ファンに感謝を伝え続けたさゆちゃん。
 
でも、やっぱりあーちゃんは特別な存在みたいで
 
「可愛いと思った相手役はあーちゃんしかいません!」と
 
あーちゃんラブ全開。
 
 
さゆちゃん、それを言っちゃダメでしょ。
 
今まで相手役を務めてくれた娘役ちゃん全員、
 
むくれちゃうよね~
 
 
「しゃべらなければ・・・と言われますが、
 
ム・リです!」とさゆちゃんの言に対し、
 
客席から「それが紅ゆずる!」とナイスな返しが。
 
8月の大劇場千秋楽でも
 
さゆちゃん自身がファンとのやりとりを楽しんでいる風でした。
 
これまでもそんな場面がたくさんあり、
 
ファンとの距離が近いトップスターだったというのが想像できます。
 
 
 
「昔からどんな状況の時でも

人に優しく、穏やかに接してくれるさゆみは、

誰からも愛される存在でした」とは

同期の元花組トップ娘役・桜乃彩音ちゃん。

 
「さゆみさんの手が好き。
 
どんなときも手を差しのべてくれるから」とあーちゃん。
 
 
型破りなことで
 
誤解を受けることが多かったかもしれないさゆちゃんですが、
 
本質はそんな人。
 
 
先日、オンデマンドで初めて「ANOTHER WORLD」を見ました。
 
谷先生がさゆちゃんがいたから作ったという
 
落語を題材にした抱腹絶倒なコメディは、
 
宝塚では異色作品、
 
まさにさゆちゃんしかできない
 
まるで吉本新喜劇を見るような作品でした。
 
 
いつもはイケメン男役さんたちが
 
アホな手伝(てったい)になったり
 
貧乏神になったり、鬼になったり、
 
かっこよさをかなぐりすて、
 
もちろん可憐な星娘ちゃんたちも
 
全力でお笑いに取り組んでいる姿は感動もので、
 
日頃さゆちゃんのトークとお笑いセンスにさらされ、
 
鍛えられている星組だから成立した作品なのでは?と思いました。
 
 
 
退団公演もさゆちゃんならではの超コメディで
 
ならでは、しかできない作品が二つもある、

というのはすごいことです。
 
 
これら二つのコメディ作品は
 
星組生の芸幅を広げたという意味でも
 
さゆちゃんが残した置き土産です。
 
これからの星組が楽しみですね。
 
 
さゆちゃん本人はこれからの予定は未定とのこと。
 
さゆちゃんが輝ける場所が早く見つかるといいのですが、
 
まずは、そのトーク力を活かし
 
スカイステージで番組を担当してもらいたい。
 
時々紅子が登場したりして。
 
 
紅子は司会業に転職して
 
「紅子の部屋」とか
 
「ベニコの朝」とか
 
はたまた「紅子の園」?
 
(うまいタイトルが思いつかない
 
バラエティ向きではあるけれど、
 
さゆちゃんの全力舞台も観てみたいです。
 
 
ともあれ
 
まずはゆっくり体を休めてから
 
さゆちゃんが再スタートとなる暁には
 
行ける範囲で駆けつける所存で、
 
私も、‘ゆずる、フォーエバー!’な気持ちであります。
 
 
 
(今日も・・・長々