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市内巡りシリーズ-12- 村国男依

2009-08-08 06:50:29 | 郷土の歴史
かつて夢中で読んだ手塚 治の「火の鳥」。その「太陽編」は、壬申の乱が舞台でした。
 外来宗教である仏教で国をまとめようとする天智・大友側と、日本在来の神々を盾にする大海人側との戦争として描いていたように記憶しています。

 その壬申の乱で最も活躍したのが、美濃国各務郡の村国男依です。

 各務郷とはいえ、お囲い堤のできる前を想像してください。

 今でこそ、愛知県と岐阜県の境は明確ですが、当時は枝分かれた川筋がいくつもあり、洪水のたびに境も変わっていました。その村国男依の勢力は、今の江南市域にも及んでいたのです。

 村久野にある熱田社。
 社標の側面には「村国神社」となっています。そう、「村久野」という地名は、「村国」がもとになっているのです。

 大宝律令で国郡里制ができ、その14年後に、国郡郷里になりました。そのあたりは、葉栗郡 村国郷(むらくにごう)がおかれたのです。

 円空仏で有名な十二神将像がある音楽寺。ここも、前身は大乗院といい、村国男依の氏寺でした。

 生駒氏関連の史跡が多い江南市。

 それよりもはるかに千年近くも前の飛鳥時代から、このあたりには豪族が住み、歴史の舞台になっていたのです。

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