あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

「泥酔」の「泥」はなぜドロ?

2012-12-20 06:06:14 | 雑学雑考
忘年会シーズンです。

店や駅の階段で、よく泥酔している人を見かけます。


ところで、この「泥酔」という言葉、なぜ「ドロ酔い」?


調べてみると、地面の泥(どろ)とは関係ないのです。

語源は、泥と書いて「でい」と読む虫の一種の名前から来ているそうです。
中国の『異物志』に出てくる、空想上の虫です。

この泥(でい)は、海中に住む虫で、骨がありません。海中ではイキイキしていますが、陸に上がると激しくのたうち廻ります。

宮崎駿の映画に出てきそうな、ヒルみたいな虫です。

8世紀に中国の詩人杜甫が、「酔如泥」、訳すと「酔って泥(でい)の如し」と詩にしました。これ以来、酔っぱらいの姿が、骨のない泥の動きに似ているということで、「泥酔」という言葉が定着しました。

杜甫がつくった、由緒のある言葉なんです。

「泥酔」はすごい!

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。