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パンポチェへの路-10-

2019-02-10 05:41:41 | 取材・旅行
えほんのもりで行われた、日本山岳会学生部パンポチェ登山隊リーダー 蔵本悠介さんの講演を、土井が主観を交えて報告する第10弾。

標高4,300mのベースキャンプでは快適に過ごしていました。
こうして低酸素に身体を徐々に慣らしていくのです。
コックさんは、そうめん、巻き寿司、カツ丼、焼きそばなどを作ってくれました。
とにかく量が多く、みんな太ってしまったそうです。

いよいよ登山開始です。
山の安全を祈ります。

登山祈願をプジャといい、ツァンパという大麦の粉を空に飛ばし、隊員同士その粉をかけあい、安全を祈願します。



このあたりの情報は、「単独登山家 栗城史多 ブログ」で知りました。

はじめにルート偵察です。
なにせ、人類未踏峰。

最初のキャンプを張る地点(C1)までにあるアイスフォールは、それほど傾斜も強くな
く、中心付近は崩壊も激しくないようです。
そこで、登山ルートは予定通り、ソナム氷河を詰めて国境のコルまで上がり、そこから稜線を通り山頂を目指すことにします。

アイスフォール とは、ひょうばく【氷瀑】といい、氷河の急傾斜部のことです。

さて、このアイスフォール、どれぐらいの高さだと思いますか?



実は、わずか、200m~250mなのです。
これだけを、何と1週間もかかったのです。

私も知らなかったのですが、ベースキャンプ(BC)からロープを張りながら登り、また降りてBCで眠るを繰り返すのだそうです。そうしてC1まで到達できるとわかったら、初めて荷物を運ぶのです。

そうして、9月4日に始めて、C1を張ったのが9月11日。

時間がかかったのは、天候に恵まれなかったためで、晴れても午前中だけ。
雨が降り出すと、氷河の崩壊が激しくなるうえに、気温が低いため体が濡れると体調を崩しやすくなるのです。

少ない晴れ間を狙って少しずつルートを延ばしていくのです。
アイスフォールの上部は、懸垂下降や垂直に近い氷壁もあるうえ、落石も多く、予想以上に時間がかかったそうです。

その様子を見ていきましょう。

さあ、スタートです。
50mのロープを張りながら登ります。
一度ロープを張れば、以後の登り降りが楽になるのです。



最初のポイント。



二つ目のポイント。100m地点です。


4,5番目です。


7番目。


9,10番目。


11番目。


12番目。最後のポイントです。


こうして、C1を張ることができたのです。
標高4,600mあたりです。


50mのロープを13本繋いでの到着です。

明日に続きます。

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