チャイコフスキー:バレエ組曲『くるみ割り人形』作品71a (スコア付き)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: バレエ組曲『くるみ割り人形』作品71a TH 35 (スコア付き) 作曲年代:1892年 指揮:小澤征爾 管弦楽:ボストン交響楽団
00:00 1. 小序曲 (Ouverture miniature) [第1幕] 2. 性格舞曲 (a) - (f) - 03:21 a) 行進曲 (Marche) [第1幕;第2曲] - 05:45 b) 金平糖の精の踊り (Danse de la Fée-Dragée) [第2幕第14曲より] - 08:00 c) ロシアの踊り(トレパック) (Danse russe. Trépak) [第2幕第12曲より] - 09:09 d) アラビアの踊り (Danse arabe) [第2幕第12曲より] - 12:46 e) 中国の踊り (Danse chinoise) [第2幕第12曲より] - 13:59 f) 葦笛の踊り (Danse des mirlitons) [第2幕第12曲より] 16:16 3. 花のワルツ (Valse des fleurs) [第2幕第13曲]
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの3作目にして生涯最後のバレエ音楽『くるみ割り人形』は、1892年に作曲され、同年12月18日にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演された。筋書きはクリスマス・イヴにくるみ割り人形を贈られた少女が、人形と共に夢の世界を旅するという物語である。《バレエ音楽『白鳥の湖』作品20》と同様に、台本や振付の改訂後にヒットし、現在でもクラシック・バレエを代表する作品の一つであり続けている。 《バレエ組曲『くるみ割り人形』作品71a》は、他の2つのバレエ組曲と異なり、チャイコフスキー自らによるものである。選曲は、バレエの作曲中に舞い込んだ演奏会のために行われた。組曲はバレエの初演に先立って、1892年3月19日にサンクトペテルブルクで初演された。 組曲で選曲された8曲は、クラシック・ファンのみならず、誰もが一度は耳にしたことがある名曲揃いで、特にクリスマスシーズンに頻繁に演奏される。また、第3曲『金平糖の精の踊り』は、当時発明されたばかりのチェレスタを初めて用いた楽曲で、この楽曲によりチェレスタは広く知られ、20世紀の作曲家が好んで使用した。