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哲学入門3 プロタゴラス「人間は万物の尺度である」

2019-01-19 05:23:08 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第3回は、プロタゴラス「人間は万物の尺度である」 です。

 ここから https://www.youtube.com/watch?v=ZF6ARRoULOc&list=PLy3eeYyvpdHEwVtjzqJI9yN69-sEi_Rzv&index=3

第2回では、理性による自然観察から、原子レベルまで考察が深まったことを紹介しました。

ギリシアでは、民主政治が普及しています。


この時代では、雄弁であることが人の才能「徳」でした。
その「徳」(弁論)を職業として教える人がソフェイスト(知者)

代表的なソフィストがプロタゴラス です。
彼は、自然(火や水)ではなく、人間こそが万物の尺度であると唱えました。
すなわち、普遍的な真理はない。個人がどう思うかで決まるという、主観主義、相対主義を主張しました。

これはある意味当たっています。
世の中の絶対と思われてきたことが、科学の進歩でどんどん否定されてきています。
見る人によって見方が変わる、その積み重ねで進歩してきたのです。

ソフィストは、神や自然ではなく、人間や社会に目を向け始めました。
人がつくる法律、民族は時代によって異なります。
その意味でも相対的です。

ソフィストたちは、善・悪、正・不正までも相対的であり、絶対的な価値はないとしたので、人々は混乱します。
戦後直後の日本人が混乱したのと同じです。

神から自然、そして人間への関心が高まった時に出てきたのが、 ソクラテスなのです。

次回はソクラテスです。



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