小学館 ウィーンフィル魅惑の名曲 vol.24カラヤンのクリスマス曲集を聴き直しました。
時期は過ぎましたが、クリスマス曲を聴くというのも、なんとなく気持ちを楽しくしてくれます。
ちまたにあふれている「クリスマス曲集」ですが、カラヤン級というか、名の通った指揮者による演奏はおそらくは世に出ていません。
その世界では、クリスマス名曲集などは、あまりにも俗っぽいと見られているのかもしれません。
中途半端な指揮者ですと、「あんなもの出して・・・」などと批判を浴びるかもしれません。
それをカラヤンが出しました。いや、見事、出してくれました。
そのバックには、商業主義があったのは事実でしょう。
でも、それでいいではありませんか。
カラヤンなら、批判しようがありません。
録音は1961年、カラヤン53歳。
ウィーン国立歌劇場総監督の頃なので、ウィーンフィルはまさに手兵です。
“これぞクリスマス曲集”として、人類のために残してくれたカラヤン~ウィーンフィルに感謝です。
個人的には、アダンの「ア・ホーリー・ナイト」がお薦め。
カラヤンが重用したレオンタイン・プライスの若い頃の美声が聞けます。
実は、You Tube でも聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=lEi9IDV3BzA
レオンタイン・プライスは、おそらく黒人として初のソプラノで、アメリカ人のソプラノとしても最も有名な中の一人です。
ジェシー・ノーマンもいますね。
ぜひご堪能ください。
本誌の目次です。
◆ウィーン・フィルをめぐる断章
・ウィーン・フィルはいつできたのか(下)
◆マエストロの横顔
・ヘルベルト・フォン・カラヤン クリスマス・ギフト
◆音楽紀行の肖像
・ウィーンのクリスマス
◆作曲家の肖像
・J.S.バッハ
◆曲の情景
・聖夜に流れるクリスマス・ソング
◆名曲をより楽しく聴くためのキーワード
★CD
・クリスマス曲集
≪清しこの夜≫≪アヴェ・マリア≫≪アレルヤ≫ほか
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン