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城郭最古の金箔瓦か 信長居館跡の破片復元

2012-11-27 06:39:37 | 郷土の歴史
城郭最古の金箔瓦か 信長居館跡の破片復元

 ニュースが飛び込んできました。

 天下を目指していた信長が、すでに岐阜城時代から居館に金箔を使っていたのです。

 日経WEB(共同)から一部引用します。


教委によると、金箔瓦による城郭は1576年に信長が築城した安土城が最も古いとされてきたが、発掘調査のリーダー中井均滋賀県立大准教授は「居館ではそれ以前に用いられていた可能性がある」としている。居館は1569年ごろまでに完成していたとされる。

 復元された瓦は、ぼたん文様のようなものが少なくとも3枚、菊花文様が1枚で、いずれも縦、横各約28センチ、厚さ約3センチ。居館の中心的建物を飾る瓦である可能性が高いという。2010年夏ごろから、次々と破片が見つかり、付着した物質を金と確認、復元を進めてきた。

 歴史学者の小和田哲男静岡大名誉教授は「菊やぼたんは、権力を象徴する花。信長の『天下』への夢を物語っている」と話している。

 遺構の発掘調査は1984年に開始。これまでに発掘された陶磁器や文献などから居館があったとされている。


 信長の岐阜城平定は永禄10年(1567年)。この年に、小牧城から移り、翌年に足利義昭を将軍に据えることを大義名分に上洛を開始します。
 これだけでも多くの費用が必要です。
 居館が1569年ごろまでに完成ということなので、上洛と並行して建設が行われているのですが、金箔を貼る経済力がどこにあるのでしょうか。興味深い所です。
 少なくとも、尾張・美濃は豊かな土地であることはわかります。

信長の天下とりの意欲とともに、経済力の高さがこのニュースから感じられます。

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