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第7回 金融経済教育委員会

2016-02-23 05:54:49 | 日記
20日(土)に、第7回 金融経済教育研究会に参加しました。

この会は創立して6年が過ぎますが、私は創立からのメンバーです。

社会科教師は、他教科と違って、教える内容が日々変わっていきます。
歴史でも新資料が見つかると変わりますが、地理・公民分野はなおさらです。
常に勉強をしていないと、やっていられません。
そのために、こうした研究会に複数加入して情報を得ているのです。

中でも、この会は、その道の専門家をお呼びして話を聞けるので、とても勉強になっています。

今日は、初めに、仲間の一人、南陽高等学校の渡辺先生の実践発表がありました。



14種類の実践を発表されました。
過去に多くの実践発表を聞いていますが、14種類発表の発表を聞いたのは今日が初めてです。
渡辺先生は、実は古知野高校出身。
私が布袋中時代、何度も古知野高校吹奏楽部に行っていたので、出会っていたかも・・・?













そして、メインは、日本銀行名古屋支店次長の武山氏。


本当に面白かった!!
知らないことがいっぱいありました。
その一例を紹介します

○ 日本銀行は中小企業?
 日本銀行は資本金、たった1億円の法人(認可法人)です。
 資本金だけ見れば、中小企業に属する部類です。その55%が政府から、45%が民間からの出資です。実際には、政府から5508万円出資されているそうです。

○ 日本銀行は株式会社?
 日本銀行にも株券があります。正確には、出資証券といいます。しかもJASDAQに上場しているのです。
 なぜ東証一部ではないの?資本金が少なすぎます。
 1口100円で、年に5円までの配当があります。しかし、認可法人であって、株式会社ではありません。株主総会もありません。
 
○ 貨幣は日本銀行が作っているの?
 紙幣は日本銀行が作りますが、貨幣は政府が作ります。
 政府が作った貨幣は日本銀行へ送られますが、流通する通貨量を調整するために、その分政府のお金(紙幣)を減らすのです。
 
○ 古い紙幣はいまでも使えるの?
 戦後に発行した紙幣は、すべて今でも使用できます。
 ただし、一円紙幣は1円にしかなりません。コイン屋さんで売ったほうが高く売れますね。
 板垣退助の百円札は、今でも多く流通しており、日本銀行に集まってくるそうです。日本銀行では、旧札は破棄するそうです。

 まだまだいろいろなことを知りました。
 詳しくは、日本銀行を「知る」「楽しむ」 をごらんください。

 http://www.boj.or.jp/announcements/education/index.htm/



政策委員会の部屋です。

総裁、副総裁(2人)および審議委員(6人)で構成されます。

これら9人のメンバー(政策委員会委員)は、いずれも国会の衆議院および参議院の同意を得て、内閣が任命します。(日本銀行法第23条第1項)。



○ 日本銀行はどうやって利益を得るの ?
 日本銀行は、日本銀行券(紙幣)を印刷します。
 1万円札を印刷するのに20円でできます。それを、1万円として政府に渡すのです。
 差し引き9980円。これは収入にはなりませんが、この差額を運用して、その利息を利益とするのです。通貨発行益といいます。
 利息といっても、元が何百兆円と大きいので、利益も多くなります。そこから、人件費等の経費を差し引き、残ったものは国庫に入れるのです。



このひと山が40億円



日銀短観を出すときに企業にするアンケート


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