文部科学省より幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会(第4回)議事録を紹介します。
ここから https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/086/gijiroku/mext_00001.html
1.日時
令和3年10月7日(木曜日)10時00分~12時00分
2.場所
WEB会議形式で開催
3.議題
- オブザーバー団体からのヒアリング
- 委員による意見交換
- その他
4.議事録
【無藤委員長】 皆様、おはようございます。定刻となりましたので、ただいまから、第4回中央教育審議会初等中等教育分科会幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会を開催いたします。
本日は御多忙の中、御出席いただきまして、誠にありがとうございました。
本日の会議の開催方式及び資料につきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
【橋田幼児教育企画官】 本会議は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、Webexを用いたウェブ会議方式にて開催させていただきます。大変恐れ入りますが、御発言時以外はマイクをミュートにしていただくようお願いいたします。カメラにつきましては、御発言時以外も含め、会議中はオンにしていただきますようお願いいたします。
なお、本日は報道関係者と一般の方向けに本会議の模様をWebex Eventsにて配信しております。
それでは、資料の確認をさせていただきます。議事次第にございますとおり資料1-1から3まで及び参考資料1となっております。御不明な点等がございましたら、お申しつけください。
以上でございます。
【無藤委員長】 ありがとうございます。
それでは、本日の議事に入ります前に、前回の会議以降で事務局に人事異動があったということですので、紹介をお願いいたします。
【橋田幼児教育企画官】 それでは、人事異動がありましたので、紹介させていただきます。
9月21日付で、初等中等教育局長に就任いたしました伯井美徳でございます。
【伯井初等中等教育局長】 伯井です。よろしくお願いいたします。
【橋田幼児教育企画官】 なお、同じく大臣官房審議官(初等中等教育局担当)に淵上孝が就任しておりますが、本日は、所用のため遅れての出席予定となっております。
以上でございます。
【無藤委員長】 ありがとうございました。
本日でありますが、議題1として、「幼保小の接続期の教育の質的向上に関する検討チーム」について御報告させていただきます。その後に議題2といたしまして、関係団体よりヒアリングを行い、その後に、それらをめぐっての質疑応答、意見交換などを行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、議題1に参ります。第3回の特別委員会、前回ですが、一任いただきましたけれども、「幼保小の架け橋プログラムの」の共通事項等の整理及び幼児教育の質の保障の仕組みについて、専門的かつ詳細に検討するチームというものをつくって議論するということで了解いただきましたけれども、その御報告であります。
お手元の資料1-1というのがあると思いますけれど、そこに名簿がありますが、「幼保小の接続期の教育の質的向上に関する検討チーム」というのを編成いたしました。御覧いただくとおりでありますけれども、これらの方は本委員会の委員の中で、特に幼児教育、それから、一部、小学校教育の方もいますが、御専門とされている方にお願いさせていただいております。そのチームを編成いたしまして、9月30日に第1回の検討チームを開催いたしました。
この第1回の検討チームの主な意見の要旨につきましては、事務局から資料1-2にまとめたものがありますので、それに沿って御説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
【大杉幼児教育課長】 それでは、資料1-2、9月30日に開催していただきました検討チームの概要でございます。限られた時間ではございますけれども、議論の状況を御説明させていただきたいと思います。
今、画面に、資料1-2が投影されてございますけれども、この特別委員会でおまとめいただきました「論点整理のたたき台」の「目指す方向性」に沿って議論をまとめさせていただいております。
1つ目につきましては、もう特別委員会でかなり御議論いただいておりますので、検討チームのほうでは、(2)以降が充実した御議論という形になっておりますけれども、(1)につきましても、やはり幼児教育の質、何か特別なことをするというよりも、日々の保育の中にある質の捉え方、これを共通理解していくことが大事であるという御意見でございます。
(2)が、架け橋プログラムを含めた具体的な幼保小の接続の課題ということになりますけれども、まず来年度プログラムをモデル的に実施していくに当たりまして、接続期の範囲ということでございます。2つ目の丸にございますように、接続期を広く捉え過ぎると視点がぼやけてしまうと。ただ、一方で、5歳児の成長はそれ以前からの積み重ねによるものなので、接続期前後もある程度視野に入れる必要があるということ。接続プログラム自体は大体5歳児から1年生辺りということで御意見いただいていますけれども、1ページ目の下から2つ目の丸にございますように、ここまでがアプローチ、ここからがスタートと分かれるよりは、5歳児から1歳児までつながるものがよいのではないかということ。
2ページ目に参りまして、2つ目の丸ですけれども、小学校のほうのスタートカリキュラムの時期と接続プログラムの期間の整合性を考える必要があると。ただ、3つ目の丸にございますように、スタートカリキュラム自体が短期間の学校探検にとどまるような例もあるので、しっかりと学びをつなぐことを想定した接続期の設定が必要ではないかということでございます。
また、カリキュラムの編成・実施の在り方については、様々な事例を分析しながら御議論を進めていただきました。
1つ目の丸にございますように、次のような特徴ということで、例えば、育ってほしい子供の姿や力がしっかり地域で共有されているという特徴であるとか、スタートとアプローチの中でつながりが明確に明示されているというようなこと、様々な具体的な実践や工夫が位置づいているということ、学びや育ちのつながりが見えやすいという特徴があるのではないかというようなこと。
また、2つ目の丸にございますように、国研の研究成果も御紹介をいただいたところでございます。
3つ目の丸にございますように、遊びと学びのプロセス、先生がどう関わっているのか。つまり教育関係者はもちろんのこと、家庭や地域にも発信していくという視点も大事であろうということ。
2ページ目の一番下にございますように、やはり小学校の先生と関わってみると、環境の構成ですとか、環境を通じて行う教育というのはかなり外から見えにくいということが非常によく分かったというようなこと。
3ページ目、2つ目の丸にございますように、学びに向かう力、人間性で接続を考えると、幼小の接続は非常に、非認知能力を含めて分かりやすいのではないかということ。御意見の中では、3つ目の丸にございますような、例えば低学年の体育での遊び、国語での言葉遊び、架け橋を大事にして充実させていくと、小学校側の指導も充実するのではないかというような御意見もありました。
また、英語教育からもやはり母語の力がないと外国語の力が伸びないというような御意見もあったところでございます。
プログラムの普及という意味では、プログラムの策定と同時に、やはりどういうふうに広げていくのかという手法の検討が大事だということ。また、4つ目の丸にございますように、単一的なものではなくて、柔軟性や、子供の意外性、驚いたり、楽しいからみんなでやろうというような教育の在り方を揺さぶるようなものにしていこうというような御意見をいただいております。
(3)全ての幼児のウェルビーイングを高めるカリキュラムの実現ということでは、カリキュラムマネジメントが課題であるというようなこと。また、2つ目の丸にあるように、ゼロからのスタートではないので、既にカリキュラムを見直す視点ということをしっかり示していくということ。園の中での役割等も含めて考えていく必要があるということでございます。
4ページ目以降、(4)幼児教育推進体制の部分。例えば研修でありますとか推進体制の広がりということも併せて検討していく必要があるということ。また、質の保障の仕組みにつきましても、海外の事例、それから、5ページ目にはイギリスの事例、それから、6ページ目には国研の研究成果なども御紹介いただきましたけれども、様々な事例の共有がなされたところであります。
質の保障の仕組みにつきましては、また次々回以降、議論を深めていただくことにしております。
また、7ページ目の最後、これもまだ初回議論がそれほど及んでいない部分、これからの部分もございますけれども、やはりそれぞれの施設の持つよさを生かしながら、共通のもの、地域の特色ということをどう考えながら連携を図っていくかということで、モデル事業を推進していくことが大事だという御意見をいただいているところでございます。
以上でございます。
【無藤委員長】 ありがとうございました。この検討チームの状況につきましては、今後とも本特別委員会において適宜御報告させていただきたいと思っております。
検討チームの委員の皆様方におかれましては、引き続き御尽力のほどよろしくお願い申し上げます。
それでは、議題2であります。ヒアリングですけれども、オブザーバー団体の方々にお願いをしてございます。御発言いただく団体の皆様につきましては、名簿がお手元にあると思いますが、名簿順に指名させていただきますので、1団体当たり4分以内という短い時間で恐縮ですけれども、お願いしたいと思います。
時間が過ぎた場合には事務局からベルを鳴らしていただきます。その後にまとめて委員の皆様から御意見をいただくという形にしたいと思います。
それでは、順番に御指名させていただきます。
それでは、まず、1番目でありますけれども、全国国公立幼稚園・こども園長会から御説明をお願いいたします。(以下略)
【文部科学省関連サイト】
文部科学省、小学校、中学校、高等学校、中央教育審議会、平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等、教育に関する基本的な法律・計画など、GIGAスクール構想の実現について、統計情報、学校におけるICT環境の整備・運用について、
【教職員支援機構サイト】