『』中尾隆一郎(PHP)
より紹介しています。
今日は、『チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』です。
青野 慶久 (著), 疋田千里 (写真)
ダイヤモンド社 (2015/12/18)
私が社長になった2005年、社員の離職率は28%に達した。
その年が始まるときに在籍していた83人の正社員のうち、実に23人が1年後にはいなかった。
翌年もさらに16人がサイボウズを去った。
原因の1つは労働環境だった。平日は終電まで働く人が多く、夜10時になっても半分のメンバーは当たり前のように働いていた。
土日も出社すると必ず誰かがいた。社員は楽しそうに働いてはいなかったが、それがITベンチャーとして普通の姿だと思っていた。
ハードな働き方を拒む人がいても、「我々はITベンチャーですよ。何がしたくて入ってきたんですか?」と、こんな調子で考えていた。
ベンチャー企業として、新しい市場で一獲千金を狙っていく。そのわずかなチャンスに望みを託し、持てる能力・時間の限界までチャレンジする。
それがベンチャー企業で働く喜びであり、それが社会を活性化しているのだという誇りもあった。
しかし、挫折を経験した後の私は考え方が変化していた。
社員が楽しく働いていないことは重要な問題だと思い始めていた。(本文より)
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かつて社員の離職率が28%にまで達するブラック企業だったサイボウズは、
どのようにして社員が辞めない「100人100通り」の働き方ができる会社になったのか?
その奮闘のストーリーとともに、サイボウズがたどり着いた「多様性をマネジメントする手法」を詳細に記した書籍です。
「最長6年間の育児・介護休業制度」「副業は原則自由」などのユニークな人事制度で知られる同社ですが、その根幹にある精緻な思考と試行錯誤の積み重ねが明かされます。
採用難と人手不足に悩む経営者の方、成長の痛みに直面するベンチャー企業、
新しい人事制度を模索する実務担当者、そしてリーダーとしての資質に悩む管理職の方
には必ず多くのものを得ていただける、注目の経営者による渾身の1冊です。