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横田喜三郎の思想の価値

2022-10-20 06:55:56 | 哲学の窓

横田喜三郎の思想の価値  再掲です。

『ほんとうの憲法-戦後日本憲法学批判』 をさっそく読みました。

注目したのは次の箇所です。


 第4章 全体が横田喜三郎について書かれています。

P162 3 理想主義の国際法学者による安保合憲論

     ・国際法優位の「理想主義」を唱えた横田喜三郎

     ・国際主義的護憲論はなぜ受け入れられなかったのか

     ・「理想主義」者の集団的自衛権論

     ・日米安保体制肯定に対する左右からの批判

もっとも簡潔に横田喜三郎についてわかるのが次の文です。

p174「東大法学部教授でありながら、日米安保体制を柱とする「戦後日本の国体」を「裏」側から支える仕組みを公に擁護したことは、横田が最高裁長官にまで上り詰めた事情を物語る。ただしそれは横田の学説が公的に採用されたことを全く意味しない。むしろ横田は、左派からは日米安保条約支持によって「御用学者」と目され、右派からはかつての天皇制批判と東京裁判擁護の過去を持ち出されて「転向者」と批判された。」  

 横田は、かつては天皇制を批判するなどは左派的でしたが、国際法学者の立場から国連による平和維持を前面に出し、集団的自衛権により日本を守る立場に替わりました。それにより、最高裁長官になったのです。

 いつまでも非武装中立にこだわる東大法学部出身の学者に比べて、現実的な選択をしたのです。

 しかし、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、非武装中立の無意味さを証明したほか、国連による国際協調平和維持をも打ち砕きました。これらを止揚した新たな哲学が必要です。

 この時期に、横田喜三郎の思想を振り返ることは、ウクライナ危機の今、価値あることだと思います。


戦後民主主義関係資料

日本国憲法の誕生/国立国会図書館

新番組!憲法学者の闇 第1回「日本を支配する東大憲法学?」

戦後の民主主義を調べていてこの論文に出会いました(1)

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横田喜三郎先生の記事

戦後の憲法について調べていてこのサイトに出会いました

横田喜三郎の思想の価値


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