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『殿、利息でござる!』

2016-05-15 17:08:18 | 映画短評
『殿、利息でござる!』


このカテゴリーでは、久しぶりの記事です。

ぴあ映画生活の解説です。
困窮する仙台藩では、百姓や町人が重税を課せられ、破産と夜逃げが相次いでいた。宿場町・吉岡藩で町の将来を心配していた十三郎は、ある日、知恵者の篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという計画だった。


原作は『無私の日本人』(文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
貧しい宿場町の行く末を心底から憂う商人・穀田屋十三郎が同志と出会い、心願成就のためには自らの破産も一家離散も辞さない決意を固めた時、奇跡への道は開かれた―無名の、ふつうの江戸人に宿っていた深い哲学と、中根東里、大田垣蓮月ら三人の生きざまを通して「日本人の幸福」を発見した感動の傑作評伝

イメージはコミカルな映画だったのですが、実際は感動ものでした。
観てよかった!



-----------以下ネタバレの内容を含みます。そのつもりで先へ進んでください。------------







フィクションだと、悪者がいて、正義の味方がやっつけるのがパターンです。

しかし、今回は実話です。
実際の日本人は、みんなよい人なのです。
18世紀の後半。
江戸時代でも安定した頃、それぞれの立場でがんばって生きていることが分かります。

しかも、子や孫の代のことを考えて行動しています。

お上も同じ。財政的には苦しい立場でありながら、1000両の寄進に対して、結局、合計6000両もの利息を支払っています。

そのほかにも、この映画にはいくつかのテーマがありました。

陽明学、親子関係、町おこし、記録者・・・・。


前半は、やや長い気もしましたが、後半はぐっと締まりました。

今があるのは、過去の人の努力があることを、この映画を観て学びましょう。






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